四季のうつろいRetter

自然が好き、人も好き。日々四季のうつろいを感じながら…。

飯豊山(いいでさん)(1)

2007年08月30日 | 山登り
         飯豊山(2105メートル) 2007.8.24撮影

山名は飯を豊かに盛ったような説、会津側では「いいとよさん」と呼んでいる。
山頂は福島県ですが新潟、山形の間を細くかき分けて登っていくような地理関係です。

日本百名山の中でも1・2を争う奥深い山。
中高年登山者にとっては避難小屋2泊3日、寝袋、食料を持参しての苦行の山です。

億劫で先送りしていたこの山も、天候に恵まれ、雪溶けに咲くハクサンコザクラから
イイデリンドウ、マツムシソウ、トリカブトなど多種、多彩の花にもあえて快適の山行でした。


 


目からウロコ

2007年08月27日 | 日々のできごと
旅の途中 上の山市郊外にて(2007.8.26)


今日は加入しているパソコンの会がありました。
この会は私が入会する前から「会員のスキルアップのために会員同士が知っていることを教えあおう」という方針のようでした。
会員の中には他で講師やアシススタントをされている方もいて、教えられることがたくさんあります。
また年に数回は外部から講師を招いた学習もします。このブログもその一つでした。

今回は外部講師による基本的なお知らせ文書の作成です。
何気なく作成していたものですが、テキストにはないような講師の経験や知識によるテクニックなど、基本を勉強していない私には「目からウロコ」もいくつか。
久しぶりに「勉強した!」という実感でした。

富士登山(自然遺産・文化遺産)

2007年08月13日 | Weblog
記録的な暑さが続く水野の森はウグイスからセミの合唱に移り、賑やかになってきました。

富士山から帰って早3日。ようやく全身の疲れが抜けてきました。
この後遺症はズルズルと滑る下山路の影響か?

下山道 8.5合目小屋から撮影16:30
下山道はブルドーザーも通れるように作られている。
滑りやすくホコリまみれでバンダナでマスクをして歩いた。


標高2300mのスバルライン終点では大型観光バス、マイカーや、観光客がぎっしり。一大観光地として賑やかになっていたことに驚いた。下山してそのままバタンと横になっているグループ。家族連れ、OL、学生、金剛杖を買って登り始める人など。これから気圧の低い3775mまで標高差1500mを登る緊張感は見られなかった。靴から、リュックまでタウンウォッチングのようなスタイルもさまざま。富士山はこれでも許される?

日帰りの人、夕方から歩き出し、一睡もしないでご来光を見て帰る人。登山道は朝から晩まで行列がつづく。ご来光の時間前後は足踏み状態です。
下山路では眠さに脇でうずくまって眠っている人もいた。暗い夜道でツアー団体はガイドさんが大きな声を張り上げてリードしていた。韓国からの団体も、中国語もあちこちで耳にした。
ゴミはほとんどゼロ。トイレはバイオ処理となって100円チップ制。頂上では200円で入り口に管理人がいた。これは有効と思った。

久須志(くすし)神社
周辺には売店が並んでいる。奥に見えるのが直径600mの火口湖越しの最高点、剣ケ峰。
富士山8合目以上は本宮浅間大社の境内になっている。


下山したところで東京大学が富士山の環境についてアンケートをとっていた。
自然遺産を意識してのゴミ、トイレ、登山道の整備、などについて。
最後に入場制限(尾瀬のように有料化2000円から3000円)、ツアー客の制限は必要か。
自然遺産・文化遺産登録に賛成か、反対かなど。

登山道の幅が広く作られ、登山者を歓迎しているように見かけられたが富士山が「もうこれ以上耐えられないヨー」という悲鳴が聞こえた気がした。
手が加えられすぎて(崩れやすいから)自然ではない。
当然私の回答は有料化に賛成、遺産登録には反対とした。

あまりの人の多さに帰りに指導センターに寄って登山者数をお聞きした。地方新聞の足踏み状態の混雑ぶりの写真をを提示して、このところ平日で7000人、土日では10000人と教えてくださった。




富士山の花

フジイタドリ(一面この花ばかり)


ミヤマオトコヨモギ(石垣に張り付いている)








富士登山(影富士)

2007年08月10日 | 山登り
影富士

ご来光のあと、お鉢めぐりで朝日を背にあびて映った影はやはり富士山でした。


8月10日、11日。富士登山。

30年ほど前、こどもと共に8合目で高山病となってリタイヤ。今回はリベンジです。
山頂でご来光を見ようとのんびり出発。8時に談合坂SAでは駐車場が満杯。ゼブラ帯でゴメンナサイ。世の中、夏休みと気がつきました。富士5合目の駐車場も9時でもう満車。手前に駐車(歩いてみたら15分)。私達登山者は許せても家族連れには気の毒ね。

