教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

「月が綺麗ですね」を現代語訳してみる

2010-05-04 00:00:20 | オタネタ全般
先日、アイマス師匠(※1)が「響き渡る声」(※2)というノベマスが大変良かったと宣伝なさるので、わたしも見てみた。
この中身云々については師匠がレビューするかもしれんので、バッティングを避ける意味合いもふくめてここでは取り上げるのはやめたい。
今回とりあげたいのは、このノベマスのキーワードたる「月が綺麗ですね」という訳である。



> 漱石が学校の先生をしていたとき、「I love you」を生徒が「我君ヲ愛ス」と訳したのを聞いて
> 「月が綺麗ですね」といいなさい。それで伝わりますから…と言ったというお話ですね。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1313126873



「月が綺麗ですね」には上記のような意味がある。

とはいっても、実はこれには諸説あるらしい。
実は本人はそんなこと言ってなくて、後で誰かが勝手に追加した寓話なのだとかいう説。
月というのは月経を意味し、綺麗ですねというのは生理が不順ではないことを意味し、ようするにこれは婉曲表現のセクハラではないかという説。

まあそれはともかくとして。
100年前なら通じるのかもしれないが、現代においては「月が綺麗ですね」と言ったところで意味は通じないのではなかろうか。
少なくとも私なら、例え意味を知っていたとしても、言われても多分気がつかない。

「月が綺麗ですね」という訳は現代においてはふさわしくない。
いうことで、ここで現代語訳を考えてみようではないかと思ったわけだ。



まず、オリジナルを尊重した意訳しすぎない現代語訳を。

女「月が綺麗ですわね・・・」
男「へ? ああ、綺麗だね」
女「月が綺麗ですわね!」
男「う、うん、綺麗だね」
女「だから『月が綺麗ですね』って言ってるのですわ!!」
男「まっ、待て、なんで怒っているのだ? 俺も月は綺麗だと思うぞ?」
女「このわたくしが恥をしのんで『月が綺麗ですね』って言っているのに、何であなたは気づきませんの!」
男「ん? どういう意味だ?」
女「もういいわよ! 帰りますわよ!」
男「ああ、帰ろうか・・・」
女「・・・バカ」

う~ん、ちょっとくどいかな。
でもこれなら、元の意味は知らなくても意味は通じるんじゃないかな。
では、同じ路線でオリジナルを尊重しない意訳を。

女「・・・ねえ」
男「ん?」
女「してほしい事があるの」
男「なんだい?」
女「・・・」
男「うわわっ、どうした、そんなに顔を近づけて!?」
女「・・・」
男「ちょっ、目を閉じてないで、してほしい事があるならちゃんと言えよ」
女「・・・」
男「だっ、だから、そんなにくっつくなって! だから何だ!?」
女「・・・ホントに分からないわけ?」
男「分かるなら聞かないって!」
女「あなたって、本当にバカね」
男「だから何をしてほしいのか言えよ!」
女「そ、そ、そんなこと、私の口から言えるわけないでしょー!!!」

どうだ。
これなら言わなくても分かる的なものは伝わったかな。
ついでに、もう少し直接的な表現をば。

男「月が綺麗だね」
女「はい」
男「でも君のほうがもっと綺麗だ」

でも、とあるネタでそういう話になったとき、とある男(既婚)は
「うちのカミさんにそんな事いったら、『はあ? あんた毒キノコでも食べたんじゃない?』って言われるのがオチだ」
って言ってた。
直接的な表現は日本語には向かんようだな。



これはネットで見た秀逸な表現。

女「べ、別にアンタのことなんか、なんとも思ってないんだからっ。……ばか」
http://2chcopipe.com/archives/51463212.html

日本語ってむずかしいね(笑)。
釘宮声での脳内再生、余裕でした。



【※1 アイマス師匠】
徒花な日々
http://blog.goo.ne.jp/styui-gdb/



【※2 響き渡る声】
ハリアー さんの公開マイリスト
響き渡る声
http://www.nicovideo.jp/mylist/15536398