さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

若狭小浜の神宮寺「お水送り」

2017年02月24日 | 古寺・名所の回顧

    梅の花の開花情報や各地の梅まつりの開催が伝わる頃になると

春を呼ぶ神事、若狭神宮寺の「お水送り」

奈良東大寺二月堂の「お水取り」の神事を毎年、思い起こします

 四年前の福井県小浜市の若狭湾

3月12日に奈良東大寺二月堂で行われる「お水取り」に先がけて

毎年3月2日に小浜市神宮寺で執り行われる「お水送り」の神事は

奈良と若狭が1200年以上もの昔から深い関係にあったことを物語る

歴史的な行事のことです。その神秘的な光景は四年の月日が経った

今でも強烈な印象が残っていて、深く大きな感動が蘇って来ます

 「お水送り」の神事が執り行われる若狭「神宮寺」

創建は奈良時代の初めの和銅7年(西暦714年)と古く、翌715年に

元正天皇の勅願寺となり、神仏混淆寺院として栄えたそうです

 午前11時から神事が始まり、夕方近くになると何処から

ともなく大勢の人々が雪の残る境内に集まって来ます!

 神宮寺境内に湧く清水「閼伽井戸」

ここから湧き出る清水を香水と呼び、遠敷川に流す神事が

「お水送り」で10日後の3月12日には地下で結ばれていると

云われる水路を流れ、奈良の東大寺に届き、汲み上げる

儀式のことを「お水取り」と云います

 夕方五時半過ぎに白装束の僧たちがホラ貝を吹きながら

入場し本堂に上がっていきます

 辺りが薄暗くなる頃、修二会が営まれ「だったん」と云う行が

行われて大護摩法要へと神事が進んでいきます

 祝詞のようなお経のような声が低く厳かに暫く流れた後・・・

突然、爆発音のような音と共に大きな火柱が本堂で上がりました!

 大護摩の火が大きな松明に移され、赤い装束の僧が本堂の欄干に出て

来ると境内で見守っていた多くの人達から大歓声が上がりました!

大松明は火の粉を飛ばしながら神宮寺本堂の欄干を廻ります 

白装束の僧と神宮寺の住職らしき方たちが本堂から

境内へと出て来ます 

 大護摩の火は大松明から中松明、小松明へと順々に移され、

大行列が編成され約2Kmほど離れた遠敷川の「鵜の瀬」へと

「お水送り」の松明行列が始まります!

 

 

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