「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

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【ハードパンチ社説】2023年に逝った著名人を振り返る・・・

2023-12-17 10:57:38 | 編集長「MASH」筆【ハードパンチ社説】

今年も数々の著名人が逝った・・・

「ひっじょ~にキビシー!」
など、ホント俺自身、何度と無く私生活で使わせて頂いた・・・
大御所喜劇俳優の『財津一郎氏』

自身の『セクハラ問題』や『旧統一教会問題』を
グレーゾーンのまま逝った・・・
元内閣官房長官の『細田博之氏』

政権分離を問われぬまま逝った・・・
創価学会3代目『池田大作氏』

今年も数々な著名人が逝った・・・

そんな中でも
チンペイさん・・・
『谷村新司氏』も惜しまれつつ逝った。

社説にはどうかとも思うが
今日は彼について書きたい。

いやぁ俺
『ああいう人は死なない』
と、勝手に思っていたから
とてもショックを受け、
残念に思った次第なんだ。

アリスというバンドは
『日本のポピュラー音楽界にあって、とても特殊な存在だった』
と俺は思っているんだ。

チンペイさんの書く歌詞は
『日本語のモドカシサ』
を感じさせず、
そのヴォーカル・スタイルは
『女歌でさえも、どこか自然と歌いこなすセンス』
に溢れていたでしょ?

ベーヤンが書くロックやカントリースタイルの曲と
チンペイさんの詞がピタッとハマッタ名曲が
アリスには何曲も有るけれど
チンペイさんだけによる
作詞作曲ソングは
それこそ独自の音楽を生んだよね!

そのピークはやはり
『チャンピオン』
となるだろう。
アコギ弾きの2人にドラムのキンちゃんが居たお陰で
『バリバリのロックに仕上げられる』
点も、アリスの強みであった。

俺は当然リアルタイムのファンではないから
思い出と言うよりもフェアに
『ミュージシャンの耳』
『音楽評論家の耳』
で聴いたワケだけれど、
やっぱり
『ライブ盤がイイ』
んだよ。
コレは以前にも書いたよね!

で、スタジオ盤では
81年の活動停止前の
「ナイン」
そしてリアルタイムで聴いた
87年のロック盤
「テン」
が好きだったな!

でもそれ以後
96年からポツポツと行ったライブは
DVDにもなっており、ぜひともオススメしたい。
どのライブでも、やはり
『素晴らしきチンペイさん!』
を堪能出来、素晴らしいんだ。

訃報に接した夜
俺はコイツを見たよ!
『2013年の武道館ライブ』


当時出たスタジオ盤
アリス「イレヴン」
からの曲も多く、新旧の作品群が味わえるゾ!

そこで改めて確信したコト
『アリスはチンペイさんの哲学的歌詞から成り立っているグループ』
であり、
『抜群の歌声を持つベーヤンとチンペイさんとのコントラストが独自の個性を生み出した』
所がオリジナルだった。

もちろんソコに
『キンちゃんのドラムが色付けを加える』
ワケだが・・・・。
正直
『チンペイさんの個性とセンスが爆発してこそアリス!』
なワケで、本当にまだまだ活躍しなければいけない人を
日本の音楽界は失ってしまった様に思う。

こんな時、言葉では言い表せないのが悔しいが
本当に残念でならない・・・。

若いミュージシャンや音楽ファン達にも聴いて欲しい人であり
グループであった。
音楽の素晴らしさを教えてくれた人でもあり
その曲から見るに人徳者でもあった様に思う。
(だからこそより、息子さんの件は残念だったであろうが・・・)

このタイミングでこそ
「彼らの音楽がずっと聴き続けられる」
ことを願う。
合掌。

《編集長「Mash」筆》

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