大阪府寝屋川市での出来事は他人事とは思えない。
2001年17歳の時に統合失調症と診断されて亡くなった愛梨さんは33歳だった。
統合失調症になったというだけでも本人にとって人生への絶望の一歩であっただろうに
親からの隔離された状況は、いくら親の立場が理解できると言っても、むご過ぎる。
それも、小中学校の頃の同級生が、教師に学校に来なくなったことの疑問を投げかけたり、みんなで手紙まで出したと言う。
しかし、教師は「そっとしてあげて」というばかりで、同級生の心配には答えてはくれなかったと言う。
あげくの果てに、このような事が明るみに出た時の市教委の教育指導課長の回答は
「子どもの出席状況や成績を記録する文書の保存期間は5年のため
当時の状況はわからない。検証は難しい」で済んでいる。
最近、私自身も気掛かりなことが有り市役所に行く用事があったので担当に尋ねたことがあったが
「個人情報だ」とか「なぜそんな事を聞くのか」と言わんばかりなので
「例えば児童相談所まで話が行ってもそのままで手遅れになることが多いので」のようなことを言ったら
初めて「再婚しました」の一言だけが返って来たことがあった。
以前にも会議の中で、「一般市民ができることは担当者に伝えることだけで、それ以上の事はする必要はないのでは」
というのが大方の考えであったことに憤慨したことが有った。
何ごともなければそれでいいのであって、行動を起こしても救えなかった元級友たちや関係者は
「もっと行動に出れば良かった」と悔やんでいるというが、亡くなってしまってはどうにもならない。
どうすれば、専門家はそのような進言を自分の事と受け止めて
最悪の事態にならないよう動いてくれるのだろうか。
この方は私は何のために生まれてきたのか?と問い続けながら過ごしてきたでしょうね。
親はこんな方法を何故選んだのか・・・
我が子に辛い一生を与えてどんな心情でいたのか・・・
行政は可哀想な人を作らないように思いやりを持った対処をして欲しいと心から願うばかりです。
もし自分が同じめにあったら素知らぬ顔をされてもいいのですか?と問いたい。
最近はどちらを見ても、前途が絶望的になるような事が多く
気持ちが低迷してしまいます。
母親と祖母に当たる母娘が5歳の女の子に
とんでもないケガを負わせていたというニュースもありました。
でも自宅近くのコンビニエンスストアに次女が10円硬貨を握りしめて訪れ
「おなかがすいた」と店員に言ったことから、
不審に思った店員が110番したことから
警察が直ぐに動いてくれた事が唯一救われたことでした。
あちこちで、認知症や酒酔いの運転で前途有望な若者達が
命を落としていることなど、どうなってしまったのでしょう。