命まで懸けた愛の道化。
「ミルク」のS.ペンのときも感じたが、本作のJ.キャリーもE.マクレガーもどう見てもゲイである。これは彼らの演技力もさることながら、見る側の先入観というのも大きいのだろうと思う。
この映画はゲイを扱っているものの、実は主人公がゲイである必然性はそれほど高くない。男女に置き換えても成り立ちそうな、言ってみれば純愛ドラマである。
類まれなる才能をひたすら愛情の表現に注ぎ込み続けた彼の人生は悲劇であり喜劇だ。
一般的には犯罪者であり、美化しているとも捕らえられかねない描写には疑問が残るが、何しろ話がドラマティックなのだから仕方がない。
とにかくエキセントリックな役だけにJ.キャリーが演じるのはまさに必然。頭脳明晰なエセCFOから余命僅かなエセ病人まで、振り幅の広さは完全に彼のフィールド。
容貌がちょっとすさんだようにも見えたけど、これは役柄を考えればアプローチなのかも。まずは健在ぶりを確認できたと言っていいだろう。
一方のE.マクレガーは完全な受け身。これはこれで難しいと思うが、「彼が二度愛したS」のときも巻き込まれ役だったし、こういうパターンでいくのかな。
(70点)
「ミルク」のS.ペンのときも感じたが、本作のJ.キャリーもE.マクレガーもどう見てもゲイである。これは彼らの演技力もさることながら、見る側の先入観というのも大きいのだろうと思う。
この映画はゲイを扱っているものの、実は主人公がゲイである必然性はそれほど高くない。男女に置き換えても成り立ちそうな、言ってみれば純愛ドラマである。
類まれなる才能をひたすら愛情の表現に注ぎ込み続けた彼の人生は悲劇であり喜劇だ。
一般的には犯罪者であり、美化しているとも捕らえられかねない描写には疑問が残るが、何しろ話がドラマティックなのだから仕方がない。
とにかくエキセントリックな役だけにJ.キャリーが演じるのはまさに必然。頭脳明晰なエセCFOから余命僅かなエセ病人まで、振り幅の広さは完全に彼のフィールド。
容貌がちょっとすさんだようにも見えたけど、これは役柄を考えればアプローチなのかも。まずは健在ぶりを確認できたと言っていいだろう。
一方のE.マクレガーは完全な受け身。これはこれで難しいと思うが、「彼が二度愛したS」のときも巻き込まれ役だったし、こういうパターンでいくのかな。
(70点)
コメTBありがとでした。
そうですねー、ユアン受け身だったけど
すんなりジムのこと好きになったりしちゃって面白かった♪
最後の最後であの持っていきかたも
良く出来てて面白かったです~
タイトルから勝手にJ.キャリー演じるスティーブンの一方通行かと思っていたのですが、
確かにフィリップもゲイで、早々にスティーブンの捨て身の愛に感動してしまってました。
あの最後の騙しが実話だとしたら(実話なのでしょうけど)、
想像の域を遥かに超えますね。
そこまでされたらノンケの男性でもほだされちゃうかも。
>彼の人生は悲劇であり喜劇だ。
そうですよね~。恋愛にすべてを賭けることができるのは
男性ではなくて女性・・・
つまり彼も脳の中は女性だったからできたことかな。
まったく命の危険さえ冒してねぇ・・・
あそこまでやられると応援したくなっちゃから
不思議です。
そうなんですか、女性の恋愛観って。
参考になります。
フィリップの方がなよっとして女性っぽいのですが、
感情面でいうとスティーブンの方が女性というわけですね。
それにしても、そこまで愛する人と同じ世界に生きていられるというだけで、
彼は幸せなんだろうなという気がしました。