67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

相撲好きだったチャーリー・マリアーノ

2007-03-22 06:07:10 | jazz & vocal
A Jazz Portrait Of Charlie Mariano/Charli Mariano
(Regina R-286)


 「巨人/大鵬/卵焼き」、60年代前半の子供が好きだったモノを表した言葉ですよね。今なら,野球はMLBに代わり,相撲などサッカーにとって変わられ,卵焼きなんてとんでもなくって、卵アレルギーの子供が増えて「卵掛けご飯」は小児科医に言わせると殺人食なんて別名を頂戴したりします。時代も変わったものですね。日本文化が海外ジャズメンにどういう風にとらえられていたのかはわかりませんが,少なくとも日本人トシコの亭主となったチャーリーにはそれなりの造詣があったのではないかと思います。

 本日のアルバムはこのチャーリー・マリアーノのレジーナ盤です。このA-3の"To Taiho"をご存知でしょうか。相撲が好きだったマリアーノが大鵬関に捧げた曲なのです。このアルバムは,ドン・セベスキーのアレンジで知られるビッグバンドジャズですが,この曲を含めた3曲(他はB-1の"The Shout"、B-3の"Pretty Little Nieda")はMariano(as), Marvin Stamm(tp), Jaki Byard(p), Richard Davis(b), Albert Heath(ds)のクィンテットの演奏です。これがストレートアヘッドなジャズでなかなか楽しめます。チャーリーのエモーショナルなソロ,副題にも挙げられた新人?Marvin Stammのソロもいいですね。リズムのByard, Davisも個性を生かしたプレイで混沌の63年という録音年を象徴するかのような演奏ですね。ビッグバンドで演奏されるラス・フリーマン作のA-2"The Wind"やA-4のジェンキンスの"Goodbye"のチャーリーのバラードプレイも聞き物ですね。

 所有盤はレジーナのステレオ/オリジナル盤と思います。ゴールドのセンターレーベルがまぶしいですね。このシリーズ"A Jazz Portrait Of ~"は4枚あって,どれも似たようなジャケットデザインで知られています。このマリアーノ盤,ロジャー・ケラウェイ盤,エディ・トンプソン盤が知られていますが,出来の上ではやはりこのマリアーノ盤でしょう!!!

フレームアップ「69カフェオーレ」

2007-03-21 14:26:12 | Volkswagen

 今年から始まった一大プロジェクト、”69カフェオーレ”、ゆっくりとですが着々と進んでいるようで,先日は46トレーラさんのmixi, blogで紹介していただきました。本日は,BUGWORKSさんからフレームアップの画像が送られて来たのでアップします。多分隣に幌つきサバナベージュのボディが見えますので,これがカフェオーレのボディのようですね。

 現在、下地の板金作業中とのことですが、あと2ヶ月後が楽しみですね。パーツもとっておきのNOSなど使っていただけるようですので期待も膨らみます。H社長のセンスにおまかせですね。

卓越したコードワークのジョニー・スミス

2007-03-21 04:54:17 | jazz & vocal
Moods/Johnny Smith
(Roost LP2215)


 バーモントの月はスミスのアルバムでも,とりわけ有名で自身のブログでも以前にアップしておりますが,他にもイカしたカバーのアルバムが目白押しで、先日もblog仲間で自身もギタリストとしてご活躍のebiさんがmixiで取り上げておられました。勿論,スミスのようなギターとはプレイの上では全く縁がない(どうやってプレイするのかもわからない!涙)67camperですが、久々に聴いてみた53年のスタンダード集"Moods"をアップしますね。

