ピアノと海と花との生活 Ⅱ

~創造する芸術~

いしかわミュージックアカデミー(IMA)フェスティバルコンサート

2009-08-30 | 音楽

 

                      

                     2009年8月27日(木)

                石川県立音楽堂 
 
          1・モーツァルト/ピアノと管弦楽のためのロンドニ長調,K.382
          2・メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ホ短調,op.64
          3・アンコール パガニーニ/カプリス 第24番
          4・メンデルスゾーン/弦楽のための交響曲第10番ロ短調
          5・チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調,op.35
          6・アンコール パガニーニ/カプリス 第13番

           最初の篠永紗也子さんは金沢の方。ラ・フォル・ジュルネのオープニングで、
 
          モーツアルトに扮した中林理力君の演奏した同じ曲を好演。
 
          シン・ヒョンスさんは、いしかわミュージックアカデミーに7回参加されたそうで、
 
          2008年ロン・ティボー国際コンクール優勝。
 
          線が細く、でもすばらしく音が引き締まっていて、すごいテクニック。優雅で
 
          繊細な表現力で、高音も見事!とても個性的ですばらしくいい音でした。
 
          このコンサートは、神尾真由子さんのチャイコフスキーがきけるということで、
 
          ずっと楽しみにしていて、同行した友人がチケット発売に並んでくれて、
 
          前から1,2列にしっかり陣取り、神尾さんの演奏も、目の前できけました。
 
          随分前になりますが、五嶋みどりさんが、チャイコフスキーを弾くまでのドキュメントを
 
          TVで見たことがあり、神尾さんもずっとあとに、やはりドキュメントでチャイコフスキー
 
          を練習しているところをやっていました。譜面に書き込んである箇所の説明を
 
          したり、すごく印象的な番組でした。
 
          このコンサートの前日、音楽堂で神尾さんの公開レッスンをききにいったのですが
 
          小さい生徒さんに、誠実にきちんと教えている姿が、とても自然でした。
 
          レッスン後に、ラッキーなことに、持っていた楽譜にサインをしてくださり、
 
          ニ、三言お話も出来て、大ファンの私は、すっかり舞い上がってしまいました(笑)
 
          チャイコフスキーの本番は、期待以上に大胆でおおらかで、音が響き渡っていて、
 
          ものすごい気迫。前回のブルッフも目の前できいてすごくよかったけれど、
 
          チャイコフスキーは、圧倒的な音、すばらしい高音。情感たっぷりの表現。すごい!
 
          その感慨と共に、1楽章から、もう泣けてきて、恥ずかしいことに、前列2番目で
 
          もう洪水のように涙が止まらないのです
 
          こんなに感動したのは、何年ぶりかなあ。
 
          あの真由子さんの音と姿は、一生忘れないと思います。
 
          神尾さん、すばらしい演奏をありがとうございました。
 
          また金沢で演奏して下さいね。