(1984/ジョー・ダンテ監督/ザック・ギャリガン、フィービー・ケイツ、ホイト・アクストン、フランシス・リー・マッケイン)
夏休み中の息子が暇を持て余しているので、レンタル店に誘い出し、新しいジャンルに挑戦させようと借りてきた。この夏休みに見せたのは、「シャーク・テイル」と「カンフー・ハッスル」に次いで3本目だ。
20年前のスピルバーグ製作のSF。
監督は前年の「トワイライトゾーン」でもスピルバーグと組んだジョー・ダンテ。狼人間を扱った「ハウリング(1981)」で話題になった人らしく、「トワイライト・・・」でもホラー色が強い(と私は思う)第3話を作った。超能力を持った怖い子供が主役の話だった。
「グレムリン」も、元は可愛いのに変身すると怖いという想像上の生き物が主役の話。
田舎町の発明家がチャイナタウンの骨董屋で可愛い生き物を見つけ、地元の銀行に勤める息子へのクリスマスプレゼントにと買い求める。骨董屋の中国人店主は売り物ではないと断ったのだが、孫らしき子供がお金欲しさに売ってくれたのだ。
店主は、『この生き物(モグワイ)を飼うのは容易ではない。光に弱く、特に太陽の光を浴びると死んでしまう。又、絶対に水を与えてはいけない。口からでもダメだし、身体に触れさせてもダメだ。そしてコレが一番大事な事で、いくらお腹がすいたと泣いても真夜中過ぎには食べ物を与えてはいけない。この3項目を守らなければいけないからだ。』と教えてくれていた。
発明家の息子ビリーは心優しい青年で、新製品という意味のギズモと名付けられたモグワイを可愛がるが、遊びに来た近所の少年がうっかりギズモに花瓶の水をかけてしまい、水のかかったギズモの背中からは数個の毛玉が飛び出て、アッという間に新しいギズモになった。クローンギズモは、本体とは少し雰囲気が違っていて悪戯が過ぎる様だった。
夜中になっても食べ物を欲しがるクローンギズモに、時計が12時を回っていないことを確かめてお菓子を与えたビリーだったが、次の日、クローン達は不気味な“さなぎ”になっていた。
クローンギズモの“さなぎ”は、79年の「エイリアン」を彷彿とさせて気味が悪い。変態後の姿(=グレムリン)をいっぺんに見せないところは「ジョーズ(1975)」のようだった。グレムリンと最初に戦うビリーのお母さんの奮闘ぶりは、「わらの犬(1971)」のダスティン・ホフマンを思い出しましたな。
(そういえば、ビリーのお母さんが台所でクリスマスの料理を作っている横の、小さなTVで流れていたのは、先頃観た「素晴らしき哉、人生!」だった。この映画はスピルバーグも大好きなんだそうだ。)
グレムリンは、ある方法で大量増殖し、街に繰り出してやりたい放題に暴れ回る。車も運転すれば、拳銃も撃つ。雪景色で浮かれ気分だった住民たちには、恐怖のクリスマスがやってくるのだが・・・。
グレムリンは何かの象徴のような気がするんだが、何なんでしょうな。
最初は、“科学技術”とか“人間の欲望”のようでもあるし、最後は単純に“子供”のようでもある。子供の育て方を間違うと、とんでもないモノになりますよと・・・。
しかし、あんなわけも分からない動物を買ってくるオヤジもオヤジなら、普通に受け取る息子も変なヤツだ。一応、息子の方は学校の先生に、調べてもらおうとはしますがね。
想像上の生き物グレムリンは、ジョーズのブルースと同じく人形のようですな。ラストシーンの街を俯瞰で撮ったシーンはCGのようでした。
小学校高学年以上が対象でしょうが、お母さんがグレムリンをやっつけるシーンは結構残虐です。息子は、まあまあ面白かったと言ってました。続編「グレムリン2/新・種・誕・生(1990)」は、コメディ色が強いらしいです。
ビリーの彼女役をやってたフィービー・ケイツ。あんなに可愛かった彼女も今年42歳。89年に結婚した16年上のケヴィン・クラインとの間には二人の子供がいるらしい。
夏休み中の息子が暇を持て余しているので、レンタル店に誘い出し、新しいジャンルに挑戦させようと借りてきた。この夏休みに見せたのは、「シャーク・テイル」と「カンフー・ハッスル」に次いで3本目だ。
*
20年前のスピルバーグ製作のSF。
監督は前年の「トワイライトゾーン」でもスピルバーグと組んだジョー・ダンテ。狼人間を扱った「ハウリング(1981)」で話題になった人らしく、「トワイライト・・・」でもホラー色が強い(と私は思う)第3話を作った。超能力を持った怖い子供が主役の話だった。
