斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

2005年を振り返って

2005年12月31日 | クルマ
12月31日らしく、今年登場した車を振り返ってみたいと思います。
今年は1月のニッサン・ノートにはじまり、トヨタ・bBの登場に終わったニューモデルたち。(フルモデルチェンジ及びブランニューモデルのみ)
モーターショー・イヤーとはいえ、12月デビューのモデルが多かったような気がします。
そのなかで、個人的なイチバン注目したいクルマは小型自動車から普通自動車になったホンダ・シビックでしょうか。
このクラスの普通自動車化の先陣を切ったのはファミリアの後継モデルと考えた場合、マツダ・アクセラなのでしょうが、通常のモデルチェンジで大型化したシビックのほうが衝撃的でした。
3ナンバー化のいろいろな理由が説明されていましたが、結局のところはプラットフォームの関係で5ナンバーにまで窄められなかったことと、日本専用モデルを造るほどの販売台数がなかったということだと思いますけど‥

歴代シビックはモデルチェンジをして1ヶ月もすると結構街中で見かけたものでしたが、モデルチェンジしてはや3ヶ月が過ぎましたが、あまり街では見かけないような気がします。(芳賀方面は別)
かつてホンダはアコードをバブル期に開発し、3ナンバー化してバブル崩壊後にニューモデルとして発表しました。
クルマとしてはとても良かったし、歴代モデルの中でも魅力のあるモデルですが、市場では大型化が不評だったようで、次のモデルでは日本市場だけは小型車枠内の収まるようにしました。

もし今回のシビックが日本市場で失敗に終わったとしたら、ホンダは10年前の失敗から何も学べなかったということになります。
一度3ナンバー化したクルマを5ナンバーに戻すと、迷走っぷりが露呈し、長く愛したユーザーが離れていくような気がします。

そういえば来年にもモデルチェンジが予想されているカローラは一部のモデルが3ナンバー化されるようです。
きっと、「小型車枠に縛られない伸びやかで、躍動感のあるデザイン。」や「ワイドボディ化によるゆとりのある居住空間」、「ワンクラス上の質感」といったような聞き飽きた言い訳のような言葉とともにデビューすると思われます。

補足
今年は軽自動車にも注目すべきモデルチェンジがありました。
それはスズキ・エブリィダイハツ・アトレーの軽1BOXのフルモデルチェンジでしょうか。
軽1BOXは1998年の規格改定以降ワゴン(5ナンバー)モデルが設定され、ユーザーが増えましたが今まで、第一世代で頑張っていたのがやっと第二世代になりました。
残るは、ホンダ・バモススバル・サンバーディアスミツビシ・タウンボックスの3車種です。
来年はこれらのモデルの動向に注目して見たいと思います。

クルマ嫌いな人のためのクルマ

2005年12月30日 | クルマ
実はこれ、2006年のオートサロンにホンダモデューロから出品されるステップワゴンのコンセプトです。

開発者のコメントを要約すると、クルマとは単なる移動空間で、出来ることなら運転はしたくない若者のために運転をサポート&フォローするアイデアを盛り込んだクルマだそうです。
その運転をサポートするシステムとして、10個のカメラとセンサーを駆使して、車庫入れをサポートするそうです。(ゲームやバーチャルリアリティ世代向けにクルマ臭さを消しています)
さらにこのステップワゴンは自動車離れしたつや消しシャンパンを採用して、液晶テレビのようなモダンな色使いだそうです。(ここでもクルマ臭さを消しているのかもしれません)
個人的には興味がなく、魅力もないのですが、自動車業界自体がFun to Driveを否定してしまっているようなクルマということで、呆れ返ってしまうような存在として気になってきました。
マツダ・ロードスターがカー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、運転する楽しさを全面にしたクルマに再び注目を浴びるようになったと思ったら、それを否定するようなクルマが、走ることを楽しむ車を多く出してきたメーカーの息のかかったカスタム・メーカーから出てきたのは、意外な感じがしました。
確かにここ数年新車の登録台数は600万台を割り込んでいるので、新たなユーザーを獲得するにはこのぐらいのインパクトがあるコンセプトをもっていないとダメなのかもしれませんが‥
なかには車庫入れが苦手なので、自動車の購入をためらっている方もいるようですから、当方の理解の範囲を超えたところで、好評を博すのかもしれません。
個人的にはモニターに頼った運転は恐いし、運転を楽しむクルマが欲しいので、まったく欲しくありません。
きっと今年の東京モーターショーでニッサンから参考出品されたキャビンが回転し、バック(後進)の必要がないpivoの登場を待望している方は欲しいのかもしれません。

