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●「人生の歯車は狂ったまま」: 東京新聞・桐山桂一さん「冤罪とは犯罪よりも罪深い刑罰」

2016年08月20日 19時11分47秒 | Weblog


東京新聞の桐山桂一氏によるコラム【【私説・論説室から】氷見事件を思い出す】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2016080302000144.html)。

 《「二〇〇二年の氷見事件(富山)が思い出された。…いくら否認しても無駄だったという。「何を言ってもだめだ。信じてくれない。あきらめた」とAさんは語っていた。…冤罪(えんざい)とは犯罪よりも罪深い刑罰に思われた」》。

   『●刑事訴訟法の「改正」どころか、
      警察・検察に、司法取引と盗聴拡大という「追いゼニ」
     《国会で審議中の刑事訴訟法の改正案は、取り調べの
      録音・録画とともに、司法取引を導入する。通信傍受も大幅に
      拡大する内容だ。冤罪(えんざい)防止という目的から逸脱する
      刑事司法の改革ではないか》

 「冤罪とは犯罪よりも罪深い刑罰」を受けてしまった氷見事件氷見冤罪事件)の冤罪被害者は、「人生の歯車は狂ったまま」だと仰っています…。あまりに残酷、そして、誰も責任をとらないデタラメさ具合。警察や検察は、さらには、ドロナワ泥棒に縄をなわせるようなことまでやっている。国賠をやっても、家族との関係が元に戻る訳でもなく、まさに「人生の歯車は狂ったまま」。

   『●氷見事件(富山冤罪事件)の冤罪被害者のいま
                 ・・・「人生の歯車は狂ったまま」
     ■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 
       山口正紀さん【冤罪の責任を問う裁判報道を 映画『約束』から】、
        氷見事件無実の人を有罪にした中牟田博章裁判長が
        「再審請求を審理する資格があるのか」? ・・・

   『●「アベノミクスに騙されないための政治経済学」
          『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号)
   『●「きみ、もっと驚きたまえよ」
     『週刊金曜日』(2013年6月14日、947号)についてのつぶやき
     ■『週刊金曜日』(2013年6月14日、947号) / 
        氷見事件山口正紀さん【強かん犯を野放しにした警察 
        氷見事件国賠訴訟】。せめてもの国賠
        (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/25cfbe2a14b41322994f35c3c15a5364

   『●「日本の英語教育は間違っている」
      『週刊金曜日』(11月8日、967号)についてのつぶやき
     ■⑪『週刊金曜日』(2013年11月8日、967号) / 
       山口正紀さん【やっぱり全面可視化が必要だ 氷見事件国賠訴訟】、
        「痛ましくて、傍聴席で証言をメモしているのが辛くなった」。

   『●「特集「3・20」 地下鉄サリン事件から20年」
        『週刊金曜日』(2015年3月20日、1032号)
     ■⑦『週刊金曜日』(2015年3月20日、1032号) / 
      山口正紀さん【警察の違法性は認められたが 氷見事件国賠訴訟】、
       「・・・逮捕され、約2年間服役させられた後で真犯人が出現
        再審無罪に・・・。警察の捜査の違法性を認め、県に・・・
        支払を命じたが、国と個人被告2人(長能善揚・元富山県警
        警部補、松井英嗣・元富山地検副検事)に対する請求は棄却した
        ・・・原告の訴えは届いたのか。・・・判決が検察の冤罪責任を不問
        した報道は、・・・見当たらなかった」。「人生の歯車は狂ったまま
        (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/a1e91fff854b1ea814fb65ad43715a89

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2016080302000144.html

【私説・論説室から】
氷見事件を思い出す
2016年8月3日

 傷害罪で起訴した男性二人が犯人でないとして、東京地検が公訴を取り消すという異例の出来事が先月、あった。写真で容疑者を特定する「面割り」に頼り切って、捜査側は誤ってしまったのだ。

 二〇〇二年の氷見事件(富山)が思い出された。少女への暴行事件、暴行未遂事件が起こり、タクシー運転手の男性Aさんが犯人とされた。「やっていない」と否認しても、取調官は取り合わず、やがて「自白」した。懲役三年の判決を受け、服役した

 ところが、真犯人が現れた。鳥取県警に逮捕された真犯人は、氷見での二事件を詳細に自供した。裏付ける客観証拠もあった。〇七年にAさんのぬれぎぬは晴れたものの既に服役を終えた後だった

