夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

チョイの間

2013年08月29日 17時39分52秒 | 渓流釣り
相変わらず僕の肩も良くないのでてんからは長期休暇をいただいてます。加えて、ここのところオフクロの体調も良くないので、そちらにも力を入れていたので、娘が夏休みなのをすっかり忘れてました。で、今日(彼女と僕の休みが合う最後の休日)、彼女の意向で御殿場のアウトレットに連れて行って来ました。
 当然ですが、ここまで行くのだったらってことで、朝の1時間(8:00~9:00am.)だけてんからをさせてもらいました。場所は、以前知り合いがいい魚をバラシた所です。
 結果から言うとチビ1とデカ1でした。デカは46cmでした(両方『ニジマス』)。1時間でしたが、楽しい釣りが出来ました。
 毛鉤を打ち込んでクイックイックイッて誘ったら、見えない底付近からヌ~~~っと出て来てパクリと。・・・この瞬間ってもの凄くテンションが上がります。で、掛ける前に大きい事は判っていたので少し強めに合わせたら、一瞬魚体が横を向いてギラ~~~ン。強めに合わせると当然魚は暴れます。すぐに臨戦態勢に入って何とか取り込めました。
 途中何度も肩が痛くて切っちゃおうかとも思ったのですが、そんな事を言っている余裕はありません。何せ、この時点では完全に大アマゴだと信じていたのですから(大マヌケ。
 ちょっと無理しすぎました。お陰様で、肩が完全に死んでます(笑。

 明日までには少し動くようにしておかなくちゃ。

なんか上手く行かない時

2013年08月22日 21時31分48秒 | タナゴ釣り
 6月23日以来、一人で一日を通しで釣る事がなくなっています。肩が痛くて、それがなかなか治らないのがその理由です。人生を通してこんな長期間にわたってまともに釣りをしなかった時はなく、沢山の人からありがたいお言葉を頂きながら日々を過ごしております。本当に皆様には感謝・感謝の日々です。
 実のことを言いますと、この肩の痛みはある人から予言されていたのです。僕と同行してくれたそのテンカラ師は、僕のキャストを見てすぐに『物理的に考えたら理想的な振り方ですが、その振り方だと総ての力が肩に集中するのでいつか壊しますよ』と言ってくれました。そして楽な(力が肩に集中しない)方法を伝授してくれました。しばらくその方法で釣っていたのですが、やはり元の振り方の方がシュパっと飛んでくれるので、いつの日にかまた元の振り方に戻っていました。いつ彼の言っていた現象が現れるのか?との心配はいつもありましたので、会員から教えてくれと言われてもキャストだけは他の達人にお願いしていました。その助言をくれた人、その人こそ僕のてんからの師と呼ばせていただいている(故)堀江溪愚氏でした。そして彼の生前中には何ともなかった僕の肩が彼の他界した後に悲鳴を上げ始めたのです。内心、なんとタイムリーなのか?と思っていたのですが、それほどではなかったので続けていました。そして、魔の6月23日になったわけです(釣行記参照)。
 総ての原因は、師と仰いだ大先輩の言葉を守らなかったことにあります。生きていてくれたら(彼は僕のてんからの良い所も悪い所も総て知っていましたから)すぐにでもご教示をいただきに行ったところですが、今となってはどうしようもありません。多分それが彼から僕への最後のアドバイスなのだと思います。『もう総ては自分で考えなさい。もうそういう段階です。』って声が聞こえて来そうです。
 先にも書きましたが、これが為に釣りに行くのに何か理由付けが要るようになりました。一人では行く気が起きないのです。こんな肩で良い釣り(楽しい釣り)なんか出来ない事は明らかですから。以前は週二回ペースでズーーーッと続けて来た釣りですから、行きたくて仕方がない毎日を過ごしていました。釣りをしないとストレスは溜まる一方で、はけ口は塞がれた状態です。ストレスって精神的にも良くないですが、体的にも良くない事を体験しました。一つのことに集中できなくなり、暑くもないのに汗が出て(冷汗?)。。。普通ではない事は僕自身が一番分かっていました。こうなってくるとやる事成す事の総てが上手く行かなくなり、まるで毎日が空回りしている感じ。歯車がまったく噛み合わないような歯がゆい日々となっていました。
 そして今日。27日までに従業員の書類をハローワークに出す必要があって、そろそろ釣りに行ってみようと思っていた今日ですが、そちらは後回しにして行って来ました。
 とても混雑していて、駐車場に入り切らない車が路上に列を成していました。僕もその最後尾に付けて。。。交通整理をしていた警備員みたいな人にとんでもないことを言われながら(道交法違反を勧められた)、やっと入ったと思ったら中でも待たされ、そしてやっと自分の番が来て・・・。 そうしたらなんと27日までなのではなく、27日以後に受け付けるのをスタッフが聞き間違えて僕に報告したことが判明しました。・・・もう情けなくなっちゃいました。ってか、悲しくなっちゃって。。。原因が自分ではないとはいえ、職場の責任は総て僕にあるのですから。。。
 帰って来ても何もやる気がせず、夕方のいっときだけ釣りをして来ました。大物は無理ですのでタナゴ釣りです。時間がないので我が家から一番近い釣り場です。ここのタナゴ族はタイリクバラタナゴだけです。珍しく女房も『行ってみるかな?』って言ったので二人で竿を出して来ました。
 結果は女房が3匹。僕が2匹。