そういえばどっかのメーカーが、クルマ型ミュージックプレーヤーというコンセプトの市販車が出たようですが、これも同様な層にアピールしたクルマだと思います。

補足
これはKP61型スターレットDX-A(FR、OHV、ワンキャブ、4MT、オモステ、サーボレス)を運転したときに「運転し易さ」と「運転する面白さ」に深く感動し、未だにオートマチック車を購入することすら躊躇ってしまう当方の個人的な見解です。

BC戦争の再来に期待?

2005年12月29日 | クルマ
新型ブルーバードシルフィの開発責任者が以下のようなことを言っていたようです。

2代目に進化した日産『ブルーバード・シルフィ』(21日発表)。「このクラスのライバルと聞かれれば、やはりサイズや排気量からトヨタの『プレミオ』『アリオン』になるでしょう」と、シルフィの開発責任者、松本秀二さん。
ラグジュアリーミディアムセダンという方向性は、先代と同じだが、新型は内外装の質感を大幅に高めているが、やはりブルーバードのライバルは、現代になっても『コロナ』の後継車であるトヨタ『プレミオ』のようだ。
「室内の広さや燃費、動力性能ではライバル車よりも、新型シルフィが勝っていると思います」と松本さんは自負する。

YAHOO!!JAPAN オートニュース・一般 2005年12月26日 
http://autos.yahoo.co.jp/autos_news/AutosNews/20051226018_00.htmlより引用 

ヤフーの見出しではブルコロ競争と書かれていましたが、個人的には日本の自家用車普及期にトップセールスを競い合った時期に使われた『BC戦争』のほうがシックリくるような気がします。
最も今は「シルフィ」と「プレミオ」なので、『SP戦争』なのかもしれませんが‥(これはこれで、ピンときませんが)

この2車種の意外な共通点としては最小回転半径が“5.3m”ということでしょうか。(優れた数値ではありません。プログレのほうが最小回転半径が“5.1m”と小回りが利きます。)

確かに後から出たシルフィのほうが、魅力的な装備や先進的な思想を盛り込んだ安全装備が用意されているのですが、それが一部グレードにしかもオプションでしか選択できないので、眉を顰めたくなります。(実際の車両価格はもっと高いクルマということになります)
天邪鬼な当方は開発責任者が語った部分しか勝てていないんじゃないかと勘繰りたくなってしまいます。
個人的には後部座席に3名分の調整式ヘッドレストと3点式シートベルトが標準で装備されているので、プレミオ・アリオン勢のほうがセダンとして勝っていると思います。

補足
当方が二代目の登場の際に意外に思ったことは、“ブルーバード”の冠が消えなかったということです。
ニッサン車の通例では二代目にはサブネームが車名に昇格して、元々の車名は勇退(フェード・アウト)していたのですが、今回は残りました。
過去の事例を挙げると、セドリック・シーマ、キャラバン・エルグランド、ブルーバード・マキシマ、バイオレット・オースター等々みんな代替わりする際には、サブネームのみの車名になりました。

