AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

見飽きたら見なければ良いのに

2006-08-05 10:37:52 | Weblog
 あなたたちが見飽きただけだろう、と思っている。特に花やしき以降の、一部ファンによるチーム A 叩きについてだ。

 私もチーム A の公演をすべて見ているわけではないし、と言うよりも見ている回数より見ていない回数の方が多いくらいなので、自分がたまたま見ている時の様子から、すべてを語ることの危険さは承知の上だ。しかし、私が見ていた時のステージについても「やる気がない」「ぐだぐだなステージ」「動きが悪い」などの言葉が書き連ねられているのをしばしば目にしたし、それは少なくとも私の目から見れば、明らかに的外れだった。

 また、それ以前の問題として、そもそも「事実」と「自分が観察した感想」とがイコールでない、ということについて、まったく無自覚な人も散見された。個人が個人としての感想の範囲で何を思ったかはその人次第で良いのだが、それが客観的な「事実」かどうかはまったく別の問題だ。主観的な観察というのは、非常に不確かなものであって、自分の気分一つでまるで逆の印象になってしまうことすら珍しくない。

 同じセットリストのステージを何度も何度も何度も見続けていれば、回を重ねるごとに新たな発見が少なくなっていくのは当たり前だ。そしてまた、メンバーの技量も、最初は習熟に伴って日に日に目覚ましい向上を見せるかも知れないが、後になれば日々の違いはごくごくわずかなものになって行くだろう。つまり、見る側にとっての刺激の量が減ることは自明の理なのだ。そういう自覚がないまま、刺激の量が減ったことを、誰かのせい、相手のせいにする人たちが多過ぎないか。

 刺激の量が減ってつまらないと思うなら、見に行かなければ良いのだ。それでも見に行くなら、刺激の量が減っても同じように楽しめるように、自分の側の感覚を調整すれば良いのだ。感覚の精度を上げて、個々のメンバーが細部でどういう工夫をしているか、昨日と違う今日の姿を見つけることができるかどうか、見る側の目の高さ、確かさが問われるのだ。同じ内容のステージを何度も見に行くというのは、そういうことではないのか。

 そういう目で見据えた上で、ステージ内容の批判をするならば、それはもちろんアリだ。だが、ここ最近のチーム A 叩きについて言えば、およそそうした配慮に欠けていると思えるものが多かったのだ。単に自分が見飽きたからつまらなく思えるだけなのに、見飽きたという自覚がないのか、そう言いたくないだけなのかは知らないが、「つまらないのはステージが悪いから」「メンバーがダレて来ている」などとと言い募っているだけじゃないのか、と思われる記述が多かったのだ。

 もちろん、毎日の公演で、全員が一部の隙もなくやる気を充満させていて、必ず 100 %以上のパフォーマンスを発揮し続けていた、などとは思わない。確かにこれまで 4 ヶ月の中では、一部のメンバーに多少の緩みを感じた公演もあった。だが、それが長期間にわたって続いたことはなかったと「私は」感じているし、まして、花やしきイベントの後で急に緩んだわけではないと思っている。つまり、最近になって急にそういうことを言い出すのは、明らかに変だと「私は」思う。

 ただ一方では、メンバーにとって、このことは良い試練にはなったことだろう。ステージを見慣れて来た客を、なお感動させ続けるということが、どれだけ難しいことなのか、そしてそれまでは熱心に応援してくれていると思っていた人たちが、ひとたび手の平を返すとどれくらい残酷なことを言い始めるものなのか、身に沁みて理解できたのではないか。アイドルという人気商売では、そういう移り気な客を相手にしていかなければならないのだ。

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6 コメント

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Unknown (あきんど)
2006-08-05 13:59:09
今回の件に関して、グッズの乱発や周りの大人に対する不満が鬱積しているのは理解できるのですが、それがいつの間にかメンバーに対する不満にすり替わっているような印象を受けます。そのきっかけも「干された」だの「無視された」だの、全く持って個人的な恨み辛みのレベルですからタチが悪い。



