望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話あれこれ<稽古場の14日間・空手と親子とその他モロモロ>

2016-04-02 11:08:28 | 舞台・ウラ話

ある日の休憩時間。

お父さん役の大岩主弥さんが、
息子役の榎本楓くんに空手の型を指南中。


「空手、頑張ってるもんね」

という台詞があるため、
形にならないと、
嘘になってしまいます。

大岩さんは、役者だけでなく、
殺陣師としても有名な人で、
その上、今回は親子役。

親子の関係づくりにも最適な上、
プロのお父さんに教えてもらえるわけで、

楓くん、本番では、
最初のころからは信じられないほど、
パワフルな型を見せてくれました。


で、こういうことをやってると、
みんなやり始めるんですよね(笑)

上の写真では、
影山達也くんが一緒にやり始めて、


南翔太さん、


牧野亜希子ちゃんに森田陽祐さん。

どんどん増殖します(笑)

そう、稽古場ってそういうもんなんです。


ところで。
舞台をご覧いただいた方、

大岩さん演じるお父さんが倒れて死ぬシーンで、

テープが巻き戻されるように3回、
同じことが繰り返されていたのを、
覚えておられるでしょうか。

倒れて、また元の通りに立ち上がって、
また同じ会話をして、また倒れて。

つまりテープの巻き戻しで、過去の記憶が何度も蘇る、
といいうシーンなのですが、
映像ならともかく、舞台ですからね。

実際に生の人間で、巻き戻しのように、
身体を起こさなきゃいけない。

でも、これができる人って、まずいないんです。

よほど身体能力が高くないと、
とてもできる技じゃないとのこと。


「さすがですよね~」

「いや、でも、僕も10日前にはできなかったんですよ」

「へぇ~、じゃぁ、練習して?」

「ええ。おかげでひとつ、技が増えました」

「でも、すごいなぁ。
 10日で出来るようになっちゃうんだ」

と私が感心したら、

「いや、ぜんぜん。
 何回でも、できるまで練習すれば、できます」

さらりと言ってのける彼に、
プロの意地を感じました。


できるまで練習すれば、

 ・・・うん、それが凡人には難しいんだけどね


  <つづく>




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