No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

MC7270メーター電球交換は簡単に交換できる!

2017-02-03 | オーディオ
マッキントッシュのパワーアンプをお使いの諸兄は、「もしブルーライトのメーター電球が切れたらどうしよう」と常に心配していると思う。まず交換の工賃が3万円以上するという話だし、仮にその金額を了承したとしても、どうやってアンプを送ったらよいのか途方に暮れる。僕のMC7270はカタログスペックで37.2kgである。これが女の子の体重であれば軽いと思うし、御姫様抱っこも楽々かもしれない。でもパワーアンプの凝縮された冷たい重さは尋常ではない。丹田に力を込めて気合を入れて持ち上げないと腰を悪くすること間違いない。何とか一人で扱う限界値だと思う。

さて、先日某オークションを見ていると、MC7270用のムギ球が8ケセット(片側4ケ)で1万円で出品されていた。交換もして貰えるそうだが、工賃がかかるので、自分でやれば1万円で済むということだ。そんなに作業は難しくないとある。販売している電球は単なる豆電球のようなもので、ブルーライトは電球ではなくガラスで表現されているようだ。ここで僕は根源的な疑問にぶつかる。「異常に高くないか??」。単なる豆電球が8ケで一万円。1ケあたり1250円もするではないか。ここから暫く地道にネットで検索を続けると、次のことが分かった。

1)電球は、6V3Wの定型もので、ハンダ等の必要のない差込タイプである。
2)主には、バイクや車のメータ照明用のライトとして使われ、現行品である。
3)販売金額は1ケあたり200円程度であり、10ケ入りのパックで1000円で売っているものもある。
4)オリジナルのGEのNOS(新古)品でも1ケ250円程度で入手できる。

そして試しに僕は、小糸製作所製の10ケ入りパックを1000円で買ってみた。問題の入れ替え作業は至って簡単である。そもそもメンテナンス用にメーター背後の部分のカバーがネジ4本だけで外れるようになっている。開けるとメーター部分は密閉されているが、上の部分の基盤に電球が刺さっているので、それを外せばよい。当初、僕は外し方が分からなかった。プラスティックのピンのようなもので留められいて困惑した。そこをドライバで抉ってみたりしたがうまくいかない。とうとうフロントガラスも外してみたが、無関係のようだ。やけになって基盤をグイっと引っ張ると、ぱかっと外れた。
何のことはない、ただ基盤を真上に「エイッ」と引っ張ればよいのであった。あとは電球を入れ替えて差し込むだけ。箱型のアンプの筐体を開けるよりも遥かに簡単である。これでやり方は分かった。もう電球切れに悩むことはないのである。数年に渡り、切れたらどうしようと悩んだことが馬鹿らしい。ちなみにMC7300以降は箱型なので、どうなっているのか分からない。多分、筐体さえ開ければ後は似たようなものだとは想像している。ちなみに秋田県内の某業者に以前相談したときは、「県内では交換できない。特殊作業なので、東京か大阪か九州、数社しか出来るところはない。私は顔が広いので、特別価格でやる。5万円(送料別)でよい」だった。阿保くさいのでやめたが、酷い話だった。MC7270をご使用の方は、ブルーライトの弾切れにはもう悩む必要はありませんよ。


ちなみに電球は片方4ケづつで、両方とも3ケしか点いていなかった。すべての電球を交換し、ついでにメーターガラスの表面を綺麗に葺いたので、若さを取り戻したかのような明るさになった。そんなの知ってるよという方は無視して頂くこととして、超簡単に手順を示す。くれぐれも作業は自己責任で。



<まずは赤丸の部分の左右のネジを4本抜く。通常のプラスドライバーで良い>





<そうするとカバーが上方向にスポッと抜ける>




<赤丸の基盤部分がライトの差し込み口だ。えいっと真上に抜こう>





<あとは電球を差し替えて、元に戻すだけ。所用時間30分もあれば余裕>



<6V3Wのイカ球>






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Thomann S100 は究極のアンプなのか

2016-05-21 | オーディオ
<プ○ケーブルとは>
プ○ケーブル(○に何か字が入ります)という音響機器会社がある。所謂PA関係の機器を販売する会社であり、既存の権威主義のオーディオ業界に真正面から喧嘩を売り、販売数を伸ばしている。この会社の特徴は、ライブやイベント、あるいは楽器用の機器、これらをプロ機器と称して、その中には安価なのに高級オーディオを遥かに凌駕するものがあると紹介していることである。例えば、クラウンD45というプロ機器パワーアンプは、当時の実売金額で7~8万円程度であり、それは数百万円の高級オーディオアンプをも凌駕すると宣伝し、かなりのヒットとなった。実際に、このアンプの音に衝撃を受けて、それまで持っていた100万円を優に超えるパワーアンプを処分した人も多いという。


