diary

Illustrator- Ayuko Tanaka
http://www.sakanaweb.com

個展始まりました。

2007-09-26 | 日々思うこと
こんにちは。
昨日は天気もよい中、個展初日でした。
いつものペインティング中心の個展とはちょっと違い、銅版画中心の展示なので、
本人としてもドキドキしていたのですが、
たくさんの方に来て頂き、ありがたいコメントも頂いて、
ほっとした気持ちで初日を終えることが出来ました。
来て下さった方々、本当にありがとうございました・・・!

今回、手持ちのDMが多くなかったので、
あまりいろんなところにご案内をお送りできませんでした。
もしこのサイトを見て、いらして頂ける方がいたら、
とても嬉しいです。

本人が会場にいるのは、平日は夕方5時前くらいから、
土曜日、日曜日はお昼早めから・・・と思っています。
どうぞよろしくお願いいたします☆☆




お知らせ。

2007-09-15 | 日々思うこと
きのうはサイトの更新と前後してアップした日記の方、
総理大臣の話などで終わってしまい、
肝心なことを書くのを忘れてしまっていました。
ふたつほどお知らせがあります。

ひとつは、絵本の新刊のお知らせです。
インドの仏法説話を、作家の瀬戸内寂聴さんが書き起こした絵本、
「針つくりの花むこさん」が、近々書店に並ぶと思います。
貧しくても前向きで優しい女性と、
偏見や身分の違いを恐れずに、好きな女性に結婚を申し込む、
すがすがしい青年が主人公のお話です。
インドを舞台にした絵を描くのは、私にとっても初めての経験で、
本当にいろいろ楽しみながら、勉強しながら、描かせて頂きました。

瀬戸内さんには、(前にもこのブログで少し書きましたが)
一度東京での講演の時にお会いして、絵を見て頂く機会がありました。
とても知的できさくな、すがすがしい方で、
「女性の顔がとても美しくて素敵ね」と褒めて下さったのが嬉しかったです。
その後の講演も、ほんとにざっくばらんで面白いお話ばかりで、
ずっと笑い転げてしまいました・・・。
エネルギッシュで、少女みたいに活き活きしているんですよね。
本当に、この絵本を通じて、いろんな経験をさせて頂いて、
寂聴さんにも、編集部の方にも、とても感謝しています。

京都では、ちょうど瀬戸内寂聴展が、京都高島屋の方で開催されていますので、
お近くの方はぜひぜひ・・・。
この絵本の原画も、何枚か展示される予定です。
詳しい情報は、newsの方にもアップしています。
絵本の中身の画像などは、また改めて更新いたします。


それから、もうひとつ、
再来週の火曜日から個展を開催します。
恵比寿のギャラリーまあるというところで、
今回はいつもと少し趣向を変えて、銅版画をメインに展示する予定です。
タイトルは「Scientists」ー科学者たち、です。
実は、一時期「頭のいい絵が描きたい。」と思い、
抽象画やら幾何学やら、エッシャーみたいなのとかマグリットみたいなトリックアートとか、
そういうのを研究して挑戦しようと試みたのですが、
どうにもうまく行かなくて苦しくなり、
「そうだ、頭のいい人を描くことにしよう。」と趣旨を変更してみたところ、
急に筆(ならぬ、ニードル)が進むようになりました!
人間、高望みをしてみたところで、頭脳には限界があるんですね・・・。
ガリレオやニュートン、コペルニクスなど、
時代の抑圧にも負けず、自分の信念を見つめ続けた尊敬すべき学者や思想家などを、
版画の気楽なタッチで描いてみました。
ぜひ、お近くにいらっしゃる際には、お寄り下さい。
先にお知らせした絵本も、販売する予定です。

個展情報も、newsに詳細をアップしています。
ちなみに、このサイトのトップページも、ガリレオの絵にしてみました☆



ではでは、また他にもいろいろなエピソード等、
これから更新していきたいと思います!
どうぞよろしくお願いいたします。






ご無沙汰していました。

2007-09-13 | 日々思うこと
すっかり涼しくなってきましたね~。
夏の間、あまりの暑さに完全に閉口してしまい、
日記を書く気も失せてしまっておりました。
ああ嫌だ。夏は嫌いだ。やっぱり嫌いだ。
しかもなんですかね、昨今の東京の暑さは、憎々しげでね。
情緒もないし、そうそう、ただただ暴力的な感じがして嫌いです。
第一夜は鈴虫やらこおろぎが鳴いても良さそうなもんでしょう。
セミが鳴いていやがります。いまだに。
東京中明るすぎて、夜になったのも分からないんでしょう。
ヒートアイランド不夜城・東京のセミはクレイジーです。