しかも、肯定的な意見よりも否定的な意見の方が読んだ人の心理へ対する影響が大きく、「あぁ、そうかもな」と引きずられてしまう人もいると思います。だから今は「そんな事はないぞ」と思っている人は、それ以上に声を大にしないといけません。否定的な意見が「総意」と思われるのだけは阻止しないと。
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サクセスストーリー。その① (妄想プロデューサー)
2006-08-06 14:20:23
カギさんのブログを楽しみにしているので、毎日、更新チェックしていたのですよ。ようやく、更新されていたので安心しました。ところで、最近の“チームA叩き”ですが、僕はいいことだと思います。そのことで、チームAのメンバーが危機感を持つことにも意味があるとは思うのですが、それより、これでストーリーが生まれやすくなりました。チームAは、劇場をオープンした頃、観客が20人くらいしかいないところからスタートして、今では、チケットも取れないくらい満員になったというのが、ひとつ目のストーリーです。同じように、チームKも2軍のような扱いを受けるところからスタートして、今では、チームAを超える人気を得ました。チームKに人気を逆転され、ファンのみなさんに叩かれているところから、また、新たなストーリーが生まれるのです。アイドルとブロレスは、似ています。ファンが、その歴史やストーリーをどれだけ語れるかがポイントだと思うんです。そういう意味では、叩かれているチームAがいつその逆風をはねかえすかと考えるとわくわくしませんか?
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サクセスストーリー。 (妄想プロデューサー)
2006-08-06 14:39:29
カギさんがおっしゃるようにチームAが手を抜いているわけでも、ぐだぐだしているわけでもありません。すべてが当たり前になってしまう慣れが、緊張感をなくした時期はあったかもしれませんが。アンコールがなくなることで、彼女たちは、何かを学んだはずです。チームkが今、勢いがあるのは、当然のことです。セットリストが新しいし、それまで2軍扱いされていた悔しさとオリジナル曲をもらった嬉しさに満ちているからです。チームAの3rdが挽回できるかどうかは、わかりません。おそらく、3rdは、さらに、楽曲が失敗のリスクがありながら、手探りで当たらし方向性を模索しているでしょうから。チームKも、そのうち叩かれるでしょう。たとえば、チームBが登場した時とか…。それを乗り越えないと、アイドルは、大きくなれませんよね。
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Unknown (mitsu)
2006-08-06 23:00:54
僕は、やはりAメンバーには多少のグダグダがあったのではないかと思います。ただし、たかみなのアンコール発言があった日まで・・・という意味でですが。

ただ、それはあくまでもメンバーだけの問題ではなく、見る側にも問題があったと思います。



A公演では常に常連の独占状態にありました。これは知らない人から見れば盛況と言うことになるのでしょうが、実際には同じ人による同じ声援。メンバーも最初のうちはそれでも良かったのでしょうが、それがどんどん常態化していけば本人ですら気付かないうちに劇場そのものの空気がグダグダになっていくのだと思います。

そして、現在独占をしている常連の人は自分達は朝からがんばって並んで応援しているという勘違いをしていて、メンバーにとってプラスになっていないことに気付いていないのではないでしょうか?

その結果が今のA公演の惨状だと思います。

そして、独占していた常連に限って、ちょっとしたことで『干された』とか『無視された』といった自己中心的な感情になり、そのような評価がなされているのではないか、僕にはそういう印象があります。



そして、メンバーの深層心理にも、テレビ出演やいろいろなメディア露出によってある種の達成感を感じているのではないかと思います。

決してメンバーが手を抜いているとは思いませんが、そういった深層心理の点でメンバーにも若干の問題があるのではないかと思います。



さらに言わせてもいらいますと、劇場スタッフにも問題があると思います。

先日、公式ブログに『アンコールするしないは自由ですが、アニメソングなど公演と関係ないことを大声で叫ぶ行為は明らかにマナー違反だと思っているからです。』という発言がありましたが、その『マナー違反』を長期に亘って放置していたのは劇場側の失敗だったのではないでしょうか?

特に模造紙君がコールをしていたことで場の空気を乱していたのは多くの人が認知している問題でしたが、それは数ヶ月も放置されていました。



結果的に全ての悪い要因が重なった結果、今の惨状があると思います。
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コメントありがとうございます (カギ)
2006-08-07 15:46:57
 皆さま、コメントありがとうございます。お返事をまとめさせていただきます。



>あきんどさん

 すみません、トラックバックなどは打ちませんでしたが、そもそもこのエントリを書いたのは、あきんどさんのブログを拝読して、まさにおっしゃっている通りの意図で「私も言っておかなければ」と思ったからでした。



>妄想プロデューサーさま

 いつもありがとうございます。更新は…毎日は無理かと思いますが、あまり間隔を空け過ぎないよう努力していきますのでご容赦ください。

 チームA叩きについては、私は一過性のものにとどまるだろうと楽観しています。人は誰も目新しい物事が好きなものですから、A-3rd が始まれば、A-2nd を見飽きた人たちの声は小さくなるでしょう。チーム K 好きの人たちが、必要以上に ( と言うより、事実以上に、だと私は思っていますが ) チーム A を超えたと言いたがるのは変わらないと思いますが…(笑)。

 一方で私は、チーム A メンバーの本気と底力とを信じてもいます。4 月の初め、A-2nd のためのレッスンで劇場公演がない期間に入り、チーム K が登場した時に、あるチーム A メンバーからテレビ電話で

「じゃあ、私 ( たち ) のこと、待っててくれますか?」

と言われた http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/d77b58031a2b0a3b5e8fbe3449a6976a のを思い出しました。そして A-2nd が始まって、本気で客を「取り返しに」来たメンバーたちの意気込みは、私の中で今も鮮烈な印象として残っています。今回も、また同じように頑張りを見せてくれるものと期待しています。