<その真偽>
一方で、プ○ケーブルはその宣伝手法と相まって「まるで新興宗教」のようであると批判も受けている。「至高のアンプ」とか「電源タップの最終回答」とか、「JAROにいうじゃろ」と言いたくもなる宣伝文句を駆使し、高級オーディオ=悪、プロ機器=善という、善悪二元論に持ち込み、ユーザーの考え方自体をコントロールしようとしているように見える。しかも、「最強のアンプ」と謳っていた製品が生産中止になると、一転「最強のアンプ」を2ランク上回る「至高のアンプ」が現れたりするなど、彼らの善は彼らの販売事情と見事にシンクロしている。つまり大人の事情に基づいた「善」なのである。

それでも、この会社がいうことには理に適った部分があることは認めなくてはならない。例えばハイエンドオーディオの世界では、機器の電源ケーブルが交換式なのは当たり前で、そのケーブルに10万円以上するものがあり、なかには60万円もする商品が存在する。恐ろしいことに、実際にそれを使っている人もいる。プ○ケーブルは、「それは異常なことです」と言い切る。何故たかが電源ケーブルがハイエンド一眼レフやバイクが買える値段なのかと。そして、それより遥かに高性能の製品を8000円位で紹介しているのである。オーディオは自己満足の趣味なので、それぞれの考え方があってよい。プ○ケーブルにすべてを委ねる気はないが、安くて良いものが入手できるのであれば、歓迎する。僕は、主に接続ケーブルなどをこの会社から買っていた。5000円程度のベルデン製ケーブルを使用したもので、これが数万円のケーブルより遥かに良い。スピーカーケーブルも以前は、ホースみたいに太いメーター5000円もするものも使ったが、今はプロケーブルからメーター数百円のものを買っている。ホームセンターの廉価ケーブル並みの値段で、PA機器用の良質なケーブルが入手できるのだ。


<そしてとうとうThomannを購入>
実はプ○ケーブルが、「チャンネルデバイダー」の最終回答と謳う製品を購入したことがある。ベリンガーのCX2310という機種で、権利の関係で同社では取り扱いをしなくなったので、別の販売店から買った。価格からすれば優秀な製品かと思ったが、僕のアンプはバランス伝送に対応していないので、変換ケーブルをかました。しかもそれを粗悪なケーブルで代用したので、残留ノイズが酷く、結局は別のものに買い替えた。キチンとバランスケーブルを使える環境であれば、もっと良い音は出たかもしれない。
(※もう一つ、パワーアンプのボリュームは最大に固定し、プリアンプ側のボリュームをかなり絞って使っていたこともある。正しくはパワー側を絞り、プリ側はより最大に近い位置で使うことらしい)

そんななか、予てからの懸案である夏場の真空管アンプの代替機として、今同社が一押しの「究極のアンプ」であるThomann S100Mk2を入手した。新品でも2万8千円程度、僕はオークションで1万8千円で入手した(少し出力の小さいS75は新品で2万4千程度である)。まあ僕も大人だから商業世界でいう「究極」の意味と程度は大凡理解しているので、過度な期待は抱かず出てくる音を迎えいれる用意をした。

な、な、な、なんだこれは!!!!
す、す、す、すごい!!!!!

弾むような音、部屋中を包み込む立体感。格が違う。2CHマルチアンプ(JBL4333AWX)の中高域用に使ったわけだが、別物の音である。もっともこれまで試したのは、ムジカの30万円位のパワーアンプ(実際は4万円で買った)、テクニクスの古いパワーアンプ、ラックスマンA3700(KT88プッシュブル)、ダイナコマーク3(6550のGE管)なので、とてもハイエンドとは言えない面子だけど。自己評価でいえば、ラックスマンとダイナコからは2ランクほど違いがあり、ムジカからいえば5ランクの違いがある、最早意味不明の領域である。低域用にはマッキントッシュのパワーアンプMC7270を用いている。当初Thomannは、MC7270に釣り合わないと心配したが、釣り合わないのはMC7270の方ではないかとさえ思える。聴きこむうちに、CDや比較的新しい音源ではその差は圧倒的であり、音が凝縮された古いレコード等(とくに楽器の音色)では真空管アンプの良さも際立つことが分かり、少しだけ安心した。それにしても、これが新品で3万以下。今の時代、50万円出しても、これと同等のアンプは手に入らないだろう。一気に洗脳されて、それまでのオーディオ機器を全て入れ替える人がいることも理解できる。僕も正直、音だけを考えるのであれば、THOMANNのアンプが2台あればそれで良いように思う。これ絶対オススメです。余程思い入れや憧れがない限り、このアンプを凌駕する機器は簡単には見つけらないと思う。


<Thomann S100 Mk2 に欠点はないのか>
では、このThomannに欠点はないのか、ここに触れなければフェアではない。僕はこのアンプの欠点は一言でいえば「色気」だと思う。決して無味乾燥なアンプという意味ではない。大きく分けると次の2点である。

