ピアノと海と花との生活 Ⅱ

~創造する芸術~

オーケストラアンサンブル金沢第287回定期公演 

2010-09-29 | 音楽

          

                  2010年9月18日(土)

         石川県立音楽堂 

               1・メンデルスゾーン 弦楽のための交響曲第10番ロ短調
       2・ラヴェル ピアノ協奏曲ト長調
         アンコール リスト ラ・カンパネラ
       3・武満徹 地平線のドーリア
       4・モーツァルト 交響曲第39番変ホ長調
         アンコール モーツァルト 行進曲

       メンデルスゾーンは曲が変更だった。何と14歳の時の作品!1楽章だけしかなかった。

        昨年、井上さんのフィンガルがあまりによくて、ラ・フォルジュルネで、ショパンのバラ2

        をきくために、メンデルスゾーンきけないでいたので、大満足。

        すっきりきちんとしたメンデルスゾーンらしい演奏!綺麗。

             

          これはすごく私すごく気に入ってるメンデルスゾーン12歳の肖像画。美少年だ。

          このころゲーテに会って、「おまえは私のダビデだ」といわれた。

          でもメンデルスゾーンって、何でも出来すぎ。38歳で亡くなったのって、ストレスと疲労

          でクモ膜下出血っていわれてるけど、

          ドーパミン過剰で、脳内モルヒネのバランス悪かったのかしら

          と、不謹慎な事を考える。

          メンデルスゾーンの曲を聞くと、昨年みたあの美しい自筆譜が浮かんでくるのだ。

         http://blog.goo.ne.jp/albalb23/e/2fb4cb4be1231d28a8d40eb09e59971b

          この日のプログラムは非常に刺激的!

          ピアコンの中で1ばん好きなラベル!このコンチェルトは、ラベルがアメリカに

          旅行してジャズにおおいに興味を持ち、ジャズのイディオムを織り込んでいった。

          初演は自演したかっったらしいが、健康上の都合実現せず。

          広瀬さんのラベル、すごくよかった。まっすぐですっきりした音。パリで学ばれた方。

          フランス、パリの音だ!2楽章は少し硬いかなというところもあったけど、

          すばらしいテクニック!美しい音だった。いいラベルだったなあ。

          ラ・カンパネラもすばらしかったです!

             

        これも好きな写真。ニジンスキーとの連弾の写真。

        武満さんも強烈だった。舞台の両脇と、正面に、それぞれ3人?OEKの皆さん、

        影の演奏で、舞台のメンバーと距離感と、音の隔たりをとった演奏。

        これは、この間の21美の、壁の白と、演奏者の服の黒の強烈なコントラストの

        あの刺激といっしょだった。視覚と、音の変化がものすごくおもしろい。

        すごいなあ。

        モーツアルトは、OEKの井上さんのCDはいつも聞いてるけど、この日はさらにバージョン

        アップした演奏。

        どの楽器もすごくなっていた。いいですね。ばっちりのモーツアルト。

        このブログは、1万字で収めないといけないため、よくオーバーしてしまい、

        指揮者講習会の記事のとき、書いてた時に、その部分がUPされなかった。

        3楽章の練習で、OEKのコンマス、サイモンさんに、井上さんが[まかせた!」と

        舞台で、メンバーの皆さんが英語で話ながら、合わせをして行く貴重な場面があった。

        いつもリハーサルを見たい思ってた私は(東京の友人は日フィルかな?よく井上さん

        のリハ、いってます)興味しんしんで、流暢な発音で話される江原さん

         キンキンになってきいてたのだ。

         本番は、「指揮者がどんな役割を果たすか、きいて下さい」と井上さんは、

         3楽章だけサンモンサンの弾きぶりになったのだけれど、

         1ばん前のど真ん中に座ってた私は、瞬間わかったのだ!

         指揮者がいないとき、OEKの皆さんは、それぞれ、素晴らしい音をのびのび奏でていた。

         でも音の方向性がばらばら。受講者の指揮の1人が指揮台に立った瞬間、

         音が一つになった!ああ、気持ちいい。

         音楽をずっとやってると,何歳の時、この曲弾いたなあとか、ある曲をひくと

         その時起こってた事、周りの状況がまざまざと再現する事がよくある。

         モーツアルト39番の3楽章は、私にとってこの長かった暑かった(笑)

         強烈な2010年の夏のメロディーになっちゃった。

                

          これはラベルの『孔雀』のためのイラスト。

          端っこがぽケてしまいましたが・・・この日は初めて3階のスターライト席に

          娘の同級生グループキャッキャッ娘たちと、生徒さん親子1組もきいてて、

          みな、大満足。「またいきた―い」と大騒ぎしてる娘たちです(笑)

          もう時間切れ!これから学校、会社、私はひろみさんと合わせ、ピアノ練習、

          ダンス、レッスンと続くので(笑)、東京は明日書きますね

 

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2 コメント

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Unknown (マチャコちゃん)
2010-09-30 08:10:50
ワタクシメも先日のOEKマイスター公演には観客として出没してました。

フィルハーモニーの定期会員とちがって、マイスター会員じゃないので、マイスター公演では毎回座席を求めて右往左往してます・・・

今回は3階正面からの観戦じゃなくって鑑賞ですが、3階席からも後半のプログラムの「地平線のドーリア」でステージ奥の壁が突然開き始めて奥から謎のコントラバス三羽烏?が見えましたよ。

後でわかったことですが、あの謎のコントラ集団は元N響コントラバス奏者の中博昭氏と建部欣司氏、そして以前OEKと共演されたことがあった旧姓高柳安佐子さん?というお歴々みたいです。

でも音楽堂にあんなカラクリがあるとは、油断もすきもあったもんじゃありません。


次回のマイスター公演でわ、武満さんのご生誕80周年記念として武満さんの「群島S.」を世界初演で指揮されてたX-MENのウルヴァリンにちょっとポチャリ感をプラスアルファしたカンジのナッセンさんがどう表現するか、今から手に汗握ってます。(ぎゅっ!)
まちャこさま (yoshiko)
2010-09-30 22:35:13
すごい豪華なメンバーの方々だったんですね。
このときは、目を閉じて、きいておりましたが、非常によかったです。もちろん、時々あけて視覚的にも刺激的でした。よかったです。
舞台があんなになるなんて!いいですね。これからどんどんやっていただきたいです。
ナッセンさんは2007年10月?にきいてますね。
あの時もラッキーなことに、多分前列3列目、中央だったと思います。
とても、大きな方で、存在感があり、自作の曲が大変繊細で、非常によかったです。コープランドでしたっけ?現代曲が大好きな私はキンキンできいていて、バンド出身の生徒君もこのとき、確か興奮してましたね。
楽しみです!