教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

貸家の保険を安くあげる方法

2013-10-30 00:30:22 | 経済/経済/社会
自宅にしろ、人に貸すにしろ、けっきょくのところ火災保険には入る。

だが。
保険はけっこう高い。
マンションの区分所有なら安い(建物の躯体については管理組合名義で入っているのがふつうなので、部屋の中だけの保険にしか入らなくていい)が、1棟モノや戸建の場合は特に高い。

こう言っては何だが、出てきたものそのままをいい値で加入すると、保険料が高すぎたり、必要な特約がなくて後で泣きをみたりすることもありうる。
そこで保険屋といろいろと交渉してきた。

結果。
保険料を60%近くケチることに成功した。
その過程を書いておきたい。






奴「どのような物件ですか?」
俺「貸家です。自分は住みません。人に貸します」

これを明示することで、家財に対しての保険が必要ないことを相手にわからせる。
人に貸すのだから自分の家財はそこにはないからね。

俺「非耐火の木造2階建ての戸建です。築古ですが新耐震になります」
奴「築年数がわかるものはありますか?」
俺「といいますと?」
奴「新築当時の建築確認書があれば新耐震であることが確認できますので、地震保険が少しお安くできます」
俺「築が古いので建築確認書なんて出てこないんじゃないかと思いますけど」
奴「耐震診断をされた記録があればそれでもかまいません」
俺「そんなの戸建住宅でする人なんてほとんどいませんよね。あるはずないでしょ」
奴「それだと保険料をお安くできないかもしれません」
俺「ではいったい何の書類だったら受け付けてもらえるのか一覧を見せてもらえますか」
(ということでパンフを出してもらって)
奴「この中のどれかということになります」
俺「なら所有権移転登記前の現状の登記簿のコピーを不動産屋からもらうので、それでいいですよね?」
奴「はい」

ということで、耐震診断記録や建築確認書を出せというムチャぶりを回避することに成功。
金額面でどれくらい違うのかは不明。

俺「この物件の場合、戸建で築古なものを人に貸すので、火災保険と地震保険のほかに、建物に瑕疵があって他人に怪我をさせた場合の損害賠償のための保険にも入りたいのですが、そういうのありますか?」
奴「借家の場合は大家さんへの賠償のために入りますが、ご自身で所有される場合は必要ありません」
俺「いやそうじゃなくて」
奴「?」
俺「私の持っている建物に瑕疵があった場合に、賃借人に怪我をさせた場合の損害賠償について話をしています」
奴「そういうのがあるかどうかはちょっと…」
俺「あるかどうかを調べてもらえますか?」

ここは後日談のためのフラグ。

奴「保険の期間は単年度と長期とございますが、ご希望は?」
俺「忘れたら困るので長期がいいですね」
奴「お値段はさほど変わりませんよ」
俺「どちらにするかは見比べて実質金利をはじいてから私が決めます。両方のプランをください」

後日、両方の見積もりをもらい金利を計算したところ、年6%程度(複利で15%程度)であることが判明。
だったら一括で払ったほうが得なので一括プランに変更。

俺「保険金額ってある程度調整できますよね?」
奴「こちらで設定しています上限より大きい場合には、理由をうかがってご相談という形になりますが、おいくらまでご希望でしょうか?」
俺「いやそうじゃなくて」
奴「?」
俺「この物件の場合、かなり安いので、ふつうに火災保険を満額入ると保険金額が多すぎるんじゃないかというほうを懸念しています」
奴「そういうことですか。しかし全焼した場合に建て替えるのに十分な保険金が出ない恐れがございますが」
俺「問題ありません。万が一全焼した場合にでも更地にするための撤去費用くらいが出るくらいで私の希望を達成できます。そのようなプランを組んでいただけますか?」
奴「わかりました」

ここで仕切り直し。
後日見積もりが郵送される。

俺「これじゃあ困るんですが」
奴「?」
俺「保険金額が高すぎます。私の希望どおりになっていません」
奴「標準的な設定の範囲はこのくらいなのですが」
俺「それを下げることはできませんか?」
奴「おいくらを希望されます?」
俺「3分の1に下げられませんかね」
奴「しかし全焼した場合に建て替えるのに十分な保険金が出ない恐れがございますが」
俺「それは問題ないと先日お話した通りです。更地にするための撤去費用くらいが出るくらいでいいんです。そもそも上物の評価額が100万もしないような物件に900万の保険をかける意味なんてありませんから」
奴「できるかどうかはちょっとわかりません」
俺「できるかどうか確かめてください。できないとこの保険金額では加入するのにちょっと躊躇してしまいます」

これは見積もり直しで保険金額を3分の1にすることに成功。
保険料は3分の1にはならなかったものの、2分の1より安くなった。

俺「賠償責任保険なんですが、何ですかこれ? 高すぎます。これ火災保険の特約ではなく単体の別の保険なんですよね。だから最低保証料があるから高いんですよね?」
奴「はい。火災保険とは別の保険となります」
俺「これは私の希望とは異なります。火災保険の特約でつけてもらえますか?」
奴「できるかどうかはちょっとわかりません」
俺「あなたのところはどうか知りませんが、東京海上は火災保険の特約でこういったものがたしかあったように記憶してます。たしか保険料は5分の1くらいだったようにな気がします。そういうのありませんか?」
奴「ちょっと聞いてみないことには…」
俺「できるかどうか確かめてください。できないなら東京海上の代理店に行きます」

これは見積もり直しで希望どおりの特約がつけられることがわかった。
なんと5000円から470円にまで劇的な減額に成功。






保険を安くあげるにはどうすればいいか?

いろんなところに見積もりを請求していちばん安いところにするという方法もあると思う。

だがもう1つある。
自分の希望どおりになるように保険内容をコントロールする方法だ。

わたしは以上の交渉をすることで、欲しい特約を特別につけてもらった上に、保険料を60%近くケチることに成功した。

不動産投資をはじめる前の我輩だったら、ここまで交渉して何とかしようとは絶対思わなかったろう。
言われるがままに、ちょっと不満だけどまあしょうがないかというノリで黙って契約していたろう。

だがわたしも成長した。
人付き合いが苦手なのは相変わらずだし、保険についての知識はほとんどないといってもいいくらいだが、こういう交渉事にはちょっとは場慣れしたかもしれんという感触はある。