エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

現世考: 暴挙と暴言 理財局長よりもマシ

2017-04-26 07:07:47 | 間奏曲

 

 

 

 
指導するんだったら、攻撃するぞぉ
   今晩も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental t......
 

 あの今村復興大臣が,辞めることになりましたね。NHKは「事実上の更迭(クビ)です」とニュースで言っています。

 あの復興大臣だけではなく,なんで,次から次へと,バカな暴言が続くのか? 不思議に思う人もいるかもしれませんね。

 でも,ちっとも不思議じゃあないんですよ。「名は体を表す」と言いますけれども,アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間達は日頃ヒドイことを実際やってるから,それが言葉にも出ているだけなんです。それは沖縄や東北や,こどもや,女性や,働く者たちに,どれだけヒドイことをしているかを考えたら,すぐに分かりましでしょ。沖縄,辺野古のことが一番ニュースになっていますけれども,発達トラウマ障害(DTD)の子どもが溢れても,ホッタラカシ,母親たちが低賃金・長時間労働で子どもとゆったりできなくても,ホッタラカシ,労働者の四割が非正規で,不安定で低賃金なのに,ホッタラカシ,老老介護や介護者がいなくて多くの老人が困っているのに,ホッタラカシ,…。

 ですから,やってること,言ってることが一致しているから,暴言になるだけで,やってることはヒドイのに,言葉だけ丁寧な理財局長よりもマシでしょ。

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性的虐待の過去に折り合いを付けること

2017-04-26 06:47:06 | 間奏曲

 

 

 

 
脳は筋肉? 使うほど良い?
    子どもがゲームをやるのは、親が子どもの相手をする時間がとっても少ないからですよ。 それをネグレクトと言います。つまり、それも虐待です。 ブルース・ペリー......
 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.175, 最後のパラグラフから。

 

 

 

 

 

 それ以外でも,ジュリアンの記憶は,ツジツマが合わなかったり,バラバラだったりしました。ジュリアンは,シャンレーのいろんな顔や,バラバラな出来事がフラッシュバックしていたんです。たとえば,シャンレーが寝室の入り口に立っていて,跪き,舌で「あれ」を動かしたり。それがいくつの時かは思い出せません。ジュリアンが覚えているのは,神父からオーラルセックスの仕方を教えられたことですが,実際オーラルセックスをしたのかは思い出せなかったんです。ジュリアンは,教会の中でパンフレットを配って,シャンレー神父が信徒席でジュリアンの隣りに坐って,ジュリアンを手で撫でて,ジュリアンの手を手で握りしめたのは覚えていました。ジュリアンは大きくなるにつれて,シャンレー神父が自分の近くを通って,自分のペニスを触ったことは,覚えていしまた。ポールはそれは好きではなかったんですが,どうしたら止めてもらえるのか分かりませんでした。結局,ジュリアンは「シャンレー神父は,私の周りでは,神様に一番近くにあるモノだったんです」と言ってました。

 

 

 

 

 

 これだけ記憶がバラバラで,しかも,ストックホルム症候群のように,シャンレー神父の味方になる気分がジュリアンにあると,ジュリアンが記憶の整理をして,過去と折り合いを付けるのは,至難の業かもしれません。

 それでも,ヴァン・デ・コーク教授は,このジュリアンのセラピーをしたんでしょう。どんな展開か楽しみですね。

 

 

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聖書の言葉: ἀκέραιος 率直さ 聖書のパレーシア

2017-04-26 05:56:15 | 聖書の言葉から

 

 国立市矢川近くから見た,夜明けの朝日

 

 
インターメッツォ : 大切な思い
   今朝は、ティク・ナット・ハーンさんのことばから(Peace is every breath)      本当に自分を大切にすることからしか......
 

 今朝の聖書の言葉はἀκέραιος,アケライオス,率直さ,です。

 このἀκέραιοςは,ά 否定 + κεράννυμι 混ぜる で,ですから,「混じりけのない」,と言うのがもともとの意味です。本田哲郎神父様によれば,「相手に合わせてしまう素直ではなく,正しいと思ったことをそのまま口に出す,飾り気のない率直ということ」だと言いますね。いわば,聖書が言うパレーシア,腹蔵なく自分が正しいと思っていることを素直に語る率直さのことです。

 『新約聖書』のはじめ,「マタイによる福音書」の第10章16節。クリスチャンでなくても,聞いたことがある聖句かもしれません。

「蛇のように感性鋭く,ハトのように率直に

というのが,本田哲郎神父様の翻訳です。

後段の「鳩のように率直に」は,皆さんが耳にした聖句は「鳩のように素直に」となっていたと思います。でも,日本のように集団主義だと,相手に合わせるのが「素直」ですが,ここでは「本当の自分」に合わせるのが混じりけのないことですから,自分が正しいことをそのまま口にする率直さで,多くの日本人が,避けて通る道を,実際にはイエスは勧めていることになりますね。

 この聖句は,イエス・キリストが,12人の弟子を選んで,伝道する際の心得を話すところで教えてくださる,伝道指針です。あるいは,クリスチャンとして生き方を示す人生の指針と言ってもいいかもしれません。

 いつも,自分が正しいと思うことを口にできる場合ばかりではないかもしれませんが,イエスが私どもクリスチャンの人生の指針として教えてくださっていることですから,肝心な時には,正しいと感じていることを語る率直さを忘れずに,生きたいものですね。

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エリクソンの叡智: 「なあに」 と 「あとで」

2017-04-26 05:02:32 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 
劇は現実を超える
   ヴァン・デ・コーク教授には、重病な子どもが一人いて、その子を、死に物狂いで助けようとしている時にであったのが 劇場のセラピーってことらしい。 ヴァン・デ・コー......
 

  今宵のエリクソンは,Toys and reasons. P.56.ページ,第2パラグラフかの5行目ら。言葉遊びの7日目。

 

 

 

 

 

ラテン語のaggredere ,アグレデーレとは,そもそも,モノや人に取り掛かることを意味しています。それは,陽気で楽しいやり取りをすることなのですが,同時に,相手の意志や気持ちの上では,相手をしたくない場合でも,その相手のゆとり・自由時間のお邪魔をすることになるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 子どもがお母さんに話しかけた時,料理や洗濯物をしていれば,「いま,お料理しているから,あとでね」などと,後回しにすることがありますでしょ。それは仕方のない場合がありますね。でも,お母さんにゆとり・自由時間が豊かにあれば,それだけ,料理を中断しても,「なあに」と,子どもの話に耳を傾ける場合が増すでしょう。逆に,低賃金・長時間労働のために,時間的にも,気持ちの上でもゆとり・自由時間を失っていれば,それだけ「あとで」が増えますでしょ。

 今のニッポンでは,低賃金・長時間労働のために,母親がゆとり,自由時間を失っていることが,「あとで」と子どもの相手をしないことが多いんです。ですから,今のニッポンでは,発達トラウマ障害(DTD)がパンデミックになっているわけです。

 

 

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