なんだかいろいろ書きたいこともあったのですが、
あー。とぼんやり構想など練っているうちに、次から次へとニュースが入ってきます。
昨日はアレですね!安部首相がとうとう辞めてしまいましたね。
決意表明をしたり、演説をした後のすごいタイミングだったので、
第一報を聞いた時は思わず吹き出してしまいました。
うがががが・・・。
ちなみに夕方、ギャラリーへ伺ってみると、集っている人たちの間で、
小沢さんが「優しい顔」になるよう眉毛を描いている!!という説さえ飛び交っていました。
目の下の隈を、脂肪吸引で取ってやれば、
もっと優しくなるのではないか・・・等々、アイディアは様々でした。

安部さんの件で何よりまず目についたのは、
「弱ッ!」ということでした。
精神論になってしまって申し訳ないのですが、いろいろ細かすぎです。繊細すぎ。
やるならタヌキ決め込んで、破廉恥にせせら笑って続けりゃいいのに。小泉さんを見なさいって。
いや、小泉さんの無神経さもそりゃムカついたけど。しかしあんなに思い詰めて自爆したって。

あれが現在の日本人像と言えるんでしょうね。
いい、悪いは別にして、確実に昔とは変わってきているんだなあ、と、
安部さんの表情など見ていて思わずにはいられませんでした。
自分ももちろん、そんな時代の人間のひとりなんですが。

今ちょうど、司馬遼太郎の「坂の上の雲」をつらつら読んでいます。
伝記系の小説というのは様々に脚色してあるので、
何割かは差し引いて考えなくてはいけないと思うんですが、
だいたいの時代の空気や、モラルの在り方、人々の気概などは伝わってきます。
江戸時代が終わって侍が不要の社会になり、
その後世界の流れに沿って、日本も貧しい中、帝国主義の時代に入っていく頃の物語なので、
緊迫感のある、不穏な空気も流れていて良さそうなものなんですが、
意外に登場する人々は皆さっぱりしていて楽観的で、成り行き任せです。

大きな局面で、政治、外交に重要な役割を担う人たちも、
もちろん将来への不安や、仕事上の疑問など、もちろんそれぞれ悩みはあるんですが、
考えても仕方のないことはキッパリ断ち切って、その時やれることに集中していきます。
その結果が実っても失敗に終わっても、それはそれだからと腹をくくってケロッとしてます。
ケロッとしてても、ヤケクソで多少物事こなしても、大体周りも大目に見てくれて、
意外にいい方向に決着します。

あそっか。周りが大目に見てくれないのもイカンのかな。すげええマスコミとかの細かい叩きぶり。
だいたい政治資金が10万どうのこうのとか、税金だからうんぬんっていうのも、
あまりに細かすぎて気持ち悪くありませんか。
そりゃ不正は不正かもしれませんが、
ぎゃあぎゃあ言って引きずりおろすほどのものでもない場合もあるような気がします。
無菌洗浄したような人間ばっかり選ばれるってのも気味が悪い。
そーだ細かいんだ。小さい。政治家も。国民も。マスコミも。オバちゃんレベルだ。
なんか目の付け所がセコくていけない。
アッ。もしかして女が強くなってきたから、社会も女目線になってきたのだろうか。
あり得る。家計のチェックと政治のチェックが同じになってりゃせんだろうか。
だいたい女が騒ぐと、男は面倒になって黙ってしまうので、
またまた女の考えが支配的になり・・・
うーーむむむ・・・

でもまあ、それならそれで、一度振り切って女系社会になってみるのも面白かったりして。
世界もそんな流れだし。考えてみたら、政治家も女の方が腹が据わってそうですわね。
マキコさんとかユリコさんとか。うわ、コワ~。

まあまあこうして訳のわからなくなったところで、
戦後生まれの最初の首相は、相当小さくしぼんで終わり、
やはり戦前生まれのオヤジ共は強かった!という感想で締めたいと思います。
身近にいるオヤジたちも、戦前生まれは強い。怖い。元気。健康。
なんか、いろいろ苦労はなさっていると思うけど、
ある意味幸せだったんじゃないかと思います。
最近うらやましいシンプルライフ。