1791年12月5日深夜の午前零時55分、モーツァルトは35歳の
短い生涯を閉じました。
葬儀は12月6日に行われましたが、遺骸はウイーンにある聖マルクス
墓地という貧民墓地に葬られました。
これは映画’アマデウス’でも象徴的な場面として出てきますね。
そこまでお棺をかついでいったのは、人夫2人だけで、未亡人コ
ンスタンツェでさえも埋葬には参加しませんでした。そのため、モー
ツァルトのお墓は、永久にわからないということになったのです。
死因も、研究家によると150もの説があるそうです。
今年の初め、モーツァルトの頭蓋骨のDNA鑑定の結果のニュース
が流れました。くわしくはこうです。
現在、国際モーツァルテウム財団(ザルツブルグ)にはモーツァルトのものとされる頭蓋骨が保管されている。頭蓋骨に記された由来によれば、埋葬後10年目にモーツァルトを埋葬した墓地は再利用のため整理され遺骨は散逸してしまったという。この時、頭蓋骨だけが保管され、以来、複数の所有者の手を経て1902年に同財団によって収蔵された。遺骨の真贋については、その存在が知られた当初から否定的な見方が多いが、2004年、ウィーン医科大学の研究チームがモーツァルトの父レオポルドほか親族の遺骨の発掘許可を得て、問題の頭蓋骨とのDNA鑑定を行うと発表した。鑑定結果はモーツァルト生誕250年目の2006年1月8日にオーストリア国営放送のドキュメンタリー番組として公表された。これによると、調査の試料となったのは頭蓋骨の2本の歯と、モーツァルト一族の墓地から発掘した伯母と姪のものとされる遺骨から採取されたDNAであった。検査の結果、頭蓋骨は伯母、姪の遺骨のいずれとも縁戚関係を認められなかったが、伯母と姪とされる遺骨同士もまた縁戚関係にないことが判明し、遺骨をめぐる謎は解決されなかった。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
現在、写真に見る聖マルクス墓地の墓は、実は後にそれらしい
ところに記念に建てられたものなのです。
神に愛された偉大な音楽家は、どうやって亡くなったかも、どこに
眠っているのかも永遠の謎です。
やはり神様の子供だったのでしょうか。
「しかし、悲しむことはない。誰もホメロスの墓を知らないでは
ないか!」とは、モーツァルト学者シューリヒの言葉です。
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