世の中には出所不明、真偽不明の話というのが飛び交っていて、その多くは推測とか勘違いとか妄想、時には根も葉もない作り話すらも核として、それにさんざん尾ひれがついたあげく、「友達のお父さんが○○関係でAKB48の仕事もしていて」とか「親戚の子が中学時代にAKB48の子と同級生だった」とかいう、これまた甚だ怪しい根拠付けをなされて言いふらされるだけのもので、まあ要するに全体としては取るに足らない大嘘であり、仮に百歩譲ってその核の部分に1、2%の真実が混ざっていたところで、それを検証する術もなければただの怪情報に過ぎないという性質のものではあるのだが、それでもたまに、それが嘘だと分かっていても信じたくなる話、というものがある。
AKB48もすっかり有名になって、ふだんは芸能のことについて、とりわけアイドルにはまったく興味のなさそうな人が、たまにふと思い出したように「そういえば××さんってAKB48のこと詳しいんですよね?」なんて切り出してくることがある。先に述べたような「信じたくなる嘘」を耳にしてしまうのは、そういう時が多い。そしてまた、AKB48を良く知らない人が聞きかじった噂として言う話なので、詳細がボケていて、聞かされても困るよ、という話でもある。それをさらに私がこんなところで書いてしまうと、デマを拡散するだけになる、ということも承知の上で、それでも「信じたくなる嘘」として共感してもらえるだろうというこどて、あえて書いておくことにした。
以下、その会話の内容。
「正式のメンバーになる前の子って、なんて言うんでしたっけ?」
「研究生ですか?」
「ああ、多分それです。その研究生って、やっぱりメンバーに上がるのって大変なんですか?」
「ええ、大変だと思います」
「やっぱりそうなんだ。同期生で一人とかしか上がれないんですかね」
「いや、そんなことはないですけど、タイミング次第ですっと上がっちゃう子もいれば、ずっと順番待ちになっちゃう子もいます」
「ははあ、そうなんですか。じゃあ自分から辞めちゃうってことは、あんまり望みがなかったのかな」
「いや、どうでしょうね。何をどう頑張って、どうなったらメンバーに上がれるか、っていう明確なラインがないので、ただずっと待っているよりは別の形で芸能活動を目指そうっていう子もいるみたいですし」
「ふうん、そうなんだ」
「しかし、どうしてまたそんな話を?」
「いや、なんか○○の××から聞いた話で、前までそのAKBの研究生にいて、もう辞めちゃった子がいるっていうんで」
「ほうほう、なるほど」
「なんか事情があって、その子がそういうの続けるのが厳しかったらしいんですよ。でも本人は絶対に同期生の中で一番にメンバーに上がってみせるから続けさせてくれって言ってたらしいんですけど、別の子が先に上がっちゃって」
「ぇ…それってまさか△△さんっていう子ですか」
「あ、いや、名前までは知らないんですけど」
「いつ頃の話ですか?」
「それも良く分かんないんですけど、そんな前じゃないみたいな話でした」
「うーん、なんか思い当たる子がいるような…(^_^;)」
「なんか、そうなったら逆に周りが、もうちょっと頑張ってみたら、って言ったらしいんですけど、本人がそういう約束だったからって辞めちゃったらしいです」
「ぅわー、そうなのか…」
私もこの話を聞いて半日くらい、「ある事例」にあてはめて半ば信じかけてしまうくらいの心境だったのだけれど、後でよくよく考えてみると、どこそこから聞いた話、の部分が極めて怪しい上、名前も時期も良く分からない、という話なので、たぶん根も葉もない怪情報なんだろうと気付いた。でも、たとえ根拠のない嘘であっても、それでも信じてみたくなる話でもあった。
AKB48もすっかり有名になって、ふだんは芸能のことについて、とりわけアイドルにはまったく興味のなさそうな人が、たまにふと思い出したように「そういえば××さんってAKB48のこと詳しいんですよね?」なんて切り出してくることがある。先に述べたような「信じたくなる嘘」を耳にしてしまうのは、そういう時が多い。そしてまた、AKB48を良く知らない人が聞きかじった噂として言う話なので、詳細がボケていて、聞かされても困るよ、という話でもある。それをさらに私がこんなところで書いてしまうと、デマを拡散するだけになる、ということも承知の上で、それでも「信じたくなる嘘」として共感してもらえるだろうというこどて、あえて書いておくことにした。