 どうして犯人に仕立て上げられたのか、当時、私はAさんにも会って取材した。被害者の目撃供述が重要な証拠だった。だから、捜査段階では、似顔絵が作られた。私も見たが、Aさんに似ているといえば、似ている。面割り写真台帳がつくられ、十五人の顔写真から被害者に犯人と思われる人物を選ばせた。それがAさんだった。

 いくら否認しても無駄だったという。「何を言ってもだめだ。信じてくれない。あきらめた」とAさんは語っていた。絶望して、法廷では何と罪を認めた。冤罪(えんざい)とは犯罪よりも罪深い刑罰に思われた。

桐山桂一
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●冤罪の責任: こんな過ちが繰り返されてはならない

2013年06月06日 00時00分29秒 | Weblog


asahi.comの記事(http://www.asahi.com/national/update/0523/TKY201305220610.html)。

 以前のブログより。

  『●冤罪(その2/2): せめて補償を
   
   「飯塚事件久間三千年さんは、冤罪であるにもかかわらず、
    死刑を執行された。これは、被害者の遺族に対する、
    何と表現して良いのかわからないが・・・・・・遺族の方たちも
    複雑な感情を抱いてしまうはずだ。/どんな背景や力学が
    働いたのかはそれぞれの事件によって異なるが、布川事件
    氷見事件東電OL殺害事件志布志事件村木厚子氏冤罪事件
    足利事件・・・・・・、せめて賠償で報いる以外に方法が無いのではないか。
    しかし、その扉は当方もなく厚い。」

 もう一点、思い起こしておくべきこと。裁判官の責任は重い。

  『●「アベノミクスに騙されないための政治経済学」『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号)
   
   「■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 今週の
    おすすめ記事。山口正紀さん【冤罪の責任を問う裁判報道を 
    映画『約束』から】、
    氷見事件http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C9%B9%B8%AB%BB%F6%B7%EF
    で無実の人を有罪にした中牟田博章裁判長が「再審請求を審理する
    資格があるのか」? ・・・」
   「■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / ・・・「また同じことが
    起きた。小沢一郎氏の元秘書三人・・・飯田喜信裁判長は・・・ゴビンダさんの
    控訴審で・・・逆転有罪判決・・・司法記者の間では「常識」だ。
    ・・・報道は、「裁判長の誤認暦」に、全く触れなかった」
    (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C8%D3%C5%C4%B4%EE%BF%AE)・・・」
   
  『●「国家と教育」『週刊金曜日』(2013年3月22日、936号)についてのつぶやき
    
   「■『週刊金曜日』(2013年3月22日、936号) / 真野きみえ氏
    【水谷建設の新証言「5000万円の授受はなかった」!? 
    新証拠申請を却下した高裁】。東京高裁の飯田喜信裁判長の
    無茶苦茶さは「ゴビンダ氏に逆転有罪を科した」ことでも明白
    (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/e7af4667d7aa977a9aef5d9d752cf599)」
   
  『●政治的なトドメかな・・・・・・マスコミや裁判所によるこんなことが許されていいの?
   
   「江川紹子氏の、とある日のつぶやき。
    ***********************
     Shoko Egawa‏@amneris84
     新聞は、なんで東電OL事件で一審無罪だったゴビンダさんを
     身柄拘束し、逆転有罪を書いた主任裁判官飯田喜信判事
     (現東京高裁裁判長)の辞任は求めないのかにゃ。冤罪作りの張本人
     書いた判決をありがたがって受け止める
    ***********************」

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http://www.asahi.com/national/update/0523/TKY201305220610.html

2013年5月23日8時46分
再審無罪のマイナリさんに補償6840万円 拘束15年

田村剛】 1997年に東京・渋谷で起きた東京電力女性社員殺害事件で無期懲役判決を受けて服役し、昨年11月に再審無罪が確定した元被告ゴビンダ・プラサド・マイナリさん(46)について、東京地裁が請求通り約6840万円の刑事補償を認めていたことがわかった。2月6日付の決定。同12日に確定した。

 刑事補償は、無罪が確定した元被告に、国が不当に身柄を拘束したことについて補償金を支払う制度。額は拘束中の苦痛や逸失利益などによって異なり、1日あたり上限1万2500円で、下限は1千円。マイナリさんの拘束期間は昨年6月までの約15年間(5475日)で、地裁は上限額を適用した。

