いい年をして今更なにを青くさいと思はれるけれど
小説を讀んで居て涙がながれている
なーにか?主人公の相手にたいする
見返りを求めない愛情の 籠った行為
相手が人間の男や女また動物そして植物への
今水上勉全集の中の 桜守 を読了した ところ
桜を異常に好きな庭師がたのまれもせず
わが在所から遠く離れた他所の墓地の桜に心を寄せ
他人に気付かれず
何度もなんども手入に使よいつめて
亡くなった時あの桜の下で眠らせてほしいと遺言し
それに感動したお墓の関係者が喜んで望を適えてあげた物語り
西行さんの有名な和歌のように自分の気に入りの花の下で
その肥やしとなる なんと愉しいことでしょう
屍が昏くない涙 涙 良い話でしよ
亡くなった人のがあったと作者は云ふ
一度讀んで見て 私の様に虜になります