 メンバーはカルテット編成でセカンドギターにPERRY LOPEZ を加えての演奏です。ピアノにBOB PANCOAST ,ベースにはARNOLD FISHKIN、GEORGE ROUMANIS、ドラムにDON LAMOND、JERRY SEGALが起用されています。演奏はスミスの端麗なトーンでのコードプレイ,シングルトーンが楽しめます。古い録音なので、一曲の演奏が短めですが音質は良好ですよ。収録曲も,皆さんご存知のの曲ばかりでWHAT'S NEW、 I'LL REMEMBER APRIL、SOPHISTICATED LADY、EASY TO LOVE、AUTUMN IN NEW YORK、LOVER MAN、 HAVE YOU MET MISS JONES、SOMEONE TO WATCH OVER ME、HOW ABOUT YOU等が取り上げられています。スローバラードにおけるスミスのコードワークは本当にきれいで聴きモノですね。また後にベンチャーズ?で有名になったA-6の"WALK, DON'T RUN"の元バージョンが収録されているのもギターファンには嬉しいですね。

 アーチバックのギターの裏面を大写しにし,ロゴを加えたカバーが印象的で、これもジョニーのGOOD COVERの一枚と言えるのではないでしょうか?所有盤はROOSTのモノ・オリジナル盤です。

モノカートリッジで甦ったジュリー

2007-03-20 05:03:08 | jazz & vocal
Lonely Girl/Julie London
(Liberty LRP3012)


 自分自身,ビニルコレクションの半分以上がモノラルかもしれません。mono-monoさんご推奨のDL102を導入して以来、少しづつこれで手持ちのモノラル盤を聴いていますが随分違った印象を受け続けています。そしてモノラルカートリッジではモノラル録音アルバムはノイズが低減され聴きやすくなることは,良く言われるところですよね。もともとバックグラウンドノイズはあまり気にしない自分ですが,DL102に変えてノイズ低減効果を最も感じたのが現時点ではこのアルバムです。そろそろ一年になるのですが,なんで今頃なんてお思いかも知れませんが,未だ全部聴くに至っていない自分がいるわけです(涙)。

 ジュリーのセクシーな声が,Al Violaのギターのみを相手に録音されたアルバムがこれです。手に入れたときバックグラウンドノイズがやたら気になって仕方がなかった記憶があり,あまりターンテーブルに載せていませんでした。編成の少なさがその原因なのでしょうが,こう言うアルバムでのモノカートリッジの効果は絶大ですね。特にB面のWhen Your Lover Has Gone~Don't Take Your Love From Me~Where Or When~All Alone~Mean To Mean~How Deep Is The Ocean~Rememberの流れが好きですね。A面の"Fools Rush In"も良いですが,全体的にモノトーンな印象で起伏に欠ける点も否めませんのでB面通して聴くとお腹いっぱいという感じです。Al Violaは多くのボーカリストのバックを努めておりヴォーカルファンには知られた存在ですよね。ここではSpanish Gut Guitarで相手を勤めており, ある意味名盤“Julie Is Her Name"のケッセルやロバーツを意識してのプレイのように感じますね。

 リバティのターコイス,モノラル,オリジナル盤です。バックのグリーンに映えるジュリーの最も美しいショットとも思えるカバーが印象的です。

「Jayhawk」、カーメル・ジョーンズ

2007-03-19 04:45:17 | jazz & vocal
Jay Hawk Talk/Carmel Jones
(Prestige 7401)


 アメリカのカレッジスポーツNCAAに詳しい方なら,ご存知かもしれないですが、各大学にはそのチームの愛称にもなっているキャラクターがありますよね。自分がちょっと留学させてもらったUCLAではBruinsという熊がそのキャラクターでした。これはアメフトのチームもバスケのチームもすべてBruinsの愛称で呼ばれるわけです。この"JAYHAWK"はジャズの街とも言えるカンザスシティのカンザス大学(K.U.)のマスコットで真紅/ブルーで黄色のくちばしを持った鳥のことです。ジョーンズもこのKUの出身ということもあり、イーストコースト初のリーダー盤作成にあたり,全米で名の通った"JAYHAWK"を持って来たのだと思います。というのもそれまでの彼はパシフィックにリーダーアルバムがあり,主に西海岸でプレーしており,64年ホレス・シルバーのグループに参加してから、ジャズの名門,プレステッジでの東海岸デビューの話が持ち上がたのです。これにインパクトを与えようとしてジョーンズより数段有名な"JAYHAWK"を引っ張りだして来たのだろうとと推測します。下の画像が,その"JAYHAWK"です。

