望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

談春・談で、なぜか突然、努力についての考察を

2014-08-10 17:54:36 | 演劇・舞台・小劇場

昨日の新聞なんですが、

立川談春さんのインタビュー記事が載っていました。

談春さんと言えば、
今、まさに旬の売れっ子落語家。

興味をもって読んでみると、
こんな一節がありました。


 *   *   *

残酷ですけど、芸は99%素質。

うまいやつはうまい、
下手なやつはどうやったって下手ですからね。

これが不思議なもんで、
「魅力」は努力でどうにでもなる。

なぜかというと、正解がないからですよ。

 *   *   *

ふぅむ。

ちょっと考えると、
魅力こそ、努力ではどうしようもない、
と思うんだけどなぁ。

と思ったんですが、
考えるうちに、わかってきたんです。



実際、芝居も素質だと思います。

いや、上手い方は努力もしていますが、


「どうやったって下手」

 ・・・ってのは、いるんです、ホントに。


絶対に向いてないから、
 早くやめた方がいい、って役者が。


でも、その中のほとんどが、
「努力が下手」なんですね。

努力してるつもりで、
ぜんぜんできてない、とか。
方向性が違うよ、とか。


私なんかが、エラそうに言うのも、
おこがましいんですが、

努力のやり方がわかったら、
きっともっと上手くなる、
と思えることが多いんです。



実際、新人さんって、
ものすごく一生懸命なんだけど、

なんで、このポイントを考えないの?
みたいなことが、よくある。

そして、実際に、

一生懸命は気分だけで、
ベテランの方がずっと努力してたりする。


これも要するに、
 
 <努力が下手>なんですよね。

まさに、私がその通りだったから、
すごくよくわかるんです。



今はシニアから芝居を始めるのがブームですが、
上手くなる人は、ほんの一握りです。

なぜなら、努力をしないから。

年をとって始めた分、
どこかしら趣味の意識が抜けないのでしょう。


これも、ある意味、
努力が下手、なのかもしれません。




何が言いたいかって、

自分のことは棚に上げて・・・なんですが、



いろんな人の、

  いろんな努力を見てきたもので、

    談春さんの話が、なんとなくわかるなぁ、って。




努力の仕方を見つけると、

 どう努力すればいいか、が、わかってくる。


そうやって努力すると、

 それがその人の魅力になる。


それなんでしょうねぇ。


素質のない我々が、
少しでも上手くなりたいと頑張るとき、

ひたむきに努力するのも大事だけど、

それと同時に、
努力するポイントを見定めなきゃ、
いけないんでしょうね。

努力って、ひとつ間違うと、
ただの自己満足になりかねないから。



なんか、ウダウダと書いちゃいましたが、

自分自身の反省も込めて、書いてみました。


これって、
どこの社会でも言えること、なんじゃないかな?





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