10日 5合目登山口10:00出発。8.5合目山小屋「ご来光館」15:30着
11日 山小屋2:00出発 ご来光4:55 お鉢めぐり 5合目登山口10:00帰着


8合目山小屋と登山道  砂礫がガラガラと歩きにくい。
登山道は山頂直下まで2~3メートル幅でしっかり整備されている。崩れやすいのです。



山頂にてご来光を待つ登山者
奥にみえる山頂小屋に3:30到着。早めに着いたので小屋の中に入って
一杯800円のとん汁で身体を温めることができた。



ご来光 4:46  手前は山中湖



富士最高峰 剣ケ峰(3776m) 火口湖は直径600m 一周2時間
影富士はこの登山道を右下へ進んでから撮影



                   つづく







初物 ミョウガ

2007年08月07日 | 日々のできごと


家庭菜園の収穫係り専門ですが、久しぶりに草取りをしました。
汗にまみれての草取りは、しっかり親孝行をした心境です。

そして草むらの中に花を咲かせたたくさんのミョウガを発見。
早速ご近所におすそ分け。
お店にあるように花が咲く前に見つけられると良いのですが・・・。

我が家の菜園歴は30数年。大雑把ですが収穫はダイナミックです。



南アルプス(2) 農鳥小屋にて

2007年08月06日 | 山登り
悲しい靴

2日目、お昼ころから雨が降り出し、塩見岳から農鳥小屋へあともう少しというところで私の靴に異変が!!! 
かかとの接ぎ目が剥がれはじめてしまったのです
今まで何回もこんな光景に遭遇し、テーピングで何人も助けてきたものの、まさかわが身に降りかかるとは
靴底も厚く気に入っていましたが、そう言えばこの春、縫い目が一目プチンと切れていた前兆があったのでした。なんと不注意なことか。リーダーのT氏が包帯で応急処置を施してくださり、何とか小屋までたどり着きました。

農鳥小屋では私達5名だけの貸切で、小屋のご主人はコタツを作りコーヒーとポットにお湯を用意されて「雨の中よく来たなー。今日はあんたたちだけだよ。早くぬれたものを脱いで、コタツにあたって温かいコーヒーを飲みな」。温かい言葉でした。

リーダー達はコーヒーの味もそこそこに明日の行程の心配をしてくれています。
何回も様子を見る来てくれるご主人に靴を見せ智恵を拝借したところ、「大丈夫だよ!何とかなるよ」と釘でつないでくださいました。「地獄で仏」とはこのことでしょうか。


塩見小屋では2泊とも同宿された登山者が「塩見小屋のおやじさんはかわっているよ」「変った人だったでしょう」と言われましたが、どうして、どうして靴の件ばかりでなく、心温かいもてなしをしてくださいました。

その後の2日間、長丁場を乗り切り、無事下山することができました。
ありがとうございました。

マルバダケブキのつぼみ。 8月になれば一面、黄色いお花畑となります。


イワウメ


バイケイソウ 鹿の好物らしくかなり食い荒らされていました。


イワベンケイ 岩の間にギュッと根を張っています。


アオノツガザクラ 北アルプスにもたくさんあります。


鳥海山(二つの顔)

2007年08月04日 | 山登り
山形と秋田県境にある鳥海山(2237m)に登ってきました。


3度目の正直
 実はこの鳥海山は8年ほど前に挑戦しましたが、方角もわからないほどの悪天候の中、写真で見える山頂直下の山小屋まで行ったのですが翌日も大荒れで頂上を踏むことができなかったのです。
 今回は7月30日、鉾立登山口に一番近い大平山荘泊。
31日に霧の中を登り始めて2時間ほど。小浜小屋まで行ったのですが雨が降り出し、これでは前回と同じく何も見えないではないか。翌日に期待して早めの判断で下山。そして・・・

8月1日 この日は鳥海山を登って(約10時間)から8~9時間かけて自宅まで帰らなくてはなりません。
 吹浦の温泉「のとや旅館」を3時30分に出発し、鉾立登山口に4時到着。宿でいただいた美味しいおにぎりの朝食をすませて4時半出発。
 歩き出してまもなく左奥にはこれからめざす鳥海山の山頂が見え、右側の日本海には影鳥海の裾野の一部が映って快適な登山道です。さぞかし昨日の雨の中を登って山小屋で朝を迎えた方は日本海に映ったきれいな影鳥海(朝日を背にあびた鳥海山が日本海に姿を映す)見ていることでしょう。足元にはニッコウキスゲやヤマオダマキ、チングルマなどの高山植物が咲いているのを楽しみながら、昨日引き返した所まで行くと予想もつかなかった視界が広がりました。
鳥の海(鳥海湖)の姿です。登りなおしてよかったー。




それからは両側に高山植物のお花畑。今回は山頂を目指して稜線を右側から歩き、山頂から小屋のほうへ下りました。
この白い花は鳥海山の固有種で「チョウカイフスマ」といいます。ハコベを大きくしたような清楚な花がこんもりと咲いています。


山並みとお花畑にうきうきして足取りも軽く進んだのですが、山頂直下では雪渓と切り立った岩に驚かされます。同行のMさんは雪渓や、岩に不慣れですので一気に緊張です。この右上方向に山頂があります。


 山頂は狭くて記念写真を撮って早々に交替です。山小屋方面に下るところでは目を見張るほどの大きな岩の間を通ります。



 花で楽しみ、岩で驚かされ、「鳥海山は2つの顔を持つ」「アメとムチ」の山でした。
 何年ぶりかの悲願が達成されました。

ちなみに日本100名山をめざして91番目の山でした。



トウゲブキ
 

               イワギキョウ
 

ヨツバヒヨドリ


チョウカイアザミ
   

ミヤマオダマキ