 マイナリさんは一審で無罪二審で無期懲役の逆転有罪判決を受け、03年に確定。昨年6月に新たなDNA型鑑定の結果から再審開始が認められ、母国ネパールに帰国後の同11月に無罪が確定した。

 近年、再審無罪が確定した主な事件では、茨城県で起きた強盗殺人事件「布川事件」で約29年間拘束された元被告の男性2人に各約1億3千万円、栃木県での女児殺害事件「足利事件」で17年半拘束された元被告の男性に約8千万円の刑事補償が認められている。
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●「アベノミクスに騙されないための政治経済学」『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号)

2013年04月01日 00時00分25秒 | Weblog


週刊金曜日』(2013年3月29日、937号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge

 今週のブログ主のお薦めは「山口正紀さん【冤罪の責任を問う裁判報道を 映画約束』から】」

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■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / ただ今到着。【アベノミクスに騙されないための政治経済学】。田中龍作http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C5%C4%C3%E6%CE%B6%BA%EEさん【安倍政権が脱原発拠点に攻撃 国が経産省前テント撤去に向け仮処分命令】。九電前テントも心配

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 明石昇二郎http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%CC%C0%C0%D0%BE%BA%C6%F3%CF%BAさん【東電刑事告訴・10万人の署名を提出 「東電本店の家宅捜査を」】、「検察は人手が足りないのか?」

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 三宅勝久http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%BB%B0%C2%F0%BE%A1%B5%D7さん【原発スラップ訴訟第7回口頭弁論 豊かな東電人生紹介】、田中稔http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C5%C4%C3%E6%CC%AD)氏への原発スラップ

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 宇都宮健児http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%B1%A7%C5%D4%B5%DC%B7%F2%BB%F9さん【風速計/弱者を切り捨てる安倍政権】、「防衛費を11年ぶりに四〇〇億円増額する一方で・・・」。消費税増税なんかせずに、防衛費こそもっと削れ!!

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 【村岡和博の政治時評/TPP参加で日本の主権を譲りわたそうとする安倍首相が「主権回復」を祝うというのか】(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%BC%E7%B8%A2%B2%F3%C9%FC)、「沖縄切り捨ての歴史を直視するどころか、さらに目をそむけようという意識が露わだ」

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 佐高信http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%BA%B4%B9%E2%BF%AEさん【抵抗人名録23/鈴木邦男】(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%CE%EB%CC%DA%CB%AE%C3%CB)、「「警察に取り締まられる右翼」と「取り締まられない右翼」」。「とある暴力集団」なんて後者の典型

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 矢崎泰久http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%CC%F0%BA%EA%C2%D9%B5%D7)さん【発言2013】、「安倍ゾンビ内閣には、つくづく腸が煮えくり返る思いがする。「市街地にある普天間基地は一刻も早くなくさねばならない」という反吐までまき散らして憚らない」・・・

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / ・・・矢崎泰久さん、「あの3・11の最大の教訓は、原発廃止に決まっている。それが出来ない内は、・・・権力にノーを・・・やってはならないことより、やらなくてはならないことが山ほどある。・・・直ちにやって解散総選挙をやれ!」

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 今週のおすすめ記事。山口正紀さん【冤罪の責任を問う裁判報道を 映画『約束』から】、氷見事件http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C9%B9%B8%AB%BB%F6%B7%EF)で無実の人を有罪にした中牟田博章裁判長が「再審請求を審理する資格があるのか」? ・・・

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / ・・・「また同じことが起きた。小沢一郎氏の元秘書三人・・・飯田喜信裁判長は・・・ゴビンダさんの控訴審で・・・逆転有罪判決・・・司法記者の間では「常識」だ。・・・報道は、「裁判長の誤認暦」に、全く触れなかった」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C8%D3%C5%C4%B4%EE%BF%AE)・・・

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / ・・・「司法記者にぜひ見てほしい映画がある。『約束 名張ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%BB%E0%B7%BA%BC%FC%A4%CE%C0%B8%B3%B6)。迂闊にもタイトルの意味を今頃理解。再審開始決定取り消し門野博裁判長。元「齋藤記者怒りが、観客の胸にまっすぐ届く」

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 平井康嗣【編集長後記】、「「アベノミクス」だと、バブルを煽ろうとしているのは誰なのか。今それをよく見ておく絶好の歴史的機会だ。・・・メディアや代理店は・・・消費や投機に手を出すよう世間の焦燥感を煽っている」。賛成(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C3%DD%C3%E6%CA%BF%C2%A2
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