1)見た目の色気
これはプロ機器なので仕方がない。実用を極めた機器は美しいこともあるが、この機器はラックマウント対応のPA機器そのものであり、共産主義時代の東ドイツのオバさん事務員みたいな無愛想さである。間違っても、撫でさすったり、スイッチをカチカチ動かしてニヤニヤできる製品ではない。オーディオは、「このアンプで聴いているんだ」という想いが、音を脳内でアップサンプリングする世界である。物理的特性より脳内変換で3割増しで良い音になる。そういう要素は、このアンプには皆無である。逆に無駄な部分にコストを掛けることを好まない人には良いアンプである。

2)音の色気
色気がないのではなく、究極にフラットなのである。例えばビル・エヴァンストリオのモントルーでのライブ盤を聴いたところ、エディ・ゴメスのベースが超色っぽいのである。鼻血が出て倒れそうなるくらいだった。でもこれは、元々そういう音が収録されていて、ある意味これまでの装置ではそこがスポイルされていたのだと思う。逆に、これまで装置が化粧していてくれていた音もスッピンになるので、ビロードが剥げたようになることもある。だから音源による差異が激しくて疲れるのは事実である。我が家の音の傾向を支配しているマッキントッシュのプリアンプC32を交換すれば、更に本来の音に近づくと思う。それは決して薔薇色の道とは限らない。


追伸:しばらくの期間、ランニングテストを行い、現在は真夏まで待機してもらうこととし、真空管アンプ(ダイナコ・マーク3)を復帰させた。冷静に評価すれば、各々に各々の良さがある、ということになると思う。意外だったのは、女性ボーカルなんかは真空管アンプの方が良いと思い込んでいたが、Thomannのリアリティは異状である。もしかすると、38センチウーハーの方をThomannで駆動し、中高域をMC7270で駆動しても面白いかもしれない。間違いなくいえるのは、血迷って買ってしまったム○カの希望小売価格30万オーバー(最近更に値上げした)のパワーアンプとは比べ物にならない。もうこれだけは断言する。マークレビンソンとかクレルとか、その人なりの思い入れのあるアンプを上回るかどうかは、ケースバイケースである。
何しろ、オーディオの音は万人に同じように聴こえるわけではない。その人の脳内のバッファアンプが機能するのだから。



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古き良きモノ

2016-03-15 | オーディオ





我が家のオーディオ機器が、どんどん古い時代の製品になっていく。もともと、GEの1950年代初めのモノラルカートリッジ、通称「バリレラ」を使用していた(1枚目)。2CHマルチアンプの高域用に採用した真空管アンプ、DYNACO Mk3も1950年台の発売である(2枚目)。ちなみにDYNACOの真空管にはGE製を使っている。そして今回、バリレラ専用を謳う真空管式モノラルフォノイコライザーUPC-003Cを導入した。これもGE製で、3枚目の写真のものだ。1万8千円ほどで入手することができた。この価格(安さ)、この古さ、この小ささ、このシンプルさ。なのに出てくる音は凄いのである。ブルーノートのモノラル版なんかを掛けると、昨今のオーディオ業界が求める音とは世界観の違う音が出てくる。

最近は、猫も杓子もハイレゾと叫ぶオーディオ界。僕には何かが間違っているとしか思えない。誤解を与えないようハッキリさせると、ハイレゾ自体を否定するわけではない。ハイレゾ=良い音、それ以外=悪い音、という洗脳作戦が気に入らないのである。ハイレゾとはデータ形式のフォーマットの通称で、良い音かどうかは本来は別問題なのである。それなのに周辺機器まで「ハイレゾ」対応が宣伝文句。ハイレゾ対応って、一体何がどう対応しているのか。一昔前の「ファジー回路」とか「抗菌処理」と似た匂いがする。公正取引委員会が調べれば、「根拠なし」という結論が出るかもしれない。
いずれにせよ、1950年台の装置を使って聴くモノラルレコードには、ハイレゾでは不可能な色濃い音が再生されるのである。




EOS 6D / EF24-105 F4L IS

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迷走

2016-03-07 | オーディオ








ここ一ヶ月で目まぐるしく変わり続けた僕のオーディオ環境。LUXKIT A3700(KT88)は、とても良い音だった。低域にはMcintosh MC7270を使っているので、中高域のホーンを担当してもらい、本当にスピーカー自体が変わったような錯覚を覚えた。ジャズはもちろん、これだったらクラシック音楽だっていける。本当に良い音はニュートラルなんだって気付かされた。ニュートラル・・・。もちろんJBLとMcintoshが絡んでいるのだから、濃い音は当たり前ということを前提にしてはいる。でも、そのニュートラルで良い音は、何となく落ち着かない音でもあった。そして今週末、またも山形のオーディオショップまで往復し、A3700を返品し、追い金を払って「Dynaco Mk3」を入手した。KT88互換の6550真空管を使ったモノラルパワーアンプ2台である。もう馬鹿として言いようがない。でも、これ、これ、これである。音は正直ラックスの方がはるかに綺麗だけど、このアンプからは観念としてのジャズ喫茶の音がする。高音質であれば良い、そうとうも言い切れないからオーディオ道楽はタチが悪いのだ。もう体力の限界なので、これで手打ちとする(本当はA3700に未練がある)。いやでも、なんであんなにA3700の音が良かったのか、謎ではある。


