yumaの一日三食♪

食べるのが少し早くなった7才yumaの近況!?

習い事魔♪ 1 「塾」

2011年07月11日 | 今日のyuma
去年の夏からyumaは忙しい男になりました。

小学校に入れば、ずいぶんと楽になると思っていたのですが、それは大間違いでした。

慌しい毎日と、マイペースなyumaに、気づくと私は一日中怒っていました。

私自身の気持ちにまったく余裕がなくなり、親子で笑って話す日がどんどんとなくなっていきました。

これではいけないと反省し、ちょうど一年前の今頃、職場の上司と話し合い、秋から勤務時間を二時間短縮してもらうことになったのです。

ところが、夏からyumaは週に2回塾に通うことになり、秋からは週に3回ソロバンに通うことになり、市のスイミングや体操教室に当たれば、そちらも通い、もともとのピアノもあり、忙しい週は一週間フルに習い事!
一日に二つの掛け持ちが週に半分以上の月もでてきて、帰宅するのはほぼ毎日6時過ぎとなりました。

私はといえば、勤務時間が短縮になったのに、就業後は習い事の送り迎え。
yumaの専属運転手のような存在に…

送り迎えのない日も、早く帰宅してもyumaはいないので、ウダウダとお菓子を食べながら韓国ドラマなどを見て過ごし…。
結局、平日に親子でのんびり過ごす日はないまま、一年を迎えました。

こんなに習い事ばかりしていたら、お友達と遊ぶ時間もありません。
こんなんでいいんだろうか???

私も送り迎えが疲れるし、何か一つくらい辞めないかなと思うのですが、「絶対辞めたくない」とその決意は揺るぎがないのです。

「お金もかかるし、疲れるし、忙しすぎるから、一つ辞めたらどう?」
と穏やかに聞いてみると、

「うーん… そうだな~ でもな~ どれか一つっていっても決められないから、ゆっくり考えるよ。」
と言って終わり…

飽きっぽい私からすれば、そんなyumaを尊敬すらしてしまう瞬間もあるのですが、単純に楽しいのでしょう。

どの習い事も、家にいるよりもくつろげて、楽しくて、居心地が良いのだと思います。

yumaにとって幸運なことは、素晴らしい指導者の方々と出会えたことです。


塾のK先生は、私の職場のお客様でした。
その品の良さ、オーラにすっかり魅了された頃、その方が大手の塾の先生だと知りました。

その頃、yumaはまだ4歳くらい?
こんな人にyumaをみてもらいたいな~と思ったのですが、その頃はK先生はまだこの地域には暮らしておらず、教室は遠いところにあると知って断念しました。

勉強を教えて欲しいというよりも、私と180度違うこのような人柄の方と触れ合えたならば、yumaも品の良い人間になってくれるのでは…と思ったのが一番の理由です。


昨夏、K先生は、義両親さんとの同居が決まり、本格的に私たちの住む町に引越しをされてきました。そして、自宅で新たに塾を開業することになりました。

K先生が私の職場にいらした時にさりげなく渡してくれたその紙には、「自宅で塾をはじめました。良かったら体験にいらしてくださいね」と書かれていました。

新しいスタイルの塾で、内容もよくわかっていませんでしたが、この人は信頼できるという揺るぎない直感があり、体験に行く前から入会するつもりでいました。

夫とyumaと私の三人で体験に行きました。
お義父様の書斎を塾として使われるとのことで、その部屋は、まるでジブリの映画の一コマを思い起こさせるような空間でした。

私も夫もyumaもひと目で気に入りました。

たくさんの書籍やビデオが部屋いっぱいに整然と並べられていました。
棚には、お義父様がお仕事で海外出張された際、お土産で買ってこられた、かわいらしい置物や珍しい小物がこまごまと飾られており、壁にはお義父様が描かれたという油絵がさりげなく掛けられている、そんな居心地の良い書斎が教室でした。

お義父様、旦那様、お子様、三代でK大卒。
K先生は、元々ピアノの講師で、二階にはドイツ製のクラシックなスタイルのグランドピアノがあり、今もピアノを教えていらっしゃるとのことでした。

その塾の生徒第一号になったyuma。

第三号は、yumaのお友達、天才少年takuちゃんとそのいとこ。
二人はそれぞれ国立、私立の小学校に通っています。
そのtakuちゃん関係の優秀なお友達も入り、今は生徒が6人、狭い書斎に肩を並べて、和やかに勉強をしています。

365日、毎日宿題があるので、子どもたちは結構大変です。
yumaも毎朝6時に起きて、40分~1時間を宿題の時間にあてています。
そんな生活が一年続いていますが、yumaはもちろんのこと、他の子どもたちも誰一人、辞めたがりません。

その空間にいるだけで、気持ちが癒されるのだと思います。
そして、K先生が本当に「品がいい」に尽きる方で、K先生との時間をこどもたちも気に入っているのだと思います。
礼儀に厳しい半面、少しでも良い面を発見すると見逃すことなく必ず褒めてくれます。

課題ができるまでは帰れないので、早く終わる子は40分くらいで帰れますが、優秀ではないyumaは3時間近くいる時もしばしば…。

本当によく面倒をみてくれると感心するばかりです。

一年生の頃は、ウトウトしてしまう日もあったようで、そんな日は「今日は20分昼寝させてから、勉強しました。」というような柔軟な対応をしてくれます。

課題が早く終わった日でも、私が残業などで迎えに行くのが遅い日は、私から連絡があるまで、一時間でも二時間でもいさせてくれます。

K先生が子どもたちのために用意してくれている本や知的ゲームを借りて、時間を潰しています。

用意してくれている本も良い本が多いらしく、「○○の本、おもしろかったから図書館で借りて、もう一度読みたいな~」とよく言っています。

この間は、お庭の竹を切って、子どもたちに持たせてくれました。
おかげで、2年ぶりに七夕の笹飾りを楽しむことができました。


話は少し変わりますが、手話の関係で毎年K大の学園祭に出かけます。
手話サークルの向かいのお部屋が児童文化研究会で、そこでは朝から晩まで人形劇や影絵劇などを上演していて、4歳からyumaはそこで一日中演劇を見たり、お姉さんたちに工作を教えてもらったりして、一人で過ごしていました。

その児童文化研究会の会長が、K先生のお嬢さんでした。
その当時はK先生は私の職場のお客さんにすぎませんでしたから、お嬢さんの活躍を見にいらしていた先生と、そこでばったりお会いした時は本当に驚きました。

物怖じしないyumaは、児童文化研究会では有名人?であったので、学生たちもyumaをよく覚えてくれていました。

ですから、yumaが塾に通うことになった時に、K先生のお嬢さんは、母親の塾生一号としてyumaが入ることになったと知って、とても驚かれたとのことです。

K大の児童文化研究会を立ち上げた人は、私が以前務めていたところの芸術家のF氏です。
その一年前に、K大で講演会が開催され、児童文化研究会の創設者としてF氏が講師を務められたそうです。K先生もお嬢さんに誘われて聴講したとのこと。

私がF氏の下で働いていたと知って、K先生もお嬢さんも驚かれていました。

こういうのが、縁というものなのかもしれませんね。

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