新聞の記事で久々にじんわりと感動したお話だった。
幼い頃は男の子みたいに活発で野球やサッカーに夢中でも
「元気でいいね」と褒められていた。
所が年数を重ねるうちに「男の子のみたいな恰好ばかりしていないで
女らしくきちんとしなさい」と言われるようになっていた。
「男らしく」「女らしく」とは??と悩みながらも社会人になった時
両親ときょうだいに性同一性障害を打ち明けた。
それから間もなくした頃、親族の葬儀が有った。
その時、いつものように女性用の喪服を着ようとする娘に
父親が不愛想な一言ながら「これを締めて行きなさい」と
黒いネクタイを差し出してくれたという。
その娘?は「男らしくいることを許してもらえた」と
服を着替えながら「ありがとう」の言葉と共に泣いたそうだ。
本人を始めとして、親やきょうだいがどれ程悩んでいるものか
私は全ては理解してないと思うが、この父親の決断は素晴らしく
親としての真実の愛を感じたのだった。