歩射祭の前日に行われる胴結舞から、寒中の海を渡り沖津宮への参拝と続き
夜の海での禊ぎ等々、若者たちは数々の試練を乗り越えていく。
当然、ここに至るまでの日々の準備や練習等と日常とは違った「しきたり」というプレッシャーもあったはず。
それらを経て志賀海神社の境内で行われる歩射祭の舞台へと向かうことができる。
8人の射手が弓取りを行ったりする間に神殿では、雅な音曲に合わせ八乙女(早乙女ではない)の舞があった。
弓取の行事は古式にのっとった作法で厳粛に進められていく。
大きな的を背負った社人を先頭に庭内を3周する「的廻し」が行わる。
儀式の最後に射手の若者たちが、神殿の前に座る長老の射手に駆け寄りひとこと言って扇子を渡していた。
射手の若者になんと言ったのと聞いたところ「だいぐうじちりょうさんおわらいなっせ」と話してくれた。
案内では、福笑いの始まりともいわれているらしい。
この後8人の射手が20mほど離れた大的に、一人6本の矢を放つことになる