先に申しましたが、ちょいと前に新しい酒造年度に入り 早いところではにわかに今期の仕込みに向けて動き出しました。
それ以前に気になるのが なんといっても酒を造る原料の醸造用玄米、俗に言う「酒米」の品質。酒米の中でも優れた特性を持っていると認められたものが酒造好適米と呼ばれておりますが、同じ品種でも栽培地や栽培者によって随分違いがあるのですよ。
そのようなわけで、当ブログにも何回か登場いただいた「金鶴」醸造元・加藤酒造店の蔵人兼酒米農家のクニちゃん(佐々木 邦基くん)にご協力いただき、金鶴の原料になる酒造好適米のお話を不定期連載させていただきます。
では、クニちゃんからひと言。題して「ササキの掲示板・第一話」 (青文字部分)
風和(かぜやわらか)用・五百万石の稲が穂を作る時期に入りました。
茎の中の根元近くに5ミリ程の小さな穂の子供ができていて あと二十日程で穂が出ます。
そしてその頃、農家は稲の穂を大きく実らせるための穂肥(ほごえ)と言われる肥料を稲に与えます。
金鶴の契約栽培田ではその時の稲の葉色の濃淡を機械で計測・分析します。葉色が濃すぎるものは栄養過多のため肥料を減らし、逆に薄すぎは肥料を少し多めに与えます。
良い酒米を得るためには栄養状態が良すぎても、悪すぎても良くありません。その増やしたり減らしたりの最後の微妙なさじ加減はそのたんぼと向きあってきた農家の判断にゆだねますが。
ささき
「風和(かぜやわらか)」とは金鶴の純米酒、「五百万石(ごひゃくまんごく)」は1957年に誕生した 新潟県を代表する酒造好適米。同年に新潟県の米生産量が五百万石を突破したことを記念して命名されたそうです。
では本日はこの辺で失礼を。
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