孫がお祝いにやって来た。五城目のコージーコーナーからショートケーキを持ってきた。いちごに真っ赤なソースを掛けたイチゴショートが孫の狙い目。
ま、それはいいとして。オレの部屋から駅に電車が入るのが見える。それにこの駅は貨物列車の時間調整にも使われる。12時30分丁度に出発する機関車のレッドサンダーが見えている。動き出した。孫は「出発進行!」と言っているつもりだが、しばらく分からなかった。なぜなら「しゅっぱ ちんこー」と聞こえるからだ。
鉄琴の棒であちこち叩いて、「トントントン」とやっている。「一緒にやって~」と言うが、意味が分からない。
帰った後に気が付いた。ははあ~ん。「修理」って言ったんだ。な~るほど。
体力的には、さほどのことは無い。抱っこして、腰に来ないように気を付けるだけだ。
だが頭が疲れる。帰るとホッとしているのが、体でなく頭だ。
孫と遊んでやっているのでなく。オレが鍛えてもらっているのだ。
それに気が付いた。
ありがとうよ。オレがボケないように、こうして時々様子を見に来てくれ。
老体にむち打ち、頑張るから。