「グレムリン」も、元は可愛いのに変身すると怖いという想像上の生き物が主役の話。
田舎町の発明家がチャイナタウンの骨董屋で可愛い生き物を見つけ、地元の銀行に勤める息子へのクリスマスプレゼントにと買い求める。骨董屋の中国人店主は売り物ではないと断ったのだが、孫らしき子供がお金欲しさに売ってくれたのだ。
店主は、『この生き物(モグワイ)を飼うのは容易ではない。光に弱く、特に太陽の光を浴びると死んでしまう。又、絶対に水を与えてはいけない。口からでもダメだし、身体に触れさせてもダメだ。そしてコレが一番大事な事で、いくらお腹がすいたと泣いても真夜中過ぎには食べ物を与えてはいけない。この3項目を守らなければいけないからだ。』と教えてくれていた。
発明家の息子ビリーは心優しい青年で、新製品という意味のギズモと名付けられたモグワイを可愛がるが、遊びに来た近所の少年がうっかりギズモに花瓶の水をかけてしまい、水のかかったギズモの背中からは数個の毛玉が飛び出て、アッという間に新しいギズモになった。クローンギズモは、本体とは少し雰囲気が違っていて悪戯が過ぎる様だった。
夜中になっても食べ物を欲しがるクローンギズモに、時計が12時を回っていないことを確かめてお菓子を与えたビリーだったが、次の日、クローン達は不気味な“さなぎ”になっていた。
クローンギズモの“さなぎ”は、79年の「エイリアン」を彷彿とさせて気味が悪い。変態後の姿(=グレムリン)をいっぺんに見せないところは「ジョーズ(1975)」のようだった。グレムリンと最初に戦うビリーのお母さんの奮闘ぶりは、「わらの犬(1971)」のダスティン・ホフマンを思い出しましたな。
(そういえば、ビリーのお母さんが台所でクリスマスの料理を作っている横の、小さなTVで流れていたのは、先頃観た「素晴らしき哉、人生!」だった。この映画はスピルバーグも大好きなんだそうだ。)
グレムリンは、ある方法で大量増殖し、街に繰り出してやりたい放題に暴れ回る。車も運転すれば、拳銃も撃つ。雪景色で浮かれ気分だった住民たちには、恐怖のクリスマスがやってくるのだが・・・。
*
グレムリンは何かの象徴のような気がするんだが、何なんでしょうな。
最初は、“科学技術”とか“人間の欲望”のようでもあるし、最後は単純に“子供”のようでもある。子供の育て方を間違うと、とんでもないモノになりますよと・・・。
しかし、あんなわけも分からない動物を買ってくるオヤジもオヤジなら、普通に受け取る息子も変なヤツだ。一応、息子の方は学校の先生に、調べてもらおうとはしますがね。
想像上の生き物グレムリンは、ジョーズのブルースと同じく人形のようですな。ラストシーンの街を俯瞰で撮ったシーンはCGのようでした。
小学校高学年以上が対象でしょうが、お母さんがグレムリンをやっつけるシーンは結構残虐です。息子は、まあまあ面白かったと言ってました。続編「グレムリン2/新・種・誕・生(1990)」は、コメディ色が強いらしいです。
ビリーの彼女役をやってたフィービー・ケイツ。あんなに可愛かった彼女も今年42歳。89年に結婚した16年上のケヴィン・クラインとの間には二人の子供がいるらしい。
・お薦め度【★★★=一度は見ましょう】
「ET」が着ぐるみを着るか、毛皮をまとうとギズモになるような気が・・顔の基本的な構造が似てませんか?
それにしても、フィービー・ケイツ、ケヴィン・クラインの奥様だったなんて知りませなんだ。
「E.T」似っていうのは当時も話題になったような・・・、よく覚えてないけど。
もう16年続いているんですよね。
顔は太りそうな感じなんだけど、大丈夫かいな・・・。
私、子供の頃に劇場でみたんですーグレムリン。
その後も何度かテレビで見たんですが、ストーリーで
曖昧にしか覚えてないトコがあったらしく、
十瑠さんの記事で気づきました(^^;)
TBさせていただきましたので、ヨロシクお願いします。
イイですか!?お願いしま~す!
「グーニーズ」も面白かったですよね。息子にコレを見せるとき、「グーニーズ」も候補に挙げてたんですが、彼がこちらを選択しました。
リンクは大歓迎です。こちらこそ、宜しくお願いします。