 こんな日は・・・・・こんなものでしょう。

 でもね。竿を手にしたらなんとなくなんですが、手にする竿の竿先から僕の体にある何か悪いものがどんどんと抜けていくのを感じました。帰宅した今、なんかすっきりしてます。やはり釣りはいいです。

誕生プレゼント

2013年08月20日 08時35分09秒 | 渓流釣り
 先日誕生日を迎えました。8月8日です。覚えやすいでしょ!誕生プレゼントはいつでも受け付けてます(笑。
 でもこの8月8日という誕生日は覚えやすい以外はあまり良くない誕生日です。
 幼稚園の頃、誕生日の人が居ると前日くらいから色紙で輪を作りそれを繋げて教室に飾り付けたりして誕生日をやったのですが、僕の誕生日は毎年必ず夏休みですのでお誕生会をやってもらえないのです。ですからみんなの誕生日をやる時にはいつも羨望の眼差しで見ているだけでした。つまりは人の誕生日会はしてるけど自分の誕生日会はしてもらえないという、実に悲しい誕生日なのです。ですから、幼い頃は誕生パーティーをやってもらってみんなから『おめでとう!』って誕生プレゼントをもらうのが夢でした。
 初めて僕の誕生会をやってくれたのは社会人になってから。大学時代の仲間で、家族も集めて30人くらいでやってくれました。東京都下の秋川の川原でバーベキューでした。涙が出るほど嬉しくて。。。
 しかし、その後も僕の誕生日は誕生会には縁遠く、当然ながら誕生プレゼントも縁遠い人生を送っております(悲。しかも、それも歳を重ねる毎に当たり前になってしまっていて、もう誕生プレゼントという物は僕の頭にありませんでした。
 そんな中、先日釣りに行った時『おめでとう!』ってプレゼントを頂いちゃいました。TOURANさんJr.からです。考えてみればこないだの木曜日が誕生日でした。TOURANさんから2本、Jr.から1本頂きました。その後、彼は先日『素敵な二人』(http://blog.goo.ne.jp/ashitamotenkida/e/1050a898e06d25b2d7c5710ba806c295)で書いたように大物を釣り上げるのですが、そのほんの数時間前の出来事でした。
 彼は今年からてんからを始めたてんから一年生の中学二年生です。彼の釣りセンスが卓越している事は周知の事実ですが、まだハリスや毛鉤を結ぶのにも父を頼る状態です。そんな彼が巻いてくれた毛鉤、それが誕生プレゼントでした(画像)。とてもてんから一年生の作品とは思えないレベルの毛鉤だと思いませんか?きっと彼なりに僕の誘い方や使う場所などを思い描きながら巻いたに違いありません。まだ経験の少ない彼ですから、父が毛鉤を巻いているのを見よう見真似で苦労しながら作ったことは容易に想像できます。そう思うととても使えませんでした。勿論TOURANさん自身から頂いた毛鉤も完成度が高い作品でした。僕が最近巻いている毛鉤は胴を付けるのも面倒臭くて、鈎に鳥の羽根毛をくっつけただけの物。まさに手抜きの権化のような毛鉤です。毛鉤らしい形の毛鉤を手に入れた僕ですので本当なら久し振りに使ってみたかったのですが、その完成度から、きっと彼も僕の釣りに合った毛鉤を思い描き、そして巻けた毛鉤の中から完成度が高いものを選んでくれたのが解りました。そんな毛鉤ですからこれまたもったいなくて使えませんでした。
 誕生プレゼント・・・それは僕の夢でした。決して物が欲しい訳ではありません。こうして彼らが僕の誕生日を覚えてくれていたこと。そして親と子で一生懸命に心を込めて作ってくれたこと。これが嬉しくて堪らないのです。
 お陰様で今年は夢が叶った素敵な誕生日を迎えられました。本当にありがとう!

