将棋おたくのつぶやき

主に将棋中心のブログです。

理化学研究所の将棋関係の研究について(続報)

2015-02-14 17:30:02 | Weblog
 2014年のscientific reportsに掲載されています。http://www.brain.riken.jp/shogi-project/press/release_140804.html

 プロ棋士とアマ(有段者レベル)、将棋を指さない人の比較実験。EEGにより、将棋の配置を見た際の波形変化を、よく見る配置(囲いなど)と、ランダムな配置で比較した。
 200ms後に側頭~前頭のθ波の出現、700ms後に頭頂、側頭、前頭のδ波の出現。よく見る配置に特異的だったのは前頭のθ波で、プロ以外では前者の変化は認めず。
→仮説として
 200ms:前頭で大雑把な空間認識、意味記憶につなげる(前頭)、詳細の把握(側頭)
 700ms:情報の統合(先行研究からは楔前部?)、また次の手を帯状回で検討

 H23のrikenchannelで触れられていたEEG研究成果の一部と思われます。
 徐波の出現は珍しいかどうかというより、脳活動を表しているものといえそうです。
 「序盤型と終盤型で異なる頭頂部の徐波」というのはないので、まだデータはありそうです(論文となりうるものかは不明ですが)。