 

 さて本題。メンバーはCarmel Jones(tp), Jimmy Heath(ts), Barry Harris(p), George Tucker(b), Roger Humphries(ds)の五重奏団です。ジョーンズは音色のきれいなトランペットでやや線が細いですが、Ira Gitlerに“パンチングアタック”と言わせたその鋭いアタックが特徴です。タイトル曲A-1の”Jay Hawk Talk”やスウィンギーなA-3の"What Is This thing Called Love"でその演奏がきかれます。A-2の"Willow Weep for Me"でのリリシズム溢れるバラードプレイも良いですし,B-2の"Dance Of Night Child"のようにエキゾチックな佳曲を書く才能にも恵まれています。全体的にパシフィック時代よりもより成熟したプレーが楽しめます。共演陣では,ヒースのトレーン風なプレイもなかなかいいですし、ちょっと録音が薄い感じがするのですがハリスのピアノも健在です。

 プレステッジのブルートライデントのステレオ盤です。文字の配列,イメージの使い方もプレステらしいですね。コーティングカバーというのも良いですね。

ジャズ界におけるマリアンの位置づけ

2007-03-18 05:22:12 | jazz & vocal
At the London House/Marian McPartland
(Argo LP640)


 以前にアップしたキャピトルのヒッコリーハウスでのライブのログでも若干触れましたが、マリアンはとても有能なジャズメン(女流ですが)だと思います。エリントン,メリー・ルー・ウィリアムス、アニタ・オデイの評論などでも有名で,丁度男性ジャズメンの中ではビリー・テイラーに似たところがあるように思います。コルネット奏者のJimmy McPartlandとドイツのキャンプで知り合いアメリカに渡って来た英国人ですよね。女流ジャズメンの中でもその得意なタレントである意味ジャズというカルチャーの牽引車的功績も評価されています。ブルースがうまく,ライブで聴衆の反応を掴んだライブパフォーマンスは素晴らしいモノがあります。本日は,NYC/ヒッコリーハウスのライブと双璧とも思われるシカゴ/ロンドンハウスのライブをアップします。

 メンバーはマリアンのピアノ,Bill Britto(b), Joe Cusatis(ds)のトリオです。ざわめきや食器が触れ合う音が一緒に収録されており、店の雰囲気がひしひし伝わってくる録音です。メリー・ルー・ウィリアムスのブルース"Easy Blues"で幕が開きます。続く"Play Fiddle Play", そうですあのオマスズの「ブルーシティ」で有名なあの曲です。ルバート風に始まるピアノが印象的で,あのオマスズの決定的名演とは異なりますが,こっちが先ですね。マクリーンのモノよりも当然前です。それにしても良い曲です。他にもパーカーのブルース"Steeplechase"や自作の"Signature Blues"などブルージーなプレイもさることながら"Like Someone In Love", "Give Me The Simple Life"や"Sweet And Lovely"などのスタンダードもやってて,リラックスしたライブの雰囲気がいいですね。

 アーゴのモノラル盤,ブラックレーベル/シルバーロゴのオリジナルと思います。ひいきのバーバラ・キャロルに迫る女流ピアニストですね。

これもエリントニアン?

2007-03-17 04:31:03 | jazz & vocal
Joya Sherrill Sings Duke/Joya Sherrill
(20th Century Fox TFM3170)


