AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

幸せだった大晦日

2006-01-01 17:07:37 | Weblog
大晦日まで引っ張ってしまった用事を何とか夕方までにやっつけて、2005 年最後の劇場公演に行くことができた。数分遅刻して 1 曲目後半から。ちなみにチケットの番号は 108 だった。ううむ、大晦日にこの番号か(^_^;)。まあ確かに AKB48 にハマっているのも煩悩ではあるが(笑)。

ステージは皆、いつにも増して気合が入っているように感じられた。客席も大変にぎやかだった。大晦日のこんな時間にイベントをやっているところも少ないだろうから、いろんな方面の (プレ) アイドルヲタな人々が集まったのだろうか、などと推測。AKB48 中心の人たち (推測) に比べると、ふつーのアイドル曲的なかけ声やら光り物振りが多い気がするが、嫌な感じがするほどではなかった。ステージの上の子たちにとっては、むしろあれくらいの方が「お客さんが盛り上がった」と感じるんだろうなあ。

しかし「桜の花びらたち」あたりになると、それまで「普通のアイドル曲的」なかけ声に乗れない人たち (ええもちろん私もそうですが) がきっちりサビのフリまねをし、普通の煽りをやっていた人たちがついていけなくなっていたところは、ちとおもしろかった(笑)。てか、手のところだけならそんな難しいフリじゃないんだから、ちゃんと見ていれば一度でまねできそうなもんだが(^_^;)、文化が違うってことか。

アンコール 3 曲の後、私個人の正直な気持ちとしては、年の最後にもう 1 曲だけの特別な再アンコールをかけたかった。が、あわただしく席を立つ人たちを見て、場の雰囲気はそういう感じではないなあ、と思っていたら、おーいぇが「みんなちょっと待って! お客さん、戻って!」と客を呼び止める。何だろうと思ったら「一本締めをしたい」とのこと。ぅわあ。これ、本人の発案なんだとしたら、ちょっと天才だわ。というか、大人の仕込みだったら、もうちょっと上手な場所に入れ込んじゃうだろうし。

立ち上がっていた客がばたばたと戻り、メンバーもステージ裾から出て来たが、整列しないあたり、ほんとに仕込みなしのようだ。おーいぇが「じゃあ、せーの、で手を叩いてください」って、一本締めは普通「よーおっ」じゃないのかとか、そういう細かいことはどうでもいい(笑)。会場全体で一本締めをして、本当に終演。私も心底から満足でき、おーいぇ、Good Job! という感じだった。特におーいぇが好きってわけじゃないんだが、あの子の持っている独特の資質は、確かにすげえと思う瞬間がある。たまにだけど(笑)。

この大晦日の幸せな終演を、私はたぶんずっと忘れないだろう。そしておそらく、AKB48 にいろいろな形で接触したり関わりを持ったりしてしまった人たち、つまりメンバー、関係者、ファンの誰にとっても、おそらく非常に強く心に残り続けるに違いない。それは新しい何かが立ち上がる時期に立ち会えた喜びと、そしてまた、それが少数の「自分たち」のものであると思えた短い時間を象徴する瞬間でもあると思うからだ。

これから AKB48 はどんどん人気が出てくるだろう。チケットの入手が難しくなり、今のコアなファンから見れば嫌なタイプのファン層も増えて来るかも知れない。多くのファンを相手にしなければならない以上、プロモーション側とファンとの間は、今よりはよそよそしいものにならざるを得ないだろう。人気が出れば、数々のメディアから露出を求められ、今のお台場公演の比ではないほどメンバーはいそがしくなり、秋葉原劇場の休演は (全体としてか、メンバーの個々人かはともかく) 増えることになるだろう。そんな風に、物事が大きくなっていけば、それぞれが「こうあって欲しい」と願う姿からは、少しずつ離れていくことになる。

そして何より、新年にはおそらく、メンバー何人かの去就が問題になるだろう。もちろん「入れ替え」は当初から物語に組み込まれていること、と言ってしまえばそれまでだが、まだ「型」のない AKB48 で頑張ってきたスターティングメンバーにとって、2 軍落ちはことのほか大きな衝撃になるだろう。それはまた同時に、手探りの中で支えあって来たであろう 20 人が、ライバルとしての互いを意識しなければならなくなる瞬間でもある。そしてまた、多忙の中で「夢」への道のりとその代償とを問い返す人があり、悩んで自ら去る者も出るだろう。それはたぶん、どうにも避けようのないことだ。

あの場に居合わせた誰もが、曇りなく幸せに見送れた 2005 年。この年の大晦日の最終ステージが終わった瞬間を、私はきっと、いつまでも忘れられない。

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