このキャブは、摂津工場で、ジリ貧だった頃、あのチューニングマニアのI社長が、『うちのガレージの整理を手伝いに来て』と、言って、私の極貧に手を差し伸べてくれて、『手伝ってくれた御礼だ』と言って、数多くの、ロメオのアウトデルタパーツや、GTAのアルミボディーパーツなどとともに、私に与えてくれた品のひとつだ。『邪魔だったら、売っていいから』と言われていたので、一度は手放した品だ。
先日は、GTAのフロント部分のアルミアウターパネルが、部品屋さんから帰ってきたし、このキャブは、ヤフオクで、5年前に、手放した品そのものだ。出品者のIDからも間違いない。
新品で、純正のファンネル付だったものが、アルミファンネルへ、そして片方のキャブが、シャフトの向きを入れ替えて、DCO/SPとの組み合わせと同じように、変更されていた。(ロメオに使うには、感謝)
おまけに、アルミの15mmのインシュレーターと、フリーマウント用のロングボルトのキットがついてきた。
まさか、こんな安値で出てくるとは思っていなかったが、誰も入札がなく、スタート値でゲット。
5年間レンタルで、10万円だったことになる。確かに、使用した痕はあるが、限りなく使用頻度は少ないようだ。出品者に感謝。そしてキャブには、『お帰り』と、、
こちらのクルマのオーナーは、元ジュリアスーパー乗りで、(イタリアから自分で輸入したGSを、当方に持ち込んで以来)4半世紀の付き合いだ。
あるとき、911を手に入れて、摂津の工場のとなりの車屋さんで、メンテしていたけど、インジェクション不調で、困っていたものを、私が新工場に移り、置き場所があるからと、三郷町の工場に引き取って保管していたものだ。
ロメオのときのように、上手く息を吹き返すことができるかどうか、はじめての911なので、やってみないとわからないけど、整備させてもらうことになった。
あの、ランチアフルビアHFのときのように、上手く調整できて、試運転で楽しめたらいいのだけど。
ポルシェは、OIL漏れがないと、M自動車は、CG誌で宣伝してたが、ロメオもポルシェも、OILが入っていれば、。。。。 古くなれば、このとうり。
ポルシェは、904,906,907,908、909、910が好きだったし、少なくとも、プラクティス番長で、完走すらできないロメオの33より、応援していた。
そして、いつかユーゲンロイヒレンのようになりたいと思っていた。
どこで間違えたか、イタリアの完走できない赤いクルマのメカニックになってしまったけれど。
BOSCHEのメカポンはアルフェッタのSPICAと似たような構造じゃないでしょうか?。 SPICAもそうでしたが、BOSCHEも古くなるとパンパン言ったり同じような症状が出るようですね。
このクルマの場合は、クーゲルタイプではありません。
まだ、触っていないので、判りませんが、アルファのSPICAとおなじで、特殊工具も持たないものが、あーだのコーダの言っても始まりません。まだ、特殊工具を作る必要があるかどうかもわからないので、作業が始まってから、再度ブログに取り上げます。こちらの車は、長い付き合いのお客様ですし人間的にも信頼関係があるので、せかされることもないし、よい答えが出るように、腰すえて頑張ってみます。155や、ストラトスエンジンのように他に、先に仕上げなくてはいけない仕事が沢山ありますので、落ち着いてからかかります。