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真空管KT88の夢

2016-03-03 | オーディオ
ただでさえ色々な問題があり忙しいのに、更に混迷の度を深めさせていたオーディオ問題。色々と遠回りもしたし、不愉快な思いもしたし、全てが完成した訳でもない。でも何とか道は見えてきた。結局、KT88という真空管を使ったラックスの古いアンプを導入した。こういう組み合わせが良いのかどうかは分からない。ただ岐阜県メーカーのアンプ(希望小売価格30万円)をラックスの真空管アンプに入れ替えると、眼の前の霧がパッと晴れ渡った。更にJBLのチャンネルデバイダーを格安で入手することができた。まさにスピーカーの目が覚めたような音。これぞ雲泥の差。この差は製品の差だけでなく、相性とか用途の問題でもある。苦労の後だけに、KT88(真空管の名前)の淡い光を眺めてから寝ると、良い夢が見れそうだ。そしてそろそろ、オーディオ感傷から音楽鑑賞に戻り、写真生活を取り戻すことができそうだ。

※写っていませんが、メインソースはレコードです。


EOS 6D / EF24-105 F4L IS

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案ずるよりマルチが易し

2016-02-15 | オーディオ
私事で色々あり、写真を撮ることができない日が続いていた。少しだけ落ち着いたものの、写真のストックがない(まあ、ないことはないんだけど、直近のものがないということ)ので、非写真ネタでお茶を濁す。今年になって挑戦しているオーディオのマルチアンプ駆動は、一応形になった。3ウェイスピーカーを2chマルチアンプで駆動するのだから、簡易マルチアンプに過ぎないかもしれないが、音は決まってきた。写真の組み合わせに、スピーカーはJBL4333AWX、ターンテーブル2台とCDプレイヤー1台を運用している。アンプ関係は以下の通りである。

◯プリアンプ=Mcintosh C32
◯パワーアンプ1(LOW)=Mcintosh MC7270
◯パワーアンプ2(HIGH)=Musica Raicho2

ムジカのアンプは、正直・・・だけど、270WのMC7270に対し70W前後のアンプを高域用に用いるとバランスが良いようだ。将来的には、高域用のアンプを真空管アンプに変えたいと思う(ムジカも真空管ハイブリッドだけど)。音の方は、とにかく低域が太く締まり、大迫力である。ジャズを聴くには最高である。マルチは泥沼と言われる割に、お金を掛けずに最低限のレベルには到達できたと思う。まずはやってみないと、改めて思った次第だ。マルチアンプをしようかどうか悩む諸兄は、手始めにベリンガーのチャンネルデバイダー(実売9000円弱)を利用して、安上がりに挑戦することを勧める。ダメなら戻れば良い。不要になったチャンネルデバイダーも3千~4千円程度でオークションで売却できるはずだ。勉強料としても決して高くない。でも、言われるより簡単に運用できる可能性も強い。その後、ゆっくりと発展を考えれば良い。僕のシステムは仮完成したが、今は時間が取れないので、ゆっくりと発展させたい。
そして、もう二度と内臓ネットワークを使用した駆動に戻ることはないだろう。



EOS6D / EF24-105mm F4L IS

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ここにも沼がある

2016-01-28 | オーディオ
レンズ沼という恐ろしい沼にハマらないよう日々気をつけているのだが、オーディオにも沼があり、ふと気づくとハマりそうになっている自分がいる。何を思ったか、突然スピーカーのマルチアンプ駆動を始めてしまったのである。激安なのに高級機を凌ぐ性能と評判のベリンガーのチャンネルデバイダー。ネットショップで見ていたら、ほぼ一万円で送料無料なんだ、なんて感動してしまい、うっかりクリックしてしまったのだ。これって沼への入場券では?と気づき、キャンセルしようとしたが時すでに遅し。1時間後には商品発送連絡がきて、次の日にはもう現物が到着している始末。ここは秋田県ですよ。速すぎないですか。

マルチアンプ駆動とは、スピーカーのユニットごとにパワーアンプを複数用いて、アンプの負担を軽減しスピーカーの駆動力を上げる方式である。結果、音の純度が高まり、スピーカー本来の性能が発揮されるという理屈である。普通のスピーカーにも2WAYとか3WAYのユニットがあるが、スピーカーコードをつなげるだけで、あとは自動的に再生域が分配されているのだ。マルチアンプ駆動では、この分配を外付けのチャンネルデバイダーという機器で行うため、周波数の設定とか、ゲインの調整とか、端子の設定とか、いろいろ面倒なのである。ばっちり決まれば、およそ別物のスピーカーになったような素晴らしい音が聴こえる反面、弄っても弄ってもうまくいかず、結局は元のままの方が良かったというケースも多いという。原因をアンプの相性と決めつけ、アンプを何台も買い替える人もいる。最後には自分の基準を失ってしまい、良い音とは何かという形而上学的な疑問と格闘し、音の流浪の旅に彷徨う輩すらいるという。そして、あらゆる釣りを経験した釣り人が最後にはシンプルな「へら鮒釣り」に回帰するように、マルチアンプ原理主義者は、フルレンジ一発スピーカーに戻るまで、音の苦悩から解放されることはないという。。。。。。。。これは安物のチャンネルデバイダーでとどめ、沼の岸辺から離れないことが賢明だと思う。

