雨の日曜日

お芝居の感想などを

NHKスペシャルドラマ「白洲次郎」

2009年09月23日 | テレビ
 最終話「ラスプーチンの涙」。

 やっぱりすごく丁寧に作られたドラマだなーって思いました。ドラマチック過ぎないのが良いですよね。主人公の人間的な面も描きながら、あくまでスタイリッシュに仕上げました、みたいな。

 今回は原田芳雄さんの吉田茂が良かったです。次郎との関係も素敵。

 青山二郎さんは、今回も飛ばしてましたねえ。彼の場面はとっても濃ゆーく演出されてて、そこに亀治郎さんがぴったりはまっているのが、見ていて面白かったです。ミュージカルの一場面、みたいな感じで。亀ファンとしてはもっと見たいところですが、ドラマのアクセント的な場面なので、あれくらいが丁度良かったのかもしれないですね。
 

twelve 天国の待合室(東京芸術劇場小ホール2)

2009年09月15日 | その他舞台
 劇団6番シード公演「twelve 天国の待合室」に行ってまいりました。

 トラック横転事故で亡くなった12名が、不思議な部屋で目覚める。12の扉とそれぞれの手には鍵。記憶を失っていた彼らが少しずつ事故の様子を思い出し、それにしたがって真相が明らかになってくる。という話。で、いいのかな?

 チケットを頂いて何も知らない状態で見に行ったのですが、面白かったですよー。小劇ならではの熱さや勢いがあって、物語に引き込まれてしまいました。最初は「登場人物多すぎなんじゃ?」って思ったんですけど、脚本が面白かったのですぐに気にならなくなりましたし。

 ただ、最後それまで細切れだったエピソードが繋がるんですけど、出来ればここでそれまでに観客が思い描いてた事件の真相がひっくり返っちゃうような衝撃が欲しかったなーなんて。面白かったのでさらに贅沢を言ってみる。まあ詩人の正体、なんていうのも私にとっては十分びっくりだったんですけれども。

 役者さんでは、建築士役の宇田川さんと詩人役の椎名さんが印象に残りました。それと、中学生役の黒田さんが、本当に中学生に見えましたよ~。 
 

さよならノーチラス号(紀伊國屋サザンシアター)

2009年09月05日 | その他舞台
 演劇集団キャラメルボックス2009オータムツアーに行ってまいりました。紀伊國屋サザンシアターって初めてかも。客席が縦長の劇場なんですね~。

 タケシ役は初主演の多田直人さん。さすがに西川さんのような巧さはありませんでしたが、素直な演技が良かったと思います。可愛いし♪ 

 勇也は岡田達也さん。骨太で男っぽい上川勇也に対して、不良少年の面影を残しているような勇也でした。初演ではタケシと勇也って完全に「子供と大人」に見えたんですけど(体格差もあったし)、今回は勇也さんもまだまだ成長途中なのね~って思いました。
 
 サブリナは坂口理恵さん。今回も素敵な犬っぷり! タケシだけでなく勇也に対しても、母親のような愛情で見守ってるって感じでした。

 博役が筒井俊作さんだったのは、ちょっと意外だったかも。だって初演では大内さんが演じられてたんですもん。でも「おっかないけど何だか憎めないお兄ちゃん」っていうキャラが筒井さんに似合ってて良かったです。

 それにしてもこの作品、初演がもう11年も前になるんですねー。びっくり。4,5年前くらいの感覚でいましたよ。私も年を取るはずですわ…。