 サクセスストーリーの点ですが、半年ほど前に「最初期の秋葉原 48 劇場」のノベライズを妄想したことがありました。 http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/17c79befbb0c9edfb2af77b18562d00a 当時は「桜の花びらたち」の CD 発売直前で、そういう意味ではまだ「第 1 章」の途中だったのかも知れません。A-2nd の幕が開くあたりまでが「第 1 章」だったのかなという気がします。そして続く「第 2 章」は、「スカート、ひらり」の発売、有名音楽番組への出演など、順風満帆で始まったように見えながら、しかしなかなかゴールの見えない日常が過ぎる中、チーム K の追い上げなどで、次第に暗雲が…という展開になるのでしょうね。

 ただ、そういう意味では、実はチーム K には、そういう「語り部」的なファンブログがあまり多くないのかな、という気がしています。単に私が、チーム K 中心のファンブログをあまり知らないだけなのかも知れませんが…。いつも「2 軍」扱いされて来た鬱憤を、K-2nd で一気に逆転! といったストーリーは、すごく「語りやすい」素材だと思うんですが、感動的で美しい ( 比較対象をけなすだけというのは美しくないわけで ) なストーリーとして語れる人がいると、チーム K の周辺も楽しい盛り上がりになっていくような気がするのですが。



>mitsuさん

 朝から並んで応援している人たちの気持ちは、最初はもちろん「俺たちが頑張って応援してやらなくちゃ」という純粋なものだったと思います。ただそれがいつの間にか自己目的化し、さらには自家中毒を起こしていることに気付いていない人が、ちょっと多くなっているのかなあ、という気はします。そういう人たちに、見るな、とまで言うつもりはありませんが、たまには頭を冷やして、何のためにそんなに続けて見に行きたいのか、それが彼女たちのためになっているのかどうか、それでも続けて見に行くからにはどういう姿勢でいるべきなのか、ということを考えてみて欲しいとは思います。

 メンバーが深層心理の部分である種の達成感を持っていたのではないか…というのは、確かにそうかも知れませんね。それでも表現として表に出る部分で、それなりの高い水準は維持していたと思うので、私としてはあまり問題視しなかったのですが、目に見える部分については心配 http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/ed67ef8b94561a53419127ae9d9972ad はしていました。

 某君によるコールについては私も「空気読め」と苦々しく思っていますし、正直、個人的にはやめろと言いたいのですが(笑)、あれを劇場側で「禁止」できるかと言うと、難しいだろうと思います。ひところの規制強化と、それに伴う古参ヲタさんたちの相次ぐ撤退があって以来、劇場側はあまり規制をうるさく言わないようにしていた感がありますし。

 要は、暗転後しばらくの間の、個性的(^_^;)なコールが一通り終わったら、あまり間をおかずにアンコールの第一声を発してしまえば良いだけなのですが、それをできる人があまり多くはいなかったのでしょうね。いつも誰かがリードするというのでなく、雰囲気を読んで誰も言い出さなければ自分が、という程度で良いのですが…。

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「アンコール事件」 (うさみすと。)
2006-08-11 01:57:22
8/1公演は観ましたが、高橋さんの「アンコール事件」のあった2日と、4日は観ていません。私としては、ステージ上ではメンバーたちに「カッコ良く」居て欲しかったので、今回高橋さんが涙ながらに「アンコールが掛からなければ、アンコールは無い予定でした」等と内情を吐露してしまった「アンコール事件」は、痛々しいというか、格好悪い出来事と感じています。



その後の4日の公演も、アンコールの曲目が変わるでもなく、着替えに時間が掛かる浴衣をやめるでもなく(着替えの時間は短かったようだ、と聞いていますが)、進行していたというのも疑問です。アンコールを掛ける観客側も、「アンコールをカットされちゃ、たまらん」という意地や「メンバーがかわいそう」という同情でコールしているかのように見えてしまっていました。



客層に於いては、常連ばかりが多いと感じたのは「メール抽選枠」設置前で、メール抽選が行われるようになってから、また、夏休みにはいるとなおさら新しい顔ぶれが目立つようになってきたと思いました。



某君は空気読めませんね(笑)。個人攻撃は嫌いなんですが事実として。以前サプライズでA-1stセットをやった時に『あなたとクリスマスイブ』の最中ずっと、模造紙をガサガサいわせていたのには閉口しました。しっとりした曲が、台無しでした。「俺たち云々…」は、やはり「アンコールし辛い雰囲気」を作っている大きな要因だと思います。常連は無視しているから特に声は掛からない、新顔さんたちは「この劇場ならではのコール」でもあるのかと構えてしまって、アンコール出来ない(始まらない)のではないでしょうか?以前、こじはるおじさんのコールにカブってしまった新顔さんが、ネット上で恐縮していた事が思い出されます。



救い?としては、高橋さんが泣いてしまった次の公演で、某Y君が(たまたまでしょうが)駆け付け、最前列に座っていたというのは、彼女にとって大きな心の支えになったのではないでしょうか?(と妄想。)

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