ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

ヤセウツボとツメクサ そしてウマゴヤシ

2020-04-25 13:01:35 | Stroll

これは、私の散歩範囲内で起こった出来事です。

3年前に気付いた時には、シロツメクサが群生しているところに、

ヤセウツボの姿を初めて見ました。

調べてみましたら、シロツメクサに寄生しながら、

やがてシロツメクサの領域を奪ってしまうのだと知りました。

それはアカツメクサにも同様の現象が起こりました。
そして今年はシロツメクサはほとんど姿を消しました。
わずかなシロツメクサのそばにだけ、ヤセウツボの姿が見えます。

ツメクサは外来種。かつて海外から商品を送る時に、緩衝材として乾燥させた
ツメクサをいれたとのこと。

アカツメクサはまだ少しだけ頑張っているようです。

シロツメクサの跡地には、ウマゴヤシが繁茂しています。
自然界は厳しい。

以下を参考。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヤセウツボ。


譲り葉

2020-04-21 13:45:09 | Poem

譲り葉   河井酔茗

子供たちよ。
これは譲り葉の木です。
この譲り葉は
新しい葉が出来ると
入り代わつてふるい葉が落ちてしまふのです。

こんなに厚い葉
こんなに大きい葉でも
新しい葉が出来ると無造作に落ちる
新しい葉にいのちを譲つて。

子供たちよ
お前たちは何を欲しがらないでも
凡てのものがお前達に譲られるのです。
太陽の廻るかぎり
譲られるものは絶えません。

輝ける大都会も
そつくりお前たちが譲り受けるのです。
読みきれないほどの書物も
みんなお前たちの手に受取るのです。
幸福なる子供たちよ
お前たちの手はまだ小さいけれどー 。

世のお父さん、お母さんたちは
何一つ持つてゆかない。
みんなお前たちに譲つてゆくために
いのちあるもの、よいもの、美しいものを、
一生懸命に造つてゐます。

今、お前たちは気が附かないけれど
ひとりでにいのちは延びる。
鳥のやうにうたひ、花のやうに笑ってゐる間に
気が附いてきます。

そしたら子供たちよ。
もう一度譲り葉の木の下に立って
譲り葉を見るときが来るでせう。 


南殿の桜・続

2020-04-18 12:26:43 | Stroll

「平家物語」六道之沙汰(その4)


清涼(せいりやう)紫宸(ししん)の床の上、玉の簾(すだれ)の内にもてなされ、

春は南殿の桜に心を留めて、日を暮らし、

・・・・というわけで、「平家物語」にも登場しています。


南殿の桜(なでんのさくら)

2020-04-17 23:51:33 | Stroll

誰もいない小学校の門は開かれています。

校庭に、この桜を見つけました。

いろいろ調べて、どうやら名前がわかりました。

『如月(きさらぎ)の二十日あまり、 南殿(なでん)の桜の宴せさせたまふ。』

という一節を「源氏物語」にみつけました。どうやらこの桜のようです。

染井吉野が散った後に咲いていました。調べているうちに散りましたが・・・・・。