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Con Gas, Sin Hielo

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「美女と野獣」

2017年05月02日 22時06分49秒 | 映画(2017)
巨大な鉱脈を掘り尽くせ。


昨年の「シンデレラ」が大ヒットしたことを受けてか、ディズニーは往年の名作を実写化する企画をしばらく続けるようだ。

その中でも今回の「美女と野獣」は実写化と相性が良いように感じた。それは人間と間のキャラクターのバランスにある。

特に肝となるのは魔法にかけられてしまった野獣や家財道具であり、彼らが繰り広げる幻想的な世界を現代の映像技術でどこまで華やかに作り込めるかが勝負であった。

裏を返せば、ここを上手く押さえれば相当に楽しい作品に仕上がるはず。難しい課題であるが、どんな大きな期待でも乗り越えてしまうと思えるところがディズニーの力だ。

結果としては、まさに期待通りと言ったところか。呪いが解けて人間へと戻る映像を見ると、アニメよりも爽快感は上回るのではないかと感じた。

歌の場面も楽しい。アニメとは違った見応えがあるし、躍動感でもまったく劣っていない。

エンドロールで明らかになるのだが、姿を変えていたキャラクターたちがかなり豪華な俳優陣であることにまた驚き。ぜいたくだよね。

そうした豪華キャストを従えて主役のベルを演じたのはE.ワトソン

美しさは申し分ないが、いわゆるプリンセスとしては風貌が現代的過ぎるのか若干の違和感を覚えた。ただこれは、風変わりで進歩的な女性という話の設定を考えて敢えてそうしたのかもしれない。

いずれにしても、良く知られた作品をお金と手間をかけて更に極上のエンターテインメントに仕上げる。こともなげに成し遂げてしまうけれど、やはりディズニーの偉大さを感じずにはいられない。

(80点)
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