桃とかなへび

いらっしゃいませ。

2011年07月29日 | 日常
仕事から帰って窓を開けたとたんに天気雨。
これはもしかしたら虹が出るかなとしばらく外を気にしてみる。
しかし残念ながら沈みかけの太陽は雲に隠れ、普通の夕立となった。


小学生の時、ある日曜日に友だちと遊んでいたら夕立に遇い、
適当なところで雨宿りをした。

雨が上がってまたとび出すと、とても大きな虹が出ていた。
大きいうえに近かった。

これどう見たって、あそこの田んぼが根本だよ。
行ってみよう。

数人でダーッと駆け出した。
虹が消えないうちに。

虹に近づくと、虹は薄く見えなくなった。
この辺から虹がはじまっている様に見えたのに、おかしいな。

みんなで首をひねりながら、
それでも、大きな虹を見たからまあいっか。
たしかに虹はここからはじまっていたんだもんね。

田んぼから戻りながら振り向くと、
あれ、薄くなった虹が立っている。

そうだ、あの日は教子ちゃんの誕生日だった。
教子ちゃんの家で遊んで、押入れから天井裏に上って探検したんだ。

虹をわたって空に上っては行けないんだね。
触ることもできなかった。

今は遠くの虹を眺める。
本当は今日も虹が架かればいいと思っていた。





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