猫と惑星系

押し記事 星間微惑星。 天体の翻訳他、韓流、花の写真を掲載。

宇宙基本計画への意見

2009-05-03 19:11:04 | 宇宙開発
地上波デジタル対応工事中のため、どこにも出かけずに屋根裏と2階を往復しております。ネタが無いので、宇宙基本計画への意見を載せます。

有人月探査には、反対します。「わが国は、人間を月に送り込める。どや、すごいやろ」的宇宙開発は、日本に似合いません。
アポロの頃と違い無人探査機の方が、身軽に長期間の科学的調査が可能です。
かぐやの探査でも月の極地に、氷の存在が確認できない以上、月面での人間の長期滞在は、地球からの補給が頼りのISSから見て不可能です。
太陽系の隅々まで調べて欲しい私としては、現状の宇宙船の装備では、人間は、お荷物でしかありません。
人間を積まずに、その分、観測装置を積めば、色々調べれるし、推進剤を積めば遠くに早く行けます。方針転換をお願いします。

情報収集衛星につきましては、低高度を周回させるために太陽電池パネル以外の電源の開発に力を入れて欲しいと思います。
ただ、いくら情報は早く入手できても、国民への周知方法、適切な避難場所の設置等まで行わないと、
行政お得意の「箱物作ったけど、誰も利用しない」になりますので、勇気ある撤退も必要です。

打上ロケットについては、衛星打ち上げ手段を複数持っていた方が良いので、ノウハウのある固体ロケットを優先してください。
GXロケットは、研究レベルで細々となら良いですが、クリアしなければならない課題が多いので、最初から実用化を目指すのはおかしい。
そんな、金と人員があるならLE-7エンジンの性能をアップした方が良い。
輸送機系では、無人探査機を惑星間空間に自由に送り込めるように、HⅡAとHⅡBの2段目の上に載せる3段目の開発をお願いします。

無人探査の対象として小惑星と彗星は、太陽系始原物質を調べるためには必須の対象天体です。型の違う小惑星に接近調査する必要があります。そのうち1台はソーラーセイルを使用してください。
X線望遠鏡は、昔は日本がリードしていた分野、「ひので」の実績を途切れさすこと無く次代に引き継ぐ必要があります。次々打上げてください。
太陽系外縁部兼太陽極点観測用宇宙望遠鏡は、黄道面から観測してるから暗い天体が見えにくいのではないかという偏見を基に、それなら望遠鏡を黄道面の外に出せばいいとの発想で考えたものです。
ユリシーズのように一度木星に飛ばさなくても4年ぐらい(8回の地球スイングバイ)で黄道面に垂直の公転軌道に送り込めそうな気がします。
暗いのと明るすぎるのを、同時に見れる撮像素子は無理だろうけど、どうせ、太陽の極軌道に乗せるなら、ユリシーズの抜けた穴を日本がカバーしましょう。
望遠鏡を複数積んで、系外惑星も発見するぐらい欲張りな宇宙望遠鏡を飛ばしてください。
惑星探査機は、計画中のベピコロンボ、プラネットCと火星用探査機を飛ばしてください。
5年間では無理でしょうが、他国があほみたいに月を目指してる間に日本は、天王星と海王星を目標としてください。

同時に、複数台の探査機と通信をとるために、海外に通信アンテナを設置する必要があります。
24時間運用するための人員も必要です。

限りある予算で全てを実現するのは、難しいでしょうが、知的好奇心を満足させたり、後世に続く開発をお願いします。5年間取り合えず関連産業を潤すだけの計画はやめてください。

締め切りは、18日までなので、まだ焦らなくてもいい。


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2 コメント

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フルセットはお金が掛かる (pongchang)
2009-05-04 08:03:41
>海外に通信アンテナを設置する必要があります。
http://www.isas.ac.jp/j/enterp/tech/deepspace/index.shtml
「通信技術が探査機と我々を結びつけなければ、目に見えない探査機は存在しないのと変わりません。」
この辺の機微ですよね。ALOSならタイとか、ODAで作ってもらってダウンリンクできればウハウハという所もありますけど、惑星探査だとなかなか利益利便がないですからね。
同じことは缶サットにも言えます。打ち上げ費用が安いとかいっても音信不通では仕方ありません。音信不通コンテストは別にして。
http://www.jaxa.jp/press/2008/07/20080709_sac_sat.pdf
あぁ、UNITEC-1は15kgもあって3歳児並か!Can-Satは失言。
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目標、深宇宙ネットワーク (bbsawa)
2009-05-04 19:20:08
コメントありがとうございます。
本気で惑星探査しようとすると、24時間体制で通信を確保しなければならない場面が出てくるはず。
準天頂衛星に監視衛星機能を持たせる発想は、面白いですね。長距離のセンサーは、宇宙望遠鏡と共用できそうです。
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