 バンドシンガーと言うとケントン楽団のアニタ,クリスティ、コナー, リチャーズなどのケントンガールズがボーカルファンにはなじみが深いですよね。ビッグバンドの代表、エリントンとベイシー楽団ではどうでしょう?。ベイシーの方はブルース系シンガーが中心で、ジョー・ウィリアムス、ジミー・ラッシング、ヘレン・ヒュームズなどが代表的です。一方、エリントンバンドでは御大がシンガー自体を楽器の一つと考えた選択が特徴だと言われており,初代アイビー・アンダーソン、ケイ・デイビス,マヘリア・ジャクソン、ベティ・ローシェ、アル・ヒブラー,ハーブ・ジェフリーズなど個性的です。そして,本日スポットを当てるジョヤ・シェリルもエリントン楽団を代表するシンガーとして忘れることが出来ません。黒人独特の良くのびるウォームな声も魅力的ですが、彼女の作詞作曲の才能も有名で全編オリジナル曲で固めたコロンビア盤も知られています。「A列車で行こう」はストレイホーンの作曲として超有名ですが,歌詞はこのジョヤの作詞ともいわれていますよね。  

 本日はマーサー・エリントンのもと,名だたるエリントニアンと共演した65年の録音で伴奏陣の演奏も楽しめるエリントン曲集です。シカゴ録音とNYC録音の二つのセットが収録されており,シカゴ録音ではCootie Williams(tp), Johnny Hodges(as), Paul Gonzalves(ts), Ernie Harper(p), John Lamb(b), Sam Woodyard(ds)のセクステット, NYC録音ではRay Nance(cor, vln), Billy Strayhorn(p), Joe Benjamin(b), Shep Shepherd(ds)のカルテットが伴奏をつとめます。収録曲はA面が"Mood Indigo", "Prelude to A Kiss", "I'm Beginning To See The Light", "Sophisticated Lady", "In A Sentimental Mood"、B面が"Duke's Place", "I'm Just a Lucky So And So", "Daydream", "Things Ain't What They Used To Be", "Squeeze Me"などで全編唄いなれた十八番の歌唱が見事です。"Prelude to A Kiss"でのホッジス,"Sophisticated Lady"でのゴンザルベスなど伴奏陣の演奏も楽しみで聞き所が多いアルバムですね。  

 所有盤は20th Century Foxのモノラルオリジナルと思います。

渋いオールスターセッション

2007-03-16 04:08:24 | jazz & vocal
52nd Street Scene/Tony Scott And His All Stars
(Coral CRL757239)

 ジャズ黎明期のニューヨークはマンハッタン,52丁目の5番街と6番街のこのワンブロックは毎晩のようにジャズメンが集い熱いジャムセッションが展開されたことは歴史が語る有名なお話ですよね。いくつものジャズクラブ、バーが立ち並びそこを行き来するジャズを作った男達そしてここで修行を積んでいった当時の若手ジャズメン達,さぞかし熱い演奏が展開されたことでしょう。本アルバムはこの52丁目の熱かった時代を再現しようとした企画ものですが単なる企画物に終わらない中味の濃い内容のアルバムです。リーダーを勤めたトニー・スコットもこの52丁目スクールに参加していた一ジャズメンでありました。彼はここではベン・ウェブスターにとても世話になったと語っています。

 まずメンバーが素晴らしい。Joe Thomas, Red Rodney(tp), J.C. Higginbotham, Wilbur De Paris, Jimmy Knepper(tb), Pee Wee Russell(cl), Tony Scott(cl, bs), Coleman Hawkins, Al Cohn(ts), Sonny White, Tommy Flanagan, George Wallington(p), Al Casey, Mundell Lowe(g), Oscar Pettiford, Gene Ramey(b), Denzil Best, Walter Bolden, Roy Haynes(ds)からのピックアップメンバーです。サイドAがまずCaseyのブルージーなギターで始まり2人のクラリネットがfeatureされる"Blues For The Street", ホークの圧倒的ソロが素晴らしい"Body And Soul"がききものです。サイドBは"Lester Leaps In", "Lover Man", "Woodyn' You", "Round Midnight", "Ornithology"とジャムセッション向きの曲が並びます。中でも"Lover Man"の音色的にスコットのバリトンだと思います(あるいはアル・コーン?タコ耳です。すみません。)が、このソロは音色ともどもウットリする出来ですね。

 コーラルのバーガンディラベル、ステレオ盤です。52丁目の夜景を描いたイラストが抜群に美しいカバーでとても気に入っています。トニー・スコットの中でも一番ターンテーブルに載ることが多いアルバムです。

ジプシージャズって?

