25周年は通過点。
映画25周年ということで様々なイベントが開催されているが、何よりの本丸はこの劇場版である。
今回、野原一家を襲うのは宇宙船。物語の軸としてフィーチャーされるのは宇宙船に乗ってきた宇宙人シリリである。野原家ではなくゲストキャラクターがメインとなるのは前年に続いてのこととなる。
クレしんが長寿シリーズとして受け入れられている理由の一つとして、おバカを装いながらも子供を中心とした家族や社会のあり方が巧みに描かれていることが挙げられる。
今回のようにゲストキャラが前面に出るパターンでは、子供が成長する環境への問いかけが行われることが多い。
シリリの父親が行う教育は厳しかった。子供の感情お構いなしに自分の価値観を押しつけるやり方は、才能を伸ばすどころか彼を委縮させていた。
そのような中でシリリはしんのすけと出会う。はじめはあまりのおバカぶりにあきれるばかりであったが、抑圧されることのない正直な振る舞いという自分とは無縁の要素に新鮮な驚きを感じるようになる。
シリリの成長が軸ということもあり、物語はロードムービー形式で展開する。高橋優が歌う主題歌のタイトルもずばり「ロードムービー」だ。
しんのすけとシリリの旅は春日部から長崎を経由して種子島へと続く。道中で島並みや千枚田のような、これぞ日本の風景という画が出てくるのは、最近の他のアニメに感化されたようであった。
その辺りの演出に若干意外性はあったものの、上で「パターン」という単語を使ったとおり、今回の話は設定に特段の目新しさがあるわけではなかった。
ひろしとみさえが子供化される展開は画的にはおもしろいが、肝心のしんのすけは終始お気楽モードで家族の団結という泣かせも控えめ。
まったくの期待外れと言うつもりはないが、25周年記念と打ち出している割りには普通だったかなというのが正直な感想である。
(65点)
映画25周年ということで様々なイベントが開催されているが、何よりの本丸はこの劇場版である。
今回、野原一家を襲うのは宇宙船。物語の軸としてフィーチャーされるのは宇宙船に乗ってきた宇宙人シリリである。野原家ではなくゲストキャラクターがメインとなるのは前年に続いてのこととなる。
クレしんが長寿シリーズとして受け入れられている理由の一つとして、おバカを装いながらも子供を中心とした家族や社会のあり方が巧みに描かれていることが挙げられる。
今回のようにゲストキャラが前面に出るパターンでは、子供が成長する環境への問いかけが行われることが多い。
シリリの父親が行う教育は厳しかった。子供の感情お構いなしに自分の価値観を押しつけるやり方は、才能を伸ばすどころか彼を委縮させていた。
そのような中でシリリはしんのすけと出会う。はじめはあまりのおバカぶりにあきれるばかりであったが、抑圧されることのない正直な振る舞いという自分とは無縁の要素に新鮮な驚きを感じるようになる。
シリリの成長が軸ということもあり、物語はロードムービー形式で展開する。高橋優が歌う主題歌のタイトルもずばり「ロードムービー」だ。
しんのすけとシリリの旅は春日部から長崎を経由して種子島へと続く。道中で島並みや千枚田のような、これぞ日本の風景という画が出てくるのは、最近の他のアニメに感化されたようであった。
その辺りの演出に若干意外性はあったものの、上で「パターン」という単語を使ったとおり、今回の話は設定に特段の目新しさがあるわけではなかった。
ひろしとみさえが子供化される展開は画的にはおもしろいが、肝心のしんのすけは終始お気楽モードで家族の団結という泣かせも控えめ。
まったくの期待外れと言うつもりはないが、25周年記念と打ち出している割りには普通だったかなというのが正直な感想である。
(65点)
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