雨の日曜日

お芝居の感想などを

通し狂言 増補双級巴(国立劇場大劇場)

2018年12月31日 | 歌舞伎
 今年の観劇納めですー。何だか12月は忙しなくて、あまり劇場に行けないのですよねえ。歌舞伎座の阿古屋も見たかったのですけども。残念。

 という訳で、歌舞伎ではしょっちゅう掛かってる気がする石川五右衛門。今回は「五右衛門を題材にした複数の作品を繋ぎ合わせ」て作った芝居だそうなので、エピソードの連なりという感じで大作感が薄かったのが個人的には残念でした。もいっこ残念なのが、初めて見る播磨屋の宙乗り、花外前方席だったせいで良く見えなかったのー。2・3階席にすれば良かったわ。

 吉右衛門さんの大きさと菊之助さんの清々しさ、歌六さんの存在感が印象的でした。あと、五郎市役の子役ちゃんがめっちゃ上手かった! そして普通に夢オチだったのびっくりでした(笑



三世瀬川如皐=作
国立劇場文芸研究会=補綴
通し狂言 増補双級巴 (ぞうほふたつどもえ) 四幕九場
―石川五右衛門(いしかわごえもん)―
中村吉右衛門宙乗りにて
つづら抜け相勤め申し候
国立劇場美術係=美術

発 端 芥川の場
序 幕 壬生村次左衛門内の場
二幕目 第一場 大手並木松原の場
第二場 松並木行列の場
三幕目 第一場 志賀都足利別館奥御殿の場
第二場 同 奥庭の場
第三場 木屋町二階の場
大 詰 第一場 五右衛門隠家の場
第二場 藤の森明神捕物の場

(主な配役)
石川五右衛門  中 村 吉右衛門
壬生村の次左衛門  中 村 歌   六
三好修理太夫長慶  中 村 又 五 郎
此下藤吉郎久吉後ニ真柴筑前守久吉  尾 上 菊 之 助
大名粂川但馬  中 村 松   江
大名田島主水/早野弥藤次  中 村 歌   昇
足柄金蔵/大名白須賀民部  中 村 種 之 助
次左衛門娘小冬  中 村 米   吉
大名天野刑部/小鮒の源五郎  中 村 吉 之 丞
大名星合兵部/三二五郎兵衛 嵐    橘 三 郎
呉羽中納言氏定/大名六角右京   大 谷 桂   三
足利義輝  中 村 錦 之 助
傾城芙蓉/五右衛門女房おたき  中 村 雀右衛門
義輝御台綾の台  中 村 東   蔵

通し狂言 名高大岡越前裁(国立劇場大劇場)

2018年12月31日 | 歌舞伎
 何だか私最近梅玉さん好きなので、国立劇場の公演ありがたいです~。という訳で、大岡越前行って参りました。

 前半は天一坊、後半は大岡越前が主役、という作りで、とっても見易くて面白かったです。梅玉さん、右團次さんは勿論、彌十郎さんが美味しいお役で格好良かった。あと右近ちゃんが、初めての切腹をきっちり勤めていておばちゃん感激(未遂で良かった…)。


河竹黙阿弥=作
国立劇場文芸研究会=補綴
通し狂言 名高大岡越前裁 (なもたかしおおおかさばき) 六幕九場
国立劇場美術係=美術

序 幕 第一場 紀州平沢村お三住居の場
第二場 紀州加田の浦の場
二幕目 美濃長洞常楽院本堂の場
三幕目 第一場 大岡邸奥の間の場
第二場 同 無常門の場
第三場 小石川水戸家奥殿の場
四幕目 南町奉行屋敷内広書院の場
五幕目 大岡邸奥の間庭先の場
大 詰 大岡役宅奥殿の場

(主な配役)
大岡越前守忠相   中 村  梅 玉
大岡妻小沢  中 村  魁 春
法沢後二天一坊  市 川  右 團 次
田口千助     中 村 松   江
吉田三五郎     市 川 男 女 蔵
下男久助/池田大助   坂 東 彦 三 郎
大岡一子忠右衛門   市 川 右   近
お三        中 村 歌女之丞
僧天忠/久保見杢四郎     嵐   橘 三 郎
土屋六郎右衛門   大 谷 桂   三
伊賀亮女房おさみ     市 川 齊   入
平石治右衛門    坂 東 秀   調
名主甚右衛門    市 村 家   橘
山内伊賀亮    坂 東  彌 十 郎
徳川綱條      坂 東  楽 善