将棋おたくのつぶやき

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理化学研究所の将棋関係の研究について

2012-12-31 12:49:17 | 将棋
 何度調べても難解なので、書いて整理していくこととしました。

H23 プロ棋士の直観は、尾状核を通る神経回路に導かれる http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2011/110121/detail.html
 プロ棋士とアマ有段者の比較実験。詰将棋における直観的思考(1秒)とコントロール課題の比較が主体。
 プロ棋士にのみ、尾状核の活動が優位に出現。
 「集中した長時間の練習を通して、初めは大脳皮質内の神経回路だけで行われていた将棋の思考過程が、大脳皮質の楔前部と大脳基底核にある尾状核を直接結ぶ神経回路に埋め込まれていくのではないか、と研究グループは考えています。」

H24 素人でも訓練によりプロ棋士と同じ直観的思考回路を持てる http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2012/121128/detail.html
 将棋初心者が集中的にミニ将棋の訓練をした実験。
 実験終了時には、H23プロ棋士の研究でみられたような、尾状核の活動が出現。
 「プロ棋士が持つ直観的思考回路は特別なものではなく、地道な訓練によって養われることを示しました。」

rikenchannelに発表されたH23シンポジウムより http://www.youtube.com/user/rikenchannel
 上記に発表されていない研究として、H23研究における脳波所見(論文未発表?)。
 プロ棋士12名のうち、6名に出題後0.6sの時点で頭頂部に徐波が出現。
 各6名の違いは「序盤型か終盤型か」。


疑問として(多くは自分の知識が乏しいこと)。
・直観は尾状核の活動と密接に連動していると考えてよいか。その他根拠となる研究は。
・尾状核は具体的に何をしているのか。思考を直接制御しているのか、間接的にか(ノイズの処理など)。
・徐波の出現は珍しいことなのか。

・プロとアマの違いは、実力と、純粋に経験の多さ、の二つがある。いずれをより見ているのか。
・この場合の「直観」には明らかに誤っているものも含まれると考えてよいか。
・その場合、直観の質を見分けることはできるか。

1 コメント

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追記 (管理人)
2012-12-31 14:43:14
チェスプレーヤーにおいて、思考の深さ広さはプロアマの差は明らかでなく、最善手を見つけることの違いがあるようだ。(H23文中)

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