ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと 」  瀧森 古都

2017-05-27 22:30:01 | 
      「 悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと 」  瀧森 古都

          

私も息子も出かけるときは本を持って出ます。 電車の中や少々の待ち時間でも本を開くと苦にならないから。
この本は、先日出かけた息子が本を忘れて行って、売店で買った本です。 行き帰りの電車と、待ち時間で読み終えて「 すぐ読めるわ 」と、くれました。

帯には電車の中では読まないで下さい。 ラスト30ページ、衝撃の結末に号泣しました。 読んだ人の9割が涙した、、、と書いています。
第1話 「 鳴かない猫 」 第2話 「 絆のかけら 」 第3話 「 透明のスタートライン 」 最終話 「 奇跡の赤い糸 」の4話の連作になっています。

登場人物はパチンコ屋のアルバイトの五郎ちゃん。 野良猫、野良犬を世話して( 里親探しノート )を書いてパチンコ屋においている弓子さん。
常連客の町内一金持ちの不動産屋の門倉さんと、その義理の息子の祥太郎君。 何でも屋の手伝いをしていて五郎を慕っている宏夢くん。
そして猫たちと、その猫に関係した人々の物語。
 
家族が夜逃げをしておいて行かれた猫。 引き取って虐待目的の客に売却しようとする男。 それを助けようとする五郎達。
発達障害の子供を持つ母親と再婚した門倉さんの大きな愛と死。 大震災で家族と離ればなれになった犬や猫たち。
弓子さんの悲しい過去。 そして、ラストに分かる意外な五郎と宏夢と猫の関係。 ハッピーエンド。

最後には、何もかも繋がって、こんな偶然があるのかしらと思うほどまとまっています。
大変良く出来たお話でしたが、期待していた涙は出ませんでした。 息子も私も、残りの1割でした。
テレビや新聞、本を読んで時々涙しますが、この頃、号泣していませんね。 
以前テレビで観たのですが、世間では泣く会があるとか。 涙を出すと気持ちがすっきりしますものね。

猫の話で泣きたければ、石塚夢見さんのコミック「 またね! 」がお薦め。 1話6ページでジーンと胸にしみます。
 
 
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     ありがとうございます。
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