TOKYOトラウトカントリーに行って来ました。

2013年08月18日 17時37分46秒 | 渓流釣り
 最近竿を出していない僕です。今日も竿は出しませんでしたが、TOKYOトラウトカントリー(以下「TTC」)(http://ttcmayfly.web.fc2.com/)に行って来ました。
 いつもなら釣りがメインのこの場所ですが、今日は竿を持たないで出かけ、テラスから皆様の釣りを見ていました。こんなのんびりな日もまたいいものです。
 最初からそのつもりでしたので今日は家族とワンコを連れて行きました。TTCはテラスであれば犬同伴が可能です。僕らの他にもワンコ連れのお客さんが居て一緒にお喋りしたり。。。我が家のワンコは超暑がりですから、いつもは室内に同伴できる場所を見つけていたのですが、さすがにここTTCでは標高が高いだけあってテラス席でも我が家の犬は気持ち良さそうにしてました。
 ここの魚は普段からベテランに攻められたスレッカラシですから、そんなにバカスカ釣れませんが釣れた時の喜びは大きいです。『たとえニジマスでも釣れたら嬉しいと感じられるのはここだけですね!』とはあのテンカラで有名な吉田孝氏の談。腕自慢のテンカラ師の方々やテンカラ師の腕試しにはモッテコイの管理釣り場ではないでしょうか。そもそもここの元支配人でいらっしゃった(故)堀江溪愚氏もそういうコンセプトでここを創設していますので、彼が考えていた一番いい形になっている釣り場だと言えると思います。
 お盆の最後の休日とあって沢山の来場者が押し寄せ、スタッフはとても忙しそうでした。それでも仕事をテキパキとこなし、お客さんに失礼がないよう一生懸命に動いているのが良く分かりました。こんな忙しい日に行ってしまった僕らはとても空気が読めずに申し訳なく思いました。今日が忙しいのは、考えれば事前に判っていた事ですから。僕らがいると迷惑でしょうから食事を済ませて早々に引き上げました。
 で、車に向かう途中、駐車場で視界に小さな動く物が目に飛び込みました。それが画像のルリボシカミキリです。とても綺麗なカミキリムシでしょ。その昔、昆虫採集をやっていた頃、このカミキリの美しさに魅了され、これが捕りたくて探し回ったのを思い出しました。その時丁度御家族連れの方が車で入って来られました。おせっかいとは思いながらも、男の子が二人いましたので見ず知らずの方ですが教えてあげました。奥様も『綺麗~っ』って喜んでくれて。。。
 こんな小さな自然に出会える場所・・・TTC。とても素敵な場所です。

素敵な二人

2013年08月11日 20時59分12秒 | 渓流釣り
 当会に親子でてんからを楽しんでいる人が居ます。今日はなんとJr.が画像のような大物を上げました。ニジマスですが50.5cmあります。

 大物を掛けた息子、そしてそれを捕らせたくて必死の父。
・・・父の方がテンパッちゃってタモになかなか入らず、何度も何度もやり直している姿にすぐ近くで見ていた僕は胸がいっぱいになってしまいました。勿論竿も短く大物を捕るには適さないテンカラという釣り方でこのサイズは立派です。しかし魚の大小ではなく、この攻防にテンカラという釣りを通して得られた父と子の絆が見えたのです。この光景がどんなに素晴らしい物だったかはここを訪れる方々には解って頂けると思います。

 今日は素敵な一日を頂きました。・・・ありがとう!

釣りに行くということ

2013年08月04日 15時19分25秒 | 釣り全般
 昔の釣りは蛋白源を確保するという意味を持っていました。要は人が生きるための一つの手段でした。しかしながら現在は釣りをしなけりゃ死んでしまうという人はまず居ません。漁師さんだって釣りで捕らなくても網で取れば生きてはいけます。漁師さんが釣りをするというのはより大きな対価を狙っての事であって絶対に必要という事ではありません。
 ですから実質上、釣りをするということはほぼレクレーション的な意味合いが大きくなってきており、どうしてもしなくてはならないというものではないわけです。
 最近釣りに行かなくなっている僕ですが、決して釣りを辞めたわけではありません。家族に体調を壊した者が居てその手伝いがあるので行けないだけです。こんな状況を察知した各方面からの方々から色々なご心配をいただき、本当に申し訳なく思っております。僕はとても元気です。一人なら毎週行っていることでしょう。
 こんなことがあって思った事。それは釣りに行く行為そのものが当人を含め、家族が健康で幸せである証であるということです。
 家族に早く健康になってもらい両手放しでまた釣りに行ける日を夢見てます。

 こんな状況下でもワンコは時間になると散歩に連れて行けとせがみます。今日も暑い中連れて行きました。目的もなく炎天下を歩くのはしんどいです。
 そろそろこの散歩も辞めようかなと思ってしまう毎日ですが、時間になると『今日も連れてってくれるかい?』ってキラキラした目で見つめられると嫌が言えなくなってしまいます。暑さに滅法弱い犬なのにどうして?って思いますが、それでも行きたい事はこの目が語っています。老犬ですので(先日12歳の誕生日を迎えました)少々心配もあります。でも毎日家の中で過ごしているこの犬にとって、散歩は僕の釣りと同じような意味合いがあるのかもしれません。ですから僕の釣りと同じようにこれから先がどんなに暑かろうが寒かろうがせがんでくることでしょう。飼った以上それに応えなくてはなりません。僕も釣りに行くのですから。