ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 虫娘 」  井上 荒野

2015-06-29 18:16:56 | 
     「 虫娘 」  井上 荒野

           

図書館の5月の新刊購入案内で見つけリクエストしていました。
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ぺージを開くと、 樅木照(もみのき・ひかる)はもう死んでいた。で、物語が始まる。
Bハウス( シェアハウスでBはオーナーの頭文字 )で暮す、男2人と女2人の4人の住人とハウスを管理している不動産屋と、幽霊の物語。
樅木照は25歳、ヌードモデルをしていたが、4月の雪の降る日に全裸で、虫のようにハウスの庭で死んでいた。 
虫のように生きた彼女の死は、自殺か事故か? 彼女に何があったのか? 5人と幽霊の回想とその後。

曳田揚一郎 37歳 不動産屋 
鹿島葉子  28歳 都市銀行勤務 体つきだけでなく目も鼻も口も痩せている。
碇みゆき  30代半ば 少女のような風貌で毎日みんなにハーブティーを作っている。
妹尾真人  50歳 俳優 ( 主にエキストラ )
桜井竜二  イタリアンレストラン オーナーシェフ 事あるごとに、みんなに料理をふるまっている。

皆それぞれ訳ありで、樅木照は隠れて男たち全員と関係していた。他にも、お金をもらって何人かと。
死んだ後も、ハウスや、モデルをしていた学校、住人の行く先々について行ったりと、自由に飛び回っている。
曳田は彼女の死んだ原因を調べ始めた。
住人たちの意外な関係と、それぞれが抱えている問題点、そして彼女の死因が明らかになっていく。
~~~~~~
いい加減な女の子が、だらしない生活を送っていて、情けない死に方をしてしまったと思っていたけれど、
最後に彼女が、曳田の涙を見て、「 死にたくなかった。 ずっと死んだように生きてきた。 だから、死んでも別段いやじゃなかったが、
もっと、生きているように生きているべきだった。 死んだときにがっかりするくらいに 」と、涙を流したとき、
25歳という若さで逝ってしまった彼女の人生を思うと、切なくなりました。

私も、残りの人生、生きているように生きなければ 



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