夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

私たち・・・豊洲で貰っちゃいました

2017年04月02日 03時46分15秒 | 社会
食の安全と安心について考えるNPO法人「食の安全と安心を科学する会」が、豊洲市場の安全性について大学教授や研究者などに意見を求め、2017年3月30日、統一見解を示した。
 見解では、「築地と豊洲を衛生管理面から比較すると、安全性が高いのは豊洲」「地下水は使うものではないので、食の安全性が脅かされるとは言えない」などとしている。


それではどうして盛り土に850億円を掛けたのでしょう?安全性が脅かされないのであれば必要がないということですよね。だとしたらこの850億円は都が無駄遣いしたわけですね。しかも、この850億円は都は払っているのに盛り土されていなかったわけですから返却されるべきです。今はどこに行ってしまったのでしょう?この850億円は?まぁ、都議会で決めたのですから行き先は判り易いですネ。


2017年3月19日。東京都は豊洲市場の地下水から環境基準の100倍のベンゼンが検出されたことを公表した。

100倍でも『食の安全性が脅かされるとは言えない』?土壌汚染対策法では、『汚染区域』の指定を外すためには環境基準値以下にしないといけないことになっています。もし環境基準の100倍でも『食の安全性が脅かされない』のなら環境基準なんて必要ないです。土壌汚染対策法も要りませんよネ。

とにかく日本は法治国家なのですから環境基準の100倍のベンゼンが検出されたら誰がみても『汚染区域』であることは間違いないわけで、そこに強行に移動させるなどということは安心・安全以前の話です。これら豊洲移転を強引に推し進めようとする人や組織は法は無視しろと言っているわけです。どうして法を無視してまで移転させようとするのか?これは『私たち・・・すでに貰っちゃってます。』と言っているようなものですネ。豊洲移転をしない無作為への賠償請求をするとのたまうあの卑怯者や「豊洲市場への早期移転」を明言した自民党員たちが該当します。このような人や組織は法治国家である日本には合わない人たちです。是非どこかの国に行っちゃって日本にいないでいただきたいものです。

そもそも1~8回目まではほとんど検出されなかったベンゼンが何故9回目の地下水調査では急上昇したのか?このことはほとんどの人が変だと思っています。担当した業者が8回目までは都の指示で異なる方法で採水していたことを都議会で証言したことから故意であることが伺えます。いずれにしてもとんでもない量のベンゼンをはじめ、ヒ素も3.8倍それにシアンも30地点超で検出された(環境省によるシアンの環境基準値は『検出されないこと』です)のですから地下には相当量の有害物質が存在していることは確実です。こんな場所に移転させるなんてとんでもないことです。

 いままで公表されている有害物質がどのようなものなのか?を調べてみました。
 ベンゼンは発がん物質です。気発性がありますので呼吸で人体に取り込まれやすい物質です。しかも体内で分解されにくく長期に渡って蓄積される物質です。発がんリスクはその発癌度によって5グループに分けられていてベンゼンは「グループ1」、つまり「ヒトに対して確実に発癌性がある」という最悪のグループに属します。水には溶け辛いので流通する食物への進入は少ないのですが、そこで働く人たちが癌になる可能性が高くなります。
 ヒ素は生体内タンパクと結合しさまざまな酵素活性を阻害することにより起こります。急性ヒ素中毒の初期症状は、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、血圧低下等で、数日後から肝機能障害、2~3週間後から四肢の感覚異常が認められます。慢性ヒ素中毒は、色素沈着と脱色、次いで皮膚病変(手掌や足底が角化するなど)や末梢神経障害、皮膚がん発生等です。
 シアンはあまり有名ではありませんが、青酸と言えば解りやすいでしょう。要はシアン化合物は青酸化合物でありその代表は青酸カリなどがあります。シアン化合物(青酸化合物)が体内に入ると、血中の酸素を奪うため酸欠になります。酸欠は脳障害を起こすので全身の機能がまともに働かなくなり、呼吸障害や意識障害などを起こしてきます。

どれをとっても恐い物質です。そしてこんな毒物が大量に埋蔵されている場所に早期に移転したらどうなるでしょう?たぶん豊洲経由の魚は誰も手を付けなくなります。これだけネットが進んだ社会ですから豊洲を経由しない産地直送がもてはやされるようになるでしょう。最初は漁協経由で後に漁業者から直に買い付けるようになるでしょう。要は中間業者の廃退となり現在の流通経路は破壊されるわけです。よって、豊洲移転を強引に推し進めようとする人や組織をそおままにしておくと豊洲にかかわる中間業者や周辺の商店は廃業に追いやられるでしょう。もし早期移転を唱えるなら自民党の本部もここに設置するべきです。まずは自分から率先してやるのがスジです。

ということで豊洲への移転は無理であることがお解かりいただけたと思います。ではどうするか?小池さんは豊洲か築地の二者択一のようなことを言っているようですが、もうそういう制限は掛けないで良いのではないかと思います。築地だって豊洲だってあんな都会の一等地ですから利用価値は充分にあります。例えば豊洲は都民の災害時備蓄用品を貯蔵しておく倉庫を作るとか(勿論上記のような毒物に汚染されないようにパッケージして)とか、もう少し沖まで埋め立てて(自然破壊ではありますが、あの辺に自然はほとんどありませんから)東京都にはない本格的サーキットを作ってF1を開催するとか。そういう普段は人が常駐しない施設を作ればいままで掛けてしまった費用も徐々にペイできます。築地の方もできたら改修して使うのではなく、新たな場所に移転させて市場としての使用はしないほうが良いと思います。そして今の築地は何か利益が出る施設(都営のホテルとか)。を作ってしまうのが良いと思います。アスベストが使われているようなのでここで再建するとまた後々五月蝿いヤツらが騒ぐかもしれません。でも、どうしても築地にこだわるのであれば築地はどこかに簡易市場を一時的に作って(プレハブでも良い)仮操業しながら改修し、再び操業できるようになったら元の鞘に納めればいいのではないでしょうか?一時移転先は築地の近くがいいのですが、用地の確保が難しければ袖ヶ浦などでも仕方がないと思います。遠いように感じますが一時的なものですし、アクアライン一本ですから。
 まぁ突拍子も無い案ではありますが、いままでの東京都がやってきた事の尻拭いにはどうしてもある程度の注ぎ込みも必要でしょう。都民は理解してくれると思いますよ、だって、そういう都議を選んだのは自分たちなのですから。