Con Gas, Sin Hielo

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「レポゼッションメン」

2010年07月04日 02時55分31秒 | 映画(2010)
物語も回収。


はじめは結構ダメダメな要素が蓄積していた。

妻のキャロルが仕切りに「販売員に」と促すが、それは家庭を顧みない父親を戒めたのか、REPO-MENという職種自体に嫌悪感を抱いていたのか。

前者ならレミーの立場への理解がなさ過ぎだし、後者であれば販売員になったとしても仕事の忌わしさが変わるわけではなく、むしろ手を汚さない分罪深いかもしれない。

底の浅い設定なのか、敢えて偽善的な人物に描いているのか。

ヒロインとなるベスとの出会いは、レミーと同僚ジェイクが立ち寄ったバー。ベスの歌声にレミーが聞き惚れるのだが印象は唐突だ。

出逢いが唐突なら、2人の逃亡劇の始まりもいきなりの変速である。「助けてくれなんて頼んでない!」と怒っていたはずがあっという間に熟練のパートナーになってしまう。

ジェイクの裏切りは想定内だし、息子ピーターが母親をテーザーガンで撃ってしまったときは、どうなってんの?これと思ってしまった。

でも、これは最後の最後で覆る。

どこかで見たような気もするが、このどんでん返し、いや回収はなかなか心地良い。

レミーに対するジェイクの歪んだ愛情ぶりも、裏切り者から本当はいい奴へ振っておいて、最後に微妙なねっとり感に至るのだが、F.ウィテカーが抜群の存在感でしっかりとした印象を残している。

やっぱりSF・近未来系はこうじゃないと。

ぎりぎりのところで良作に踏みとどまった感じだ。

(75点)
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2 コメント

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クラムさん (mig)
2010-07-07 10:58:21
お、わたしと同じような点数ですね☆
そうストレートに終わらないとこが好きです。
もちろんジュードの格好良さも
確かにどこかであるような?と思えるのが衝撃ってほどじゃなかったんですけどね☆
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ワトソンもがんばる (クラム)
2010-07-07 23:51:48
migさん、こんばんは。

生え際の鶴瓶風M字が定着してきたJ.ロウですが、
格好良い主役でまだまだいけますね。

衝撃じゃないのは、観る側の慣れが大きいんでしょうね。
かといって3-Dで臓器が飛び出して来られても困るのですが。
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