御用納めの日は

2005年12月28日 | weblog
官公庁や多くの企業は本日で2005年の通常業務が終わりになったと思います。
当方の勤め先もそんな企業のひとつです。
多くの企業は挨拶回りや大掃除のみといったところが多いらしく、3時ごろには終業を迎えていたようです。
しかも本日は当方のように普段は残業ばかりで、20時前(定時は17時15分)に会社を出ることは稀なんていう方々も本日ばかりは残業無しで退社したりするので、通勤路の渋滞は前倒し且つ大きくなります。

当時は過ぎたとはいえまだまだ日暮れの早い12月28日
会社(の駐車場)を出たときにはまだライト入らないような時間帯に出たはずだったのに、御用納めの日ならではの渋滞にはまりながら帰宅していたら、家に着く頃にはヘッドライトが必要なぐらい暗くなっていました。
“帰省ラッシュ”と言うものに縁のない当方にとってはイチバン年末を感じるときです。
イライラしない渋滞は数少ないどころか、この日ばかりは渋滞していないと不安になるし、渋滞していないと逆にイライラしてしまうかもしれません。

補足
通常の朝は40分程度で、22時過ぎには25分を切って帰れてしまう当方の通勤路。
本日は1時間近く掛かりました。
余計に掛かった時間は一年を振り返るための時間なのかもしれません。

街で見かけた車達29

2005年12月26日 | 街で見かけた車達
師走の街並みで見かけた意外な一台

それは普段の足として使われているスバルR2(RRドライブの古いほう)を目撃したのです。

基本的に裏道・脇道・旧道派なので、物凄く急ぎのときや悪天候ではない限り、一般道の所謂裏道を使用します。
本日仕事中の移動に利用した、元国道の県道を当方の後を走っておりました。
そのクルマはR2のなかでも生産期間&生産台数の少ない、最後期のモデルで水冷エンジンと“ゼブラ・マスク”のニックネームで御馴染み(?)な、ややオーバーデコレーションなグリルの付くモデルです。
当時軽自動車の豪華・高級化路線が進み、低騒音化がはかられた時代に、空冷でシンプルなR2の商品力を高めるために追加されたモデルです。 
現役時代はモデル末期の厚化粧モデルとして、市場での評価は芳しいものではありませんでした。
また、今日のR2及びRR&360時代のスバル軽自動車の中では決して評価の高いモデルではありませんし、積極的にこのモデルに乗りたいという人は多くないと思います。
そもそも、R2自体がスバルの軽自動車史のエアポケット的存在になっているのですが‥

付き合いのあるR2乗りのクラブの方々は今年のモーターショーでR-2とR-1の横にR2ではなく、スバル360が展示されていることに憤慨されている方もいたぐらいですから‥
スバルの軽自動車史は「スバル360→RRレックス→FFレックス→ヴィヴィオ→プレオ→R2&R1」にしようとしているとか。
でもこういったモデルにこそ、必死になって探している人がいたりするのが、旧車趣味の魑魅魍魎のひとつだったりするのですが‥
そうそうレックス5(360でもなければ550ない過渡期なRRモデル)を真剣に探している方を知っています。

話を戻して、このクルマに乗っていたのは恐らく70代の男性で、趣味ではなく、頑なに普段使いのクルマとして乗り続けているような個体でした。
後続車両だったので、ナンバー等詳細な情報の確認が出来ませんでした。(小さいしね)
制限速度50キロの旧国道を走るのであれば、今日の交通の流れについてきていました。
基本的にはこのR2が現行車両として走っていた頃から、道路の規格なんてものはさほど変わってないので、当然の結果なのかもしれませんが。

この道路に変わって国道となった道路は片側2車線の高規格道路で、制限速度は60キロですが、高速道路のように飛ばしているところです。

補足
スバルのRR時代の軽自動車はフェンダーミラーではなく、ボンネットミラーなんですよね。
水冷のR2の様に、現行モデル時代は市場の評価が決して芳しいものでなかったり、所謂不人気車のほうが、後々信じられないほどミントなコンディションで残っていることが多いような気がします。
それが低走行車ではなく、年間6000キロぐらいのペースで走っていたりするので二重に驚くこともあります。