教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

未来予測の重要性

2010-05-27 00:00:13 | 経済/経済/社会
未来予測なんてできたら誰も苦労はしない。

しかし!

後で振り返ってみて、
「判断できる材料は整っていたのに、なんであの時こう思わなかったんだろう・・・」
なんて思ってしまうのが一番もったいない。

うまくいけば、しなくていい苦労は回避できるときもあるはずなのだ。
当たるかどうかはともかくとして、未来予測をやってみるのは重要ではないだろうか。
未来予測をしたけど外れて苦労するのと、未来予測をせずに必然的に苦労するのとでは、まだ外れたほうのヤツのほうがまだ高級かもしれないと思う。



例えばどんな時がそれに相当するのか。
わたしの祖父の例をあげてみたい。

祖父は戦争当時に満州にいた。
そこで満州鉄道の社員をやっていた。

日本は負けた。
負けた後しばらくして、日本への引き揚げ船が来るというニュースが来た。

みな狂喜した。
明日にでも帰るんだと意気込んで、すぐに私財を売り払って準備する者も少なくなかった。

しかし!

祖父は鉄道屋だったため、ある程度は物流事情に精通していた。
そこで、引き揚げ船なんて絶対すぐに来るわけがない。
そう予測した。

また、すぐに私財を売り払って準備するヤツがたくさん現れる事も予測していた。
投げ売りが始まると私財の価格が暴落する。
今すぐ売り払うのは損だと判断した。
引き揚げ直前まで小出しでしか売らなかった。
だから引き揚げ直前まで食べるのに困るほどの苦労は味合わなくてすんだ。

中には
「引き揚げ船が来ない!」
と業を煮やした者もいた。
朝鮮半島経由で釜山から日本へ渡ろうと考えた者もいた。

しかし、朝鮮人の住むところを通らなければならなかった。
朝鮮人は日本といっしょだった時には日本人の威を借りて中国人に対して好き放題やっていたし、終戦した途端に手のひらを返したように戦勝国の威を借りて日本人に対して好き放題やっていた。
だから朝鮮半島経由で帰るのは極めて危険だと予測した。
おかげでまともに帰ってこれた。

当時、祖父は成人してはいたものの、今のわたしよりは若かった。
自分の身内を褒めるのも何だが、若い割には実にいい読みをしていた。
現代から見てもかなり正解に近い。



では。
わたしも未来予測してみようか。

いまの日本は年寄りが増えていて、そのおかげで貯蓄率がどんどん下がっている。
でも国債発行残高はどんどん増えている。

するとどうなるか?

一見すると財政破綻しそうな気がする。
けど、それはまずない。

ギリシャと違って自分で書いた紙で借金しているから、どうしても困ったら1万円札を刷りまくればいいわけだ。

するとどうなるか?

国富は一定なのに万札ばかり増えるので、悪性のインフレになる。
悪性のインフレになるのがわかっていると、現金資産で持っていると損するから、みんながモノに変えようとする。
例えば不動産とか。

日本国政府もバカではない。
またたく間に悪性のインフレになるとは思えない。
国債が消化しきれなくなりつつあると、日銀が市場から国債買い取りを行ってバランスをとりつくろいながらインフレになっていくと思われる。
だから恐らくインフレになりはじめというのは一般人は気がつかない。

インフレになりはじめというモノはどういうモノか。
たぶん、国債が消化しきれなくなりつつある時だから、金利があがる。
ようするに借り入れコストが上がっている。
そのときになって不動産を買おうとしても金利が高くて買いにくい事になっているかもしれない。

インフレのヘッジをしようにも気がついたときには手遅れ気味。
そんな感じになりそうな気がする。



これが当たるかどうかは、あと30年はしないと判断できんだろう。