ぐるっと回ってひと結び。
前作の「フューチャー&パスト」で「うる星やつら」にも似た(古い!)歴史の書き換えをやってのけ、すべてのキャラクターがリフレッシュしたX-MEN。
複雑になった時系列を整理するためパンフレットを購入するという副次的効果をもたらしつつも、今回もB.シンガー監督がしっかりと話をまとめ上げた。
解説の中には自分が携わらなかった「ファイナルディシジョン」が気に入らなかったという推測が書かれていたが、確かにそう考えると納得がいく構成でもある。
本作では、書き換えられる前の時間軸では非業の死を遂げたサイクロップスとジーン・グレイが初々しい姿で大活躍する。神のパワーを持つアポカリプスにより世界は粉々にされるが、X-MENチームとしては希望の大団円を迎える。
新3部作のラストを飾る作品としてシリーズ全体を繋ぐサービスも盛り込まれている。クレジットにはないものの出演しないわけがないと思い続けていたあの方もしっかり登場。
意外だったのは、「ファーストジェネレーション」で重要な役回りだった女性が帰ってきたこと。プロフェッサーX:チャールズにとっては感慨深い再会となったが、彼にはやや強引ではあるもののスキンヘッドになるエピソードまでおまけについてきた。
今回の敵であるアポカリプスは自らを全能の神と思っている存在。だから自分より小さい人間たちが勝手に作った世界をリセットして自らの手で無から作り直そうとしているという設定である。
おもしろかったのは、全世界の核兵器を宇宙へ飛ばしてしまうという下りだ。リセットするにも、人間が作ったものを使うなんて手抜きはしないということである。さすがは神の仕事を買って出るだけのことはある。
心配なのは、あまりに万能過ぎて倒す展開で筋を通すことができるのかというところであったが、まあX-MENたちも大概「超」がつくレベルのミュータントたちなので、その辺りは力技で治めていた。「ファイナルディシジョン」を否定しても、最強はジーンなのかな。
シリーズはこの後ウルヴァリンやデッドプールの新作が控えているらしい。X-MEN本体は、どうキャストを回して楽しませてくれるのか、B.シンガーは引き続き携わっていくのか期待したい。
(85点)
前作の「フューチャー&パスト」で「うる星やつら」にも似た(古い!)歴史の書き換えをやってのけ、すべてのキャラクターがリフレッシュしたX-MEN。
複雑になった時系列を整理するためパンフレットを購入するという副次的効果をもたらしつつも、今回もB.シンガー監督がしっかりと話をまとめ上げた。
解説の中には自分が携わらなかった「ファイナルディシジョン」が気に入らなかったという推測が書かれていたが、確かにそう考えると納得がいく構成でもある。
本作では、書き換えられる前の時間軸では非業の死を遂げたサイクロップスとジーン・グレイが初々しい姿で大活躍する。神のパワーを持つアポカリプスにより世界は粉々にされるが、X-MENチームとしては希望の大団円を迎える。
新3部作のラストを飾る作品としてシリーズ全体を繋ぐサービスも盛り込まれている。クレジットにはないものの出演しないわけがないと思い続けていたあの方もしっかり登場。
意外だったのは、「ファーストジェネレーション」で重要な役回りだった女性が帰ってきたこと。プロフェッサーX:チャールズにとっては感慨深い再会となったが、彼にはやや強引ではあるもののスキンヘッドになるエピソードまでおまけについてきた。
今回の敵であるアポカリプスは自らを全能の神と思っている存在。だから自分より小さい人間たちが勝手に作った世界をリセットして自らの手で無から作り直そうとしているという設定である。
おもしろかったのは、全世界の核兵器を宇宙へ飛ばしてしまうという下りだ。リセットするにも、人間が作ったものを使うなんて手抜きはしないということである。さすがは神の仕事を買って出るだけのことはある。
心配なのは、あまりに万能過ぎて倒す展開で筋を通すことができるのかというところであったが、まあX-MENたちも大概「超」がつくレベルのミュータントたちなので、その辺りは力技で治めていた。「ファイナルディシジョン」を否定しても、最強はジーンなのかな。
シリーズはこの後ウルヴァリンやデッドプールの新作が控えているらしい。X-MEN本体は、どうキャストを回して楽しませてくれるのか、B.シンガーは引き続き携わっていくのか期待したい。
(85点)
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