テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。そして日々の雑感も。

沈黙の戦艦

2005-03-07 | アクション・スポーツ
(1992/アンドリュー・デイヴィス監督/スティーヴン・セガール、トミー・リー・ジョーンズ、ゲイリー・ビューシイ、エリカ・エレニアック、パトリック・オニール)


 前回の「ダイ・ハード」と同じ様なシチュエーションの映画ということで思い出したのがコレ。スティーヴン・セガールの製作(共同)で、彼の強さを見せつける一連の作品群のひとつだが、閉ざされた空間の中で、多勢に無勢の孤軍奮闘ぶりが“ダイ・ハード”に似ていて、しかも敵役のトミー・リー・ジョーンズのあくの強さもアクセントとなって面白い映画でした。

 監督はアンドリュー・デイヴィス。この後にT・L・ジョーンズを使って作った「逃亡者(1993)」も、まあまあ面白かった。デイヴィス監督もヤ・デ・ポンと同じくカメラマン出身の演出家らしいです。

 セガール主演の“沈黙シリーズはこの後7作程作られているようですが、今作品と同じ元CIAのケイシー・ラインバックが出てくるのは「沈黙シリーズ第3弾/暴走特急(1995)」だけで、ハッキリ申しまして、ラインバック以外の“沈黙”ものはセガールファンにしか受けないと思います。私も一部しか見てないですが。

 戦艦ミズーリが武装テロ集団にシー・ジャックされ、マクレーンと同じくたまたま難を逃れた、元CIAの強者で今は戦艦のコックをしているというラインバックが、テロリスト達をカッコいい空手と、爆弾操作、ハイテク技術を使ってやっつけるというお話。強すぎるという感もありますが、娯楽映画ですから負けときましょう。空手もケンカ空手で、噛みついたり、肉を引き千切ったりする。クールなセガールがやると格好いいが、割と強烈でした。

 船員の慰問にきたロック歌手というのが、実は軍内部の人間と繋がったテロリスト(これも元CIAのようです)で、更にこやつらが政治を匂わせながら、ホントは核兵器を東側に売ろうとしている金の亡者だったというのは、アイデアとしてはダイ・ハードと同じでしたな。
 この慰問団に付いてきたピン・アップ・ガールがこの映画唯一のお色気場面を引き受ける。若い軍人との絡みもあるが、ほんのおつまみ程度なので気にならずにすみました。

 最後は解放された船員達と力を合わせて、逃げる悪者に大砲をドカンと撃つ。痛快でした。

 先に紹介したお色気美女(E・エレニアック)は、<あの「E.T」でエリオット少年に無理矢理キスされてた少女>との事です。ウーン、覚えてないなあ。

・お薦め度【★★★★=友達にも薦めて、アクションファンなら】 テアトル十瑠

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4 コメント

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こんにちは。 (もり。)
2005-03-08 10:15:06
スティーヴン・セガールって、独特な位置にいる俳優さんですよね……髪をバラした映画ってあるのだろうか……?他に媚びないというか……自分のやりたい事しかやってないというか……沈黙のナンタラシリーズって寅さんみたいです。奥さんが日本人だっけ…?…ウロおぼえ。
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×2らしいです (十瑠)
2005-03-08 12:04:03
こんにちは。

最初の奥さんが日本人で、その時の子供が藤谷文子。弟もいるらしいです。藤谷文子は、何年か前に“三井のリハウス”のCMに出てたけど、最近見ないなあ・・・。

まだまだ、体力あると思うけど、これから何処へいくんでしょうねえ。
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TBさせていただきました (ちーず)
2005-04-08 23:22:04
はじめまして!



 もはやセガールの作品はどれを観て、どれを観てないんだかよく分からなくなっていますが、案外悪役とかやったら、自信満々×無敵で相当怖いボスキャラになりそうですね。

 
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Unknown (映画のせかいマスター)
2005-05-31 07:59:36
早速のTBありがとうございました。出張ボケでブログを書いてたのが遠い昔のような気がしています^^;

この記事、記事もいいですが、コメント欄が面白かったです。ではでは!
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