AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

信じたくなる嘘

2011-03-06 18:26:17 | Weblog
 世の中には出所不明、真偽不明の話というのが飛び交っていて、その多くは推測とか勘違いとか妄想、時には根も葉もない作り話すらも核として、それにさんざん尾ひれがついたあげく、「友達のお父さんが○○関係でAKB48の仕事もしていて」とか「親戚の子が中学時代にAKB48の子と同級生だった」とかいう、これまた甚だ怪しい根拠付けをなされて言いふらされるだけのもので、まあ要するに全体としては取るに足らない大嘘であり、仮に百歩譲ってその核の部分に1、2%の真実が混ざっていたところで、それを検証する術もなければただの怪情報に過ぎないという性質のものではあるのだが、それでもたまに、それが嘘だと分かっていても信じたくなる話、というものがある。

 AKB48もすっかり有名になって、ふだんは芸能のことについて、とりわけアイドルにはまったく興味のなさそうな人が、たまにふと思い出したように「そういえば××さんってAKB48のこと詳しいんですよね?」なんて切り出してくることがある。先に述べたような「信じたくなる嘘」を耳にしてしまうのは、そういう時が多い。そしてまた、AKB48を良く知らない人が聞きかじった噂として言う話なので、詳細がボケていて、聞かされても困るよ、という話でもある。それをさらに私がこんなところで書いてしまうと、デマを拡散するだけになる、ということも承知の上で、それでも「信じたくなる嘘」として共感してもらえるだろうというこどて、あえて書いておくことにした。

 以下、その会話の内容。
「正式のメンバーになる前の子って、なんて言うんでしたっけ?」
「研究生ですか?」
「ああ、多分それです。その研究生って、やっぱりメンバーに上がるのって大変なんですか?」
「ええ、大変だと思います」
「やっぱりそうなんだ。同期生で一人とかしか上がれないんですかね」
「いや、そんなことはないですけど、タイミング次第ですっと上がっちゃう子もいれば、ずっと順番待ちになっちゃう子もいます」
「ははあ、そうなんですか。じゃあ自分から辞めちゃうってことは、あんまり望みがなかったのかな」
「いや、どうでしょうね。何をどう頑張って、どうなったらメンバーに上がれるか、っていう明確なラインがないので、ただずっと待っているよりは別の形で芸能活動を目指そうっていう子もいるみたいですし」
「ふうん、そうなんだ」
「しかし、どうしてまたそんな話を?」
「いや、なんか○○の××から聞いた話で、前までそのAKBの研究生にいて、もう辞めちゃった子がいるっていうんで」
「ほうほう、なるほど」
「なんか事情があって、その子がそういうの続けるのが厳しかったらしいんですよ。でも本人は絶対に同期生の中で一番にメンバーに上がってみせるから続けさせてくれって言ってたらしいんですけど、別の子が先に上がっちゃって」
「ぇ…それってまさか△△さんっていう子ですか」
「あ、いや、名前までは知らないんですけど」
「いつ頃の話ですか?」
「それも良く分かんないんですけど、そんな前じゃないみたいな話でした」
「うーん、なんか思い当たる子がいるような…(^_^;)」
「なんか、そうなったら逆に周りが、もうちょっと頑張ってみたら、って言ったらしいんですけど、本人がそういう約束だったからって辞めちゃったらしいです」
「ぅわー、そうなのか…」

 私もこの話を聞いて半日くらい、「ある事例」にあてはめて半ば信じかけてしまうくらいの心境だったのだけれど、後でよくよく考えてみると、どこそこから聞いた話、の部分が極めて怪しい上、名前も時期も良く分からない、という話なので、たぶん根も葉もない怪情報なんだろうと気付いた。でも、たとえ根拠のない嘘であっても、それでも信じてみたくなる話でもあった。

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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ( )
2011-03-06 18:43:27
読み終わった後なぜか涙が止まりませんでした。
たとえ怪情報だったとしても、ありがとうございます。
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失礼を承知で申し上げます (サイトウ)
2011-03-06 19:37:47
それは思い当たることありますねえ(笑)
理由も納得しやすいですし。

それと、それよりも気になったのが冒頭の文章のことです。
かなり読みづらい文章になってます…
偉そうな話ですが、もう少し文章を一文づつに。をつけてはいかがでしょうか…
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Unknown (sucker)
2011-03-07 03:00:34
こんばんわ。
勝手に名前をいれ替えって、悲しくなりました。
では、おやすみなさい。
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受け止め方は人それぞれですね (サロンパス)
2011-03-07 03:35:48
この文章を読んでの最初の感想は「冒頭の文章が凄い」でした。「。」を使わずに長い小節を読みやすく書くことで、その後の内容が引き立っていて、「こんな文章の書き方もあるんだな~」と思いました。
と思いつつコメント欄を見ると、私とは全く逆の感想を持った方がいる。
受け止め方は人それぞれだなぁ~、って思いました。

内容に触れていないコメントで申し訳ありません(^_^;)
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ありがとうございます。 (Unknown)
2011-03-07 04:01:16
霧がすっと晴れたような気がします。

本当に信じたくなる嘘ですね。
彼女の未来に幸多からん事を願って。
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Unknown (まりぴょん)
2011-03-07 13:57:49
こういうのってむやみに信じてはいけないのでしょうけど、この話は信じたいですね。
私は彼女が辞めてからずっと心配していたのですが、どういう考えの出口にも行き着かず悩んだままでした。
ちょっとこの話を信じてみようと思います。
彼女の今後が報われますように。
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Unknown (tak)
2011-03-08 15:01:22
「信じたくなる嘘」
さすが。なるほどのタイトルです


深いですね←
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Unknown (Unknown)
2011-03-09 21:17:47
先に上がった、上がってしまった子にとっては辛すぎる嘘ですね…。
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Unknown (Unknown)
2011-03-11 00:42:04
拝見させていただきました。

バイタリティが強く、良くも悪くもがっつき感というか、積極性が感じられる子だったと思います。
個人的には、まさに黄金センターの歌詞を体現するような子だという印象でした。

以下はその「嘘」が仮に真実だったとすると、という想像でしかありませんが、彼女が日頃感じていたプレッシャーは相当なものだったのでしょうね。同期生の中には、かつてないほどメディアに注目された研究生がいたわけですし。

実際に最初に昇格したのは、辞退した子でも、一番注目されていた子でもなく、(おそらくは)三番人気とされる子でした。
気持ちの浮き沈みが激しい子だっただけに、ショックは大きかったのかもしれませんね。
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Unknown ()
2011-03-11 02:35:29
この記事を読んで彼女の最初のモバメにこんな記述があったことを、ふと思い出しました。
「中途半端にやらないって 親と約束したから」
なのでその話も、あながち間違いでもないのかなぁと思いました。
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