ちなみに僕のスピーカーは、JBLの4333AWXというタイプで、元々内臓ネットワークをオフ(外部)にして2WAYマルチアンプ駆動を行うことができるようになっている。プリアンプはマッキントッシュのC32、パワーアンプが同じくマッキントッシュのMC7270のセパレートで運用していた。ここにパワーアンプを一つ追加して、中高域部(ホーン)を担当させる。MC7270は中低音(38cmウーハー)を担当することになる。手持ちの追加アンプがないので、リサイクルショップで古いテクニクスのアンプ(6千円!)を取り敢えず購入して、設定に奮闘している。大まかな設定はできたので、中高音部を担当のアンプを新たに探して本採用しようと物色中である。

やる気のない写真が続いているのは上記の理由で、諸兄のブログを拝見することすらできず申し訳ない。


EOS 6D / EF40mm F2.8 STM

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Mcintosh C32の紹介~機能編

2014-01-24 | オーディオ
今回は写真とは関係ないオーディオ記事で。どうも「C32」を検索して、このブログを見てくれる人が結構いるらしい。C32とは、マッキントッシュのプリアンプ(コントロールアンプ)のことである。確かにC32に関する情報はネット上にそう多くない。残念ながら、C29やC34、あるいはC40との違いみたいなものは僕にも分からない。だが、C32の機能については、もう少し詳しい情報が書けると思う。

C32は取扱もシビアでなく、修理等も比較的容易である。初めてのセパレートアンプということでも、十分使いこなせるうえに、一生使っても飽きさせない奥深さもある。以下に簡単に特徴を記す。

参考:以前の記事はコチラをクリック→→→「プリアンプ考察 Mcintosh C-32」


【外観】
スイッチを入れると、ガラスパネルの文字部がグリーンに点灯する。ただし、アンプ名のところは点灯しない仕様だ。また、入力セレクター部分も、該当箇所が赤く点灯しない(C34等は、ここが赤く点灯する)。僕のものは、ウッドケースに入っているが、ウッドケース入りだとアンプ上部にある、モニタ出力調整はできない。




【入出力及びモード】
豊富である。Phonoは2系統(電源スイッチ近くのプッシュボタンで切り替え)あるので、合計7系統(うちテープ3、フォノ2)もある。TAPE3の入出力は(1本端子)は前面にもある。ヘッドフォン出力も2本あるが、これはモニターアンプと連動している。モノラルレコードも聴くアナログ派に嬉しいのはモードセレクター。およそ考えられる全てのパターンを網羅している。ステレオカートリッジの片CHが死んだときも、モノラル仕様であれば、問題なく使用できた。




【5バンドイコライザ】
これを邪道みるか、楽しいとみるか。ストイックなオーディオファンからみれば邪道かもしれないが、部屋の条件も聴く音楽も、好みの音量も人によって異なる。僕の場合、以下の通りである。
 ●30HZ=下げ、
 ●150HZ=上げ、
 ●500HZ=下げ、
 ●1500HZ=上げ、
 ●10KHZ=上げ、
30HZを下げて、150HZを上げるとベースが締まって明瞭になる。逆に30HZを上げると低域のボリュームが出るが、僕は割と大音量で聴くので低域はボリュームよりも明瞭感を求めている。同様に500HZと1500HZは、楽器やボーカルで同じことが起きる。500を下げて、1500を上げると女性ボーカルがクリアになるし、逆にすればサックスの低域が強調される。10KHZを上げると音の透明感が増幅されたり、シンバルが生々しくなる。逆にそれが耳につくときは下げることもある。まあ、5バンド位が弄るには丁度よいと思う。これが8バンドとかだと、ちょっと難しくなりそうである。大体、ある程度で基本が決まり、あとは微調整だけとなるギミックではある。




【下部スイッチ】
画像がぼやけているが、右から①電源スイッチ ②スピーカー2 ③スピーカー1 ④HFフィルター ⑤LFフィルター ⑥EQアウト ⑦録音モニタ ⑧フォノ切り替え、である。背面は省略したが、プリアウトは2系統となっている。




【その他】
右側は、左右バランスとラウドネスの2軸ツマミ。ラウドネスは非常に優秀である。左側は、EXPANDERでハム対策。マッキントッシュのパワーアンプはトランジスタなのに、巨大なトランスを搭載している。ハムとかハウリングとは無縁ではない。



