赤いそばの花の周りを、黄色いチョウが数匹固まって飛んでいた。
子供の頃は、モンシロチョウの黄色バージョンを
キモンシロと言っていたような
キャベツ畑に沸くようにいた、モンシロチョウよりは少く珍しかった。
花にとまったモンキチョウの周りを
みた目、羽先が黒めのチョウがせわしげに飛び回っている。
折り重なるように、数匹が入り乱れている光景がある
求愛行動なのか、縄張り争いなのかはわからない。
朝の光を浴びて、花についた水滴が光る。
モンキチョウも恋を急がなければならない。
もうしばらくすると赤いそばの花も色褪せ、やがて自分の子孫を残すべく実をつける。
来週には、西の空に色とりどりのバルーンが上がる
「それまでには、恋を結実させるは、きっと」と
彼女も言ってるだろう、いや彼のほうか。