オーディオネタなので、興味のない方はスルーして下さい。物への執着を断ち切ることは、オーディオ分野でも同様だ。思い切ってシステムの簡素化、小型化を断行した。これまでは「38センチユニット」を使ったJBL4333AWX、これをマッキントッシュを中心とした2ウェイマルチアンプ駆動で鳴らしていた。大型スピーカーを大きな音量で鳴らすのは田舎暮らしの特権であり、もはや家庭内ジャズ喫茶状態で聴いていた。僕はJBLのスタジオモニターが好きで、機種を変えつつ30年以上愛用してきた。その愛しのJBL38センチウーハーも経年劣化でボロボロになってしまった。ウーハーエッジは消耗品みたいなものなので、当然ながら修理が可能である。マッキントッシュに至っては、そもそも故障すらしていない。でもこれは一つのチャンスでもあると捉え、思い切ってシステム変更に踏み切った。というのもスピーカーは一本70kg近く、パワーアンプは40kg近くというヘビー級であり、一人で扱うことに限界を感じていた。挙動が怪しいトーレンスのプレーヤーも併せて処分した。
新システムは断然シンプルになった。まだ試行中なので暫定的に可動できるラックに入れている。トライオードの真空管プリメインアンプ、20cm同軸ユニット(409-8E)を使った自作バックロードホーンのスピーカー。これは中古で2万8千円で買った。ラックスマンのフォノイコライザーはムック本付属のもの(19800円)であり、ムック本の情報に基づき、内部基盤のオペアンプを高品質なものに付け替えたので相当いけていている。レコードプレーヤーはサブ機のデノンDP3000が昇格、カートリッジはDL103を現役復帰させた。リンのCD,ネットワークオーディオプレーヤーに変更はない。うん、これで十分であり、むしろこの方が良い状況も多い。でも正直38センチスピーカーの圧倒的なリアリティには遠く及ばない。あれと同じものを求めることは不可能だ。それでも20センチユニットでも音象は想像以上に大きく、特にボーカルなどはむしろ前システムよりも良く聴こえたりもする。ロック系もこちらの方が良い。反対にソースによってはAMラジオみたいな音で、ガッカリすることもある。まだまだセッティング中、これから煮詰めていきたい。そして必要以上にオーディオに拘ることはなく、今まで以上に純粋に音楽を聴いていきたい。
追伸:スピーカーユニットは409-8Eで、アルテックが長らく販売していたものだ。僕が入手したのは「エレクトロボイス」がライセンス生産で復刻したものである。まあJBLの従弟みたいなものだ。現代用途のハイファイ設計ではないけど、人の声の表現などは素晴らしい。これをバックロードホーンの箱に入れてある。バックロードホーンの箱の詳細や効果はまだ分からない(バックロードホーンを利かすには箱が小さい気もしている)。キャビネットは単なる合板なので、恥ずかしながら素人ペイントで仕上げた。いまは鳴らし込みの時期で、インシュレーターの設置などを試行錯誤しており、段々と馴染んできた。個人的な備忘録として機器を表記しておく。
<Before>
〇スピーカー JBL4333AWX
下段、左から
〇マランツパワーアンプ SM6100 SA ver.2 =売却
〇マランツ DACヘッドホンアンプ HD-DAC1=温存
〇メジャグランフォノイコライザー a22N=保存
〇JBLチャンネルデバイダー 5234
〇Linn Majik DS (ネットワークオーディオプレーヤー)=温存
〇Linn Majik CD(CDプレーヤー)=温存
〇マッキントッシュC32(プリアンプ)=売却
〇マッキントッシュMC7270(パワーアンプ)=売却
(写真外)
〇トーレンスTD521+SME3012R (レコードプレーヤー)=売却
〇DENON DP3000+FR54 (レコードプレーヤー)=温存
〇DENON DP1200(レコードプレーヤー)=売却
その他、カートリッジ、昇圧トランス等は省略
<After>
〇スピーカー 自作バックロードホーン(EV409-8E)
下段、左から
〇DENON DP3000+FR54 (レコードプレーヤー)=温存
〇Nobsound プリアンプ(増設機器使用時のみ使う)=新規
〇DENON MC昇圧トランス=温存
〇マランツ DACヘッドホンアンプ HD-DAC1=温存
〇ラックスマンフォノイコライザー LXV-OT10 =新規
〇トライオード プリメインアンプTRV-88SE=新規
〇Linn Majik DS (ネットワークオーディオプレーヤー)=温存
〇Linn Majik CD(CDプレーヤー)=温存