【パワーアンプ】
MC7270を組み合わせている。当時の黄金コンビ。アンプ界のON砲である。ちなみに、C32にもモニターアンプと称し、小出力のパワーアンプをが搭載されている。だが、このクラスのアンプには不釣り合いで、確認用なので、大抵は長期間使用されない。結果的にガリが出たり実用には適しないことが多い。また、モニターアンプの修理は部品入手の関係で困難らしい。僕のC32もメンテをしたが、モニターアンプは部品が入手できず、接触が悪いまま。ヘッドフォン出力も殆ど効かない。モニターアンプは当てにするな、ヘッドフォンアンプは別途用意。これが鉄則だと思う。
ちなみに、僕はDENONのMDデッキをヘッドフォンアンプ代わりに使用している。1~2万円程度のヘッドフォン専用アンプと同等かと思う。



【音質】
音質評価は、人によって意見が異なると思う。ディテールを細部まで描くことを、どこまでも追求する方には向かないと思う。ディテール描写が甘いということではなく、そういうタイプではないということだ。管楽器の空気を震わす音、ベースが弾む音、ブラシの炸裂する音。そのリアルさ、音場感。(極端なことをいえば)多少歪もうと、ハムが入ろうと、ガリが出ようと、音楽がそこで鳴っているような音を求める人に向いていると言える。だから、ジャズファンに愛されるのだろう。特に、様式美と言われようと、JBLとの相性は抜群である。また、時代的にもフォノアンプの音質も素晴らしい。
一方で、このアンプのような音を嫌う人がいても、一向に不思議でもない。一切のノイズを排した、どこまでもピュアな音こそが一番という人には向いていないと思う。特にJBLとの組み合わせでいえば、清濁合わせ飲むというか、不協和音すら飲み込んで、音圧にしていくかのような迫力があるのである。ジャズファンは絶対後悔しないアンプだし、どうしてもロックの迫力がでないとお嘆きの諸兄にもお勧めである。


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プリアンプ考察 Mcintosh C-32 

2013-01-11 | オーディオ
オーディオ装置で音楽を聴くには、まずは音源を再生するプレーヤーが必要だ。CDプレーヤーとかレコードプレーヤーとかがそれに当たる。最近ではCDをリッピングしたり、ダウンロードした音源データを使い、PC等がプレーヤーになることもある。これをアンプで増幅し、スピーカーあるいはヘッドフォンで聞くことになる。iPod等は、オーディオ的にはヘッドフォンアンプ内臓型のプレーヤーなのだ。一般的には、このようなことは意識すせずとも、家電量販店で売っているミニコンポやPC、カーオーディオなどで気楽に音楽は聴くことができる。
ところが、である。どの道にも好きモノがいるもので、世の中にはこのオーディオに尋常ならざる情熱を傾ける人たちもがいる。レコードプレーヤーの針(カートリッジ)に何十万円も掛ける、何百万円もするスピーカーやアンプを使う、更には機器を繋げるコード、それどころか、機器の電源コードに何十万、何百万もかける輩がいるのだ。傍からみればバカとしていいようがないのだが、当の本人たちは至って真剣。僅かな音質改善のためにトンデモナイ投資をする。僕もオーディオファンではあるが、とてもそんな資本力がないので、ソコソコの投資でセコく楽しんでいるのだが、それでも普通の人からみれば十分マニアの領域にはいるのだろう。

そのなかで、今回のお題はアンプ。アンプといっても数千円のものから何千万円もするものまでピンきりではある。だが、ある程度のマニア層になると、アンプを「プリアンプ」と「パワーアンプ」とに分かれたセパレートタイプにしたがるものである。プリアンプは、プレイヤーの音を入力し音を整え増幅するアンプ。パワーアンプは、それをスピーカーに送り駆動するアンプ。ワザワザ分けなくても、通常の「プリメインアンプ」はその両方の機能を持っていて十分いい音もする。だが、機能を特化させ、音の純度を高めようとマニア層はセパレートを、ことのほか喜ぶ。バカじゃないの?と言うことなかれ。これ何かに似ているのではないか。ワザワザ、レンズとボディを別々に買う、カメラマニアさんたちと・・・。一体型でも十分な性能の機種もあるのに、レンズ交換式でないと納得できない。僅かな画質向上のために何十万円もするレンズを買う。ある程度の金額を超えると音質(画質)向上のコストパフォーマンスが極端に悪化し、単純な良し悪しではなく好みの問題になる点も同じだ。レコードプレーヤーとCDプレーヤーは、以前からフィルムカメラとデジタルカメラに例えられてきた。違いはオーディオアンプの場合、レンズと違い、マウントという概念がないので、プリアンプとパワーアンプの組み合わせは無限大であることくらいか。

写真は愛用のマッキントッシュのプリアンプ(コントロールアンプ)、C-32というモデルである。マッキントッシュというとコンピュータを連想するが、それは「Macintosh」。アンプは「Mcintosh」、全くの別会社である。ちなみに日本語では、アンプの方は「マッキン」と略されるのに対し、パソコンは「マック」と略されている。スバルの一部車種にはオプションでマッキントッシュのカーオーディオが用意されているが、中古車等では「マックオーディオ」と間違って表記されていることがある。当然ながら、正しくは「マッキンオーディオ」なのである。もっとも、スバルオプションの「マッキン」はOEM製品であり、実際はクラリオン製品らしいが。