以下、その会話の内容。
「正式のメンバーになる前の子って、なんて言うんでしたっけ?」
「研究生ですか?」
「ああ、多分それです。その研究生って、やっぱりメンバーに上がるのって大変なんですか?」
「ええ、大変だと思います」
「やっぱりそうなんだ。同期生で一人とかしか上がれないんですかね」
「いや、そんなことはないですけど、タイミング次第ですっと上がっちゃう子もいれば、ずっと順番待ちになっちゃう子もいます」
「ははあ、そうなんですか。じゃあ自分から辞めちゃうってことは、あんまり望みがなかったのかな」
「いや、どうでしょうね。何をどう頑張って、どうなったらメンバーに上がれるか、っていう明確なラインがないので、ただずっと待っているよりは別の形で芸能活動を目指そうっていう子もいるみたいですし」
「ふうん、そうなんだ」
「しかし、どうしてまたそんな話を?」
「いや、なんか○○の××から聞いた話で、前までそのAKBの研究生にいて、もう辞めちゃった子がいるっていうんで」
「ほうほう、なるほど」
「なんか事情があって、その子がそういうの続けるのが厳しかったらしいんですよ。でも本人は絶対に同期生の中で一番にメンバーに上がってみせるから続けさせてくれって言ってたらしいんですけど、別の子が先に上がっちゃって」
「ぇ…それってまさか△△さんっていう子ですか」
「あ、いや、名前までは知らないんですけど」
「いつ頃の話ですか?」
「それも良く分かんないんですけど、そんな前じゃないみたいな話でした」
「うーん、なんか思い当たる子がいるような…(^_^;)」
「なんか、そうなったら逆に周りが、もうちょっと頑張ってみたら、って言ったらしいんですけど、本人がそういう約束だったからって辞めちゃったらしいです」
「ぅわー、そうなのか…」
私もこの話を聞いて半日くらい、「ある事例」にあてはめて半ば信じかけてしまうくらいの心境だったのだけれど、後でよくよく考えてみると、どこそこから聞いた話、の部分が極めて怪しい上、名前も時期も良く分からない、という話なので、たぶん根も葉もない怪情報なんだろうと気付いた。でも、たとえ根拠のない嘘であっても、それでも信じてみたくなる話でもあった。
たとえ怪情報だったとしても、ありがとうございます。
理由も納得しやすいですし。
それと、それよりも気になったのが冒頭の文章のことです。
かなり読みづらい文章になってます…
偉そうな話ですが、もう少し文章を一文づつに。をつけてはいかがでしょうか…
勝手に名前をいれ替えって、悲しくなりました。
では、おやすみなさい。
と思いつつコメント欄を見ると、私とは全く逆の感想を持った方がいる。
受け止め方は人それぞれだなぁ~、って思いました。
内容に触れていないコメントで申し訳ありません(^_^;)
本当に信じたくなる嘘ですね。
彼女の未来に幸多からん事を願って。
私は彼女が辞めてからずっと心配していたのですが、どういう考えの出口にも行き着かず悩んだままでした。
ちょっとこの話を信じてみようと思います。
彼女の今後が報われますように。
さすが。なるほどのタイトルです
深いですね←
バイタリティが強く、良くも悪くもがっつき感というか、積極性が感じられる子だったと思います。
個人的には、まさに黄金センターの歌詞を体現するような子だという印象でした。
以下はその「嘘」が仮に真実だったとすると、という想像でしかありませんが、彼女が日頃感じていたプレッシャーは相当なものだったのでしょうね。同期生の中には、かつてないほどメディアに注目された研究生がいたわけですし。
実際に最初に昇格したのは、辞退した子でも、一番注目されていた子でもなく、(おそらくは)三番人気とされる子でした。
気持ちの浮き沈みが激しい子だっただけに、ショックは大きかったのかもしれませんね。
「中途半端にやらないって 親と約束したから」
なのでその話も、あながち間違いでもないのかなぁと思いました。