斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

感覚を掴む事のほうが大切のような気もしますが…

2006年03月06日 | クルマ
社内で昨年末に新車を購入した方がいます。
そのクルマに付いている“サイドブラインド・モニター”(5ナンバーの小型乗用車です)
最近ニッサンが便利装備(安全装備かも)としてCMでアピールしているアレのことです。
“サイドブラインド・モニター”とは左側通行で右ハンドルの車を運転すると死角になる左側方の状況をサポートするアイテムです。
CCDとナビのモニターを使用して、 “ヘタクソ棒”や“触角”の異名を持つ“フェンダーポール”(メーカーによって呼び方は微妙に違いますが、右ハンドル車ならフロントバンパーの助手席側につける棒のことです)とほぼ同じような役割を果たしています。

別に標準装備品じゃないし、セットオプションになるので、車種によっては車両本体価格の1割を超える結構高額なオプションになります。
結局デザインの失敗をユーザー負担で対応させているわけだし、モニターを見つめた運転は全体の状況を把握しないので、非常に危険な気がするんですけどね。(1度しか使用した事が無いので、慣れれば別なのかもしれませんが…)
それに答えを教えているようなスタンスが気に入らないんですよ。
フェンダーポールはあくまで目安となる位置を教えているだけなので、車両感覚を身に付けるためのサポートをしてくれます。
勉強と一緒で答えを教えてくれるより解法やヒントを教えてもらった方が、応用力がつき、後々自分のためになります。
最初はポールを頼りに幅寄せをしていたかもしれませんが、着座位置からの左隅の見え方の感覚を掴むことが出来ます。慣れればはじめて乗ったクルマにも心の目ではポールが見え(笑)、充分な幅寄せが出来るようになります。

だから個人的な価値観をだと、キチンと四隅が見切れるクルマ>>フェンダーポール>>越えられない壁>>サイドブラインド・モニター(2ch風だ)だと思うんですよね。

自分のクルマなら、何もなくてもあのCMでやっていたぐらいギリギリまで寄せるのなんてお手のものですよ。(角張ったクルマなので左前方の隅は簡単に見切れるしね)
そういえばコロナは購入時には純正のフェンダーポールが付いていたけど、特に必要性を感じなかったので外してしまいましたが…

季節柄これから初めてクルマを購入される方や初心者ドライバーの方が増えてくると思いますが、初めてのクルマには最初から付けないことお薦めします。
そうでないと、様々な車種を運転するために絶対必要な漠然とした車両感覚が身に付かず、いつまでも運転技術の向上に繋がらなくなってしまいます。

補足
今回のネタは前にも書いたことがありますが、「初めてのクルマはエアコン・パワステ・ABS・トラクションコントロール、その他諸々の快適装備無しのマニュアル車(出来ればチョークの付いているキャブ車)に乗るべき。」と考えている人間の偏見ですから。
この条件のクルマは意外と学べることの多い1台なのですが、最近はなかなかお目にかかれない贅沢な1台でもあります。