さて、話題をC-32に戻そう。手元の資料では1977年の発売で、当時で77万円前後の希望小売価格だったようだ。現在の70万円でも高いのに、30年以上前の70万円って・・・・。つまりは高級機なのである。
「そりゃ当時は高級機だったかもしれないけど、技術進歩のペースからいって、今の時代の普及期にも及ばないでしょ」。
そう言い放った知人は、このアンプと、これまた同時代のスピーカーから出る音を聴かせると、その余りの凄さに絶句していた。要するに「濃厚」なのである。濃くて溶け落ちそうな位の音がするのである。現在の高級ピュアオーディオと比べれば勿論、物理的な特性では劣るであろう。だが、物理的な特性と聴感上の気持ち良さが比例しないのはこの世界の常識。僕の家は、CDプレーヤー以外、オーディオ製品は1980年前後の製品を使っている。聴くレコードのほとんども1970年以前のものだ。その時代のソースを当時のオーディオ機器で聴いているわけで、相性が悪かろう筈がない。それともうひとつ。田舎暮らしの特権としてどれだけ大きな音で聴いても近所から苦情がくる心配が無い。さすが、アメリカの製品である。近所なんか気にせず、ボリュームを上げると、それに比例して音も良くなっていく。間違っても、隣の部屋を気にして、ボリュームを絞って聴く機器ではない。僕も昔、都会のマンションで隣を気にしながら音楽を聴いていたことがある。それではオーディオ機器の真価は分からないのである。オーディオの口コミ評価等で、スピーカーでは音が変わるが、プレーヤーやアンプは高級機も普及機も驚くべき差はないという意見がある。それは大きな音で聴いていないからではないか。

またまた話が逸れてしまったが、C-32の中古相場は25万円前後。ただ、自己責任ではあるが、コマメに探せばオークションで半分以下で入手できる可能性もある。ボディ中央部の5つの小さなツマミはイコライザ。周波数帯域ごとに出力を調整する。これをグルグル廻して遊ぶのだ。どの段階かで落ち着くところに落ち着いて、使用頻度は減ることに間違いはないが、男心を刺激する装置だ。ベースを強く、シンバル生々しく、サックスを明るく、ボーカルを強調して、などど慣れれば自在に調整ですることができる。当初、僕はプリアンプの存在を馬鹿にしていて、プリアンプは必要悪で、音はパワーアンプで決まると考えていた。でもC-32を使うと、所謂マッキンサウンドの多くはパワーよりもプリで形成されることがよくわかる。セパレートアンプにする前は、MA6500というマッキンのプリメインアンプを使っていた。そのままでも結構良い音がした。MA6500をパワーアンプ代わりにしてプリアンプにC-32を繋ぐと、音の濃さが2倍になった。びっくりした。マッキンサウンドとはプリアンプが作り出していたのである。



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LINN MAJIKCDを聴く

2013-01-10 | オーディオ






「オーディオ」というカテゴリを作った。興味のない方には全く意味がないものだし、単なる僕の自己満足だからスルーして欲しい。
さて、僕はアナログレコードメインでオーディオを楽しんでいるが、当然ながらCDプレーヤーだって所有している。これまでは、TEAC製VRDS-15を、大阪のオーディオショップが独自にチューンしたものを使用していた。これが凄い音で、ウッドベースの音なんか「ブルンブルン」弾けるように鳴る。ESOTERICのX30を遥かに凌駕するとの触れ込みだが、当たらずとも遠からじ。だが、残念なことに2年連続年末に故障し、昨年末もメーカーに入院した(というよりも一昨年の故障修理が不完全)。無難にDENONやマランツ辺りの中級機への買い替えも検討しない訳ではないが、対象はどうしてもスーパーオーディオCD再生機になってしまう。スーパーオーディオCDディスクを聴く気なんてサラサラない僕。5000円近くも出してあんなモノ(失礼)を買うのであれば、LPレコードのオリジナル盤を買う方を選ぶ。ジャズのCDソフトも最近は1000円シリーズもあるし、中古も豊富だ。スーパーオーディオCDなんて不要である。話が逸れてきたが、要は以下の通りで、聴きもしないスーパーオーディオCD再生機能が価格に反映されているのが気に入らないのである。