2007-03-15 00:24:24 | jazz & vocal
The Great Artistry Of Django Reinhardt
(Clef MGC-516)


 フランスと言う国は独自の文化を持った国で,あまり他国の文化を容易に取り入れようとはしない国のようにも思えますが,こと芸術に関してはとても寛大でアメリカからもバド・パウエルをはじめ多くのジャズメンが移り活躍の場としたところでもあります。一方,フランスから母国アメリカのジャズへの影響を考えたときにはずせないのがこのジャンゴであろうと思います。MJQが同名の曲,アルバムを作ったことやジョー・パスにも彼へのトリビュートアルバムがありますよね。ギタリストの方はさておき,自分を含めたジャズを聴くことを主体にして来たリスナーにはジャンゴの演奏よりもこの黄門様的ネームバリューのみが頭の中に根ざし彼の演奏をDIGするところまではとてもいけないのが実状です(自分だけか?)。ジプシージャズという言葉が先に歩いてしまい,いろいろな記載を見ても「ジプシージャズ=ジャンゴの音楽」なんて書いてあって,チンプンカンプン、本質は未だに良くわからない自分がいるわけです。  

 本日のアップはこのジャンゴです。RCA盤の方が,有名かも知れませんが聴いたことがなく、ラストレコーディングかもしれない?という夭逝1ヶ月前のパリ録音のクレフ盤です。Django(g), Maurice Vendair(p), Pierre Michelot(b), Jean-Louis Vialle(ds)のカルテットです。A面は何度も録音している"Night And day"や"Nuages"が聴かれますし,B面の”ブラジル”や"September Song"なんてのもやってくれてます。他のギタリストとの相違点?、言及できる知識が乏しすぎますがコードワークも良いですし,艶のある彼のシングルトーンや高音部のトレモロが泣かせますね。 

 ってことで、ジャケ買いの極みみたいなアップになってしまいましたが,DSMカバーの10インチ,クレフのオリジナルです。古い音源ですが音質的にも二重丸です。

マイナーレーベルのマイナーな歌手もいいもんだ

2007-03-14 04:40:29 | jazz & vocal
... in the mood for a song?/Corky Shayne
(Salem SLP-1)


 シカゴ生まれのシカゴ育ち,ついでにシカゴで発掘されマイナーレーベルのSalem Recordsに録音された、Corky Shayne唯一のリーダー盤と思われます。Salem Recordsの1番の番号を冠せられた,このアルバム、恐らくはデビューアルバムでしょうが、彼女の他の作品はお目にかかったこともありません。勿論,Salem Recordsに2番以降のアルバムリリースがあったのかも定かではありません。下はこのセンターレーベルですが,他には記憶がありませんね。



 さて、Corky Shayneの声はそれなりにハスキーで趣味の良いボーカルであり嫌みがなくっていいですね。伴奏はJohnny Pate Quartet [Johnny Pate(b), Wilbur Wynne(g), Floyd Morris(p), Charles Walton(ds)] 、いずれも無名ですが(自分が知らないだけかなぁ?)これがまたツボを心得たバッキングでなかなか聴かせてくれます。特にB面が素晴らしいです。冒頭の"Autumn In New York"、これで決まりです。バックカバーにVernon Dukeがこれを書いた時の思いが見えるような歌唱と絶賛してありますが,まさにそんなインティメートなボーカルです。Floyd Morrisのピアニスティックな伴奏も美しくベストトラックだと思います。続く"Just Squeeze Me"やスウィンギーな"I Hear A Rhapsody"も趣味のいい好唱ですね。

 セピア色のフロントカバーがまた印象的ですね。SLP-1という番号からもSalem Records渾身のカバーを準備したぞ~!見たいな意気込みを感じます。マイナーレーベルのマイナーシンガーですがなかなかの仕上がりに満足ですね。