雨の日曜日

お芝居の感想などを

ヘッダ・ガブラー(シアターコクーン)

2018年04月08日 | その他舞台
 出演者と演出の名前だけ見て何も調べず深く考えずサクッとチケット取った舞台。

 これがすごく良かったのですー。私正解でしたわー。ふふふ。

 ヘッダは、自由奔放なようで不自由な人。古い世界には馴染めず、かと言って新しい世界に踏み出すことも出来ない。周りを振り回しているようで、影響を与えることは無い。何も成しえない。その焦燥と絶望と孤独と。

 対照的に、エルヴステード夫人は夫のもとを去って人生をやり直そうとしてるし、恋人と一緒に仕事をすることも出来る。女優さんがお二人とも背が高くて、男性陣より強そうなのがいいなあ。

 男性たち3人もそれぞれキャラがたっていて魅力的。ヘッダを支配しようとするブラック判事がめっちゃ「男」だなあと思ったけど、あとの二人もそれぞれ「男」の典型な気がする。善良だけど妻の心に添えないテスマンと、能力はあるのに自分を律することが出来ないレェーヴボルク。

 特に小日向さんのテスマンは、最初誰だか分からなかったほど若くて可愛かったー! 研究一筋なオタク気質で、語尾や口癖にちょっとイラッとするところがあるのが良いです。インテリで強引な段田さんも素敵。成志さんはダメンズ役が本当に似合いますよね~。


作 ヘンリック・イプセン
翻訳 徐 賀世子
演出 栗山 民也

ヘッダ・ガブラー  寺島 しのぶ
イェルゲン・テスマン  小日向 文世
エイレルト・レェーヴボルク  池田 成志
エルヴステード夫人  水野 美紀
ミス・テスマン  佐藤 直子
ベルテ  福井 裕子
ブラック判事  段田 安則


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