 →→→ CD再生専用機(35万円)>CD再生専用機20万円≒スーパーオーディオCD再生機35万円


そんなこんなで、TEAC機を修理に出して、年末年始はレコード三昧かと考えていた。忘れていたが、僕のメインソースはあくまでLPレコードなのである。ところが・・・、である。
年末近くにヤフオクをチェックしていると、「LINN」というメーカーの、それもCD専用機が格安で落札されようとしていた。LINNはイギリスの会社で、イギリス王室御用達の由緒正しき、格式も高ければ値段も高いオーディオメーカーである。本来僕なんかには、到底分不相応な機器である。そして、その後の心の葛藤は省略するが、結局LINNのMajikCDは落札され、暮れも押し詰まった12月30日、とうとう僕の家にやって来たのだ。TEACは年を跨ぎ入院中であるにも関わらずである。このMajikCDは新品当時は、希望小売価格475,000円(それでもLINNにしては安い)もした高級機である。僕はカブレているので感覚が麻痺しているが、考えてみれば凄い価格である。製造中止品なので、当然中古ではあるが、実際は吃驚するくらい安く落札できた(落札価格は秘密である)わけだが。
さて、そのMajikCD、それだけの高級なオーラを出しているかというと、全くそんなことはない。LINNのマークこそ眩しいが、正直安っぽいビデオデッキみたいな風貌である。重さも拍子抜けするほど軽く、僅か5キロし程度しかない。国産メーカーであれば、大抵は10キロ以上、ちょっとした高級機では30キロ近いものも数多くある。3枚目の写真のDENONのMDデッキは、ヘッドフォンアンプ代わりに使用している。昔オークションで5000円程で購入したこの機種(新品時の希望小売価格は7万円弱)が、LINNよりはるかに高級に見える。それは誰の眼にも明らかだ。

大丈夫なのだろうか・・・。リン。
僕は恐る恐る、CDをセットした。そして、そこから出て来た音は・・・・。なんというか意外と普通の、これといった感動もない音であった。勿論悪くはない。透明感があって、女性ボーカルなんかは眼の前で歌っているようだ。でも、まあそれ以外は普通だ。いや、これだったらTEACの方が良いのではないか。無いものねだりで、あの弾むように鳴るベースの音が懐かしくすら思える。TEAC=ブルンブルン、LINN=ボンボン、引っぱり出した20年前のデノンCD機=ボワンボワン、そんな感じである。やってしまったか。ちょっとした絶望感を味わいながら、「でも安かったしな、人生で一度くらいLINNオーナーになっておかないとな・・・」などど自分を慰めるしか方法はなかった。それでも、いままでと音が変わる珍しさから、お正月休みは手持ちのCDを取っえ引っ替え、聴きまくって過ごしたのであった。温泉で一泊した以外は、ずーっと音楽を聴いていた。
そして、とうとうその瞬間が訪れたのである。正確にいうとそれは、音もなく、何の予兆もなく、いつの間にか、訪れていたのである。
「あれ??音が良い」。そうなのである。約1週間で軽く60時以上はCDを回しただろうか、ふと気づくとリンはとても良い音になっていたのだ。嘘みたいだが、そうとしか表現のしようがない。多分、まだ使い込まれていなかった個体で(そういえば液晶には新品時の保護シートがまだついていた)、しかもブランクがあったのだろう。使用に伴いエージングが進んだものと思われる。逆にいえば、前オーナーはMajikCDの真価を見届ける前に手放したのではないかと、心配になる。

どういう音なのか。これを言葉に変換することは困難だ。前述したウッドベースの音などは明らかにTEACに劣るであろう。音の解像度もTEACよりは良いが、最新のプレーヤーにはとても及ばない。でも、なんというか、音の一つ一つが「音楽として美しい」のだ。必ずしも再現性を極めた音でもない(勿論高いレベルで実現はしているが、それが売りではない)。テナーサックスでいえば、中華製2万円の新品と1950年代作製のセルマーの音の違いとでもいうか。とにかく楽器とか人の声が、とても美しいのである。決してモニタライクではないが、音楽を楽しめる音なのだ。それは決して、音はソコソコだけど雰囲気があるとか、そういう逃げ口上を言っているのはない。音はあくまで良いのである。でも、音の優劣を気にせず楽しめる音というか・・・、うまく表現できない。自分でも何をいっているのかさっぱり分からなくなってきた。
まあ結局のところ、それがLINNサウンドというものかもしれない。

ただ、僕はJBLにマッキンというコテコテのジャズマニアである。僕のシステムから出力される音が、正統的なLINNの音かどうかは疑わしい。筋金入りのLINNユーザーからは、「こんな汚い音はLINNの音じゃない」と言われるかもしれない。そもそもマッキンを使った時点で、恐ろしい程の「音のコク」が出ているわけで、しかもJBLのホーンである。これにTEAC機のエネルギー感が加われば、それは当然凄いのだが、正直聴き疲れしたり、音のキツサみたいなものを感じてもいた。だから必然的にLPレコードの方がよい音だとレコード狂になったのかもしれない。JBL+マッキン+リン。このステーキとワインと刺身みたいな組合せ。合う筈がないようでいて、不思議と絡み合う奇跡的なマリアージュ。オーディオは分からないものである。

MajikCD、大切に使っていきたいと思う。

(参考)
プリアンプ   :Mcintosh C32
パワーアンプ  :Mcintosh MC7270
